外資系投資銀行への道標

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「投資銀行で働いていたことがある」というのが いつか 大きな財産になる、という話

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スラムダンクより第276話「湘北高校バスケットボール部」から引用
2018年2月14日更新 2017年4月2日公開

外資系投資銀行出身者は、外資系コンサルと並んで転職市場での評価が高いことで有名です。

経営企画部や財務部、事業責任者などの、次代の経営者候補とされるポジションの求人では「投資銀行出身者、もしくはコンサルティング会社出身者は優遇」と書かれるケースが増えてきました。

激務や実力主義の権化とも言われる投資銀行ですから超絶辛いことも多い仕事です。

しかし、だからこそそれを乗り越えられたならば、きちんと評価される人財となっていることは間違いありません。

そんな「投資銀行で働いていたことがある」というのがいつか大きな財産になる、ということをお伝えしたく、この記事を書きました。

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投資銀行出身者が必要とされる3つの理由

タイトルの「大きな財産」の定義ですが、私は(大雑把ですが)「投資銀行で培われた人財価値」と考えています。

キャリアアップを考えたときに、「あぁ、投資銀行で頑張ってきてよかったな」と思えるかどうか。

 

外資系投資銀行出身の私が転職を通して「投資銀行でよかった、間違いなかった」と感じた経験を基に、投資銀行出身者が企業から必要とされる理由を3つに整理しました。

  1. 優秀でタフな人が多いというブランディング
  2. 業界や企業規模に関係なく必要とされる能力
  3. 経営上、重要な仕事を頼める安心感

以下でそれぞれ見ていきましょう。

その1. 優秀でタフな人が多いというブランディング

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外資系投資銀行出身者ということは、当たり前のことですが①外資系投資銀行に入社できるポテンシャルがあり、②一定期間サヴァイブできた、ということを証明しています。

まず外資系投資銀行は東大を始めとした一部の上位大学にしか門戸が開かれていません(より正確には、限られたリソースで効率的に採用するために上位大学でしか説明会などを行っていないということです)。

そんな学生が何千人と受けて実際に入社できるのが10人に満たないという世界です。

また、無事に入社できたとしてもスタートに過ぎず、そこから熾烈な競争の世界が始まるのです。

 

こうして最難関の登竜門をくぐり抜け、生存競争を勝ち抜いた人材ですから、論理的思考力の高さ、コミュニケーション能力の高さ、エクセルや英語、財務、法務などの基礎スキルの高さは疑うべくもありません。

ゆえに転職の際に面接官が確認すべきは、本人のやる気と仕事のフィット感だけなのです。

 

と、いう雰囲気を醸し出しているところが投資銀行の強みです。

履歴書に「●●証券投資銀行本部」出身ということを見た面接官が最初に抱くイメージはそのようなことです。

これは、偉大なる先輩バンカーたちが転職先で着実に結果を残して築いてきたブランドイメージです。

これを後輩がありがたく利用しない手はありませんよね!

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その2. 業界や企業規模に関係なく必要とされる能力

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投資銀行の業務範囲は広範です。

しかし大きなくくりでは「コーポレートファイナンスのアドバイザリー」という説明ができます。

このコーポレートファイナンスですが、いかなる企業でも経済活動を行う上で必ず必要になる業務です。

メーカーだろうとサービス業だろうと飲食業だろうと、あるいは大企業だろうと中小企業だろうとスタートアップだろうと関係なく、すべての企業で重要な関心事です。

  • 企業の隅々まで必要資金が淀みなく巡回しているか?
  • 先々までの投資計画に基づいて必要資金が金融機関から供給されているか?
  • 投資家から今後の投資資金を調達できるような環境を日頃から整えているか?

などなど、経営者は日々胃を痛めながら会社を経営しています。

そんな経営者の大きな助っ人として、投資銀行が存在しています(大企業限定ですが)。

 

このように、たとえ投資銀行からどこへ転職したとしても、その先でさっそくバリューを出せるというのがバンカーの強みです。

業界にとらわれず、企業の経済活動の本質に迫る能力、と言い換えても良いかもしれません。

メーカーの営業マンに生命保険を売れというのは酷でしょうし、インフラエンジニアにスマホアプリを作れと言っても難しいことでしょう。

業務が細分化されている大企業の部長に、スタートアップの事業部長を任せても上手くいかない確率の方が高いと思われます。

しかし、バンカーには業界や規模は関係がありません。

業界の縛りなく、その能力を必要とするあらゆる企業から声がかかるので、バンカーの転職はチャンスが大きいのです。

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その3. 経営上、重要な仕事を頼める安心感

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上記では、投資銀行の能力が汎用的であるという強みを説明しましたが、ここではその能力の重要度を説明します。

企業内での汎用的な能力を挙げれば、それはなにもコーポレートファイナンスだけではありません。

法務周りの仕事もそうでしょうし、人事業務なんかも汎用性があります。

しかし決定的に異なるのが、経営の意思決定上のインパクトです。

 

例えば法務をクローズアップすると、ウォルト・ディズニーのようにアグレッシブなIP(知的財産権)戦略を武器として企業価値を高めているような稀有な企業もありますが、一般的に法務はバックオフィス機能です。

事業部が問題なく事業を進められるよう、起こりうるリスクを事前に回避、あるいはコントローラブルにするという点に重きが置かれています。

したがって、なにかあれば事業責任者レベルで法務と打ち合わせをすることが通常ですので、経営者レベルが法務上の論点を「定期的に」議論することはありません。

つまり、経営者の最大のミッションである「企業価値の最大化」という点に鑑みた場合に、たいていの汎用性のある業務はそんなにインパクトを与えるものではないということです。

 

一方でコーポレートファイナンスは異なります。

最適資本構成の見直しや、調達コストを下げるための金融機関との折衝、外部成長の取り込みのためのM&Aなどなど、バンカーの専門領域は企業価値にダイレクトにインパクトします。

このように、バンカーの能力はただ汎用的なだけでなく、経営上のインパクトが大きいということも相まって、転職市場で引っ張りダコになるというわけなのですね。

最後に

以上、「投資銀行で働いていたことがある」というのがいつか大きな財産になる、というお話でした。

投資銀行出身という事実は、あなたの後のキャリア形成上、とても重大なシグナリング効果を発揮するものです。

投資銀行に就職したいという学生、投資銀行に転職したいビジネスマン、そして今現在その現場で苦闘するバンカーたちに、この応援歌が届けば良いなと思っている次第です。

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