外資系投資銀行への道標

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公認会計士が最短でキャリアアップする方法【エリート会計士の華麗なる転職】

2018年5月13日更新 2018年5月12日公開

エリートの公認会計士が転職で実践することについては以前まとめました。

こちらの記事が、うれしいことに好評をいただいており、その続編として「会計士として考えうる最短のキャリアアップについて」を記事にしてみました。

言うならば、ぼくの かんがえた さいきょうの キャリアアップ論【かいけいし編】になります笑

www.highclass-jobchange.com 

どうせ行くなら最高のキャリアを歩みたい!とお考えの会計士のあなた。

本稿がそのご参考になれば幸いです。

(なお、本稿の内容については会計士監修で書いております)

試験合格から入社まではとにかく英語

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会計士試験に合格してから入社まで、すべきことは英語の徹底的な詰め込みです。

TOEICで900点。これが目標です。

入社後も通常業務をこなしつつ、できるだけ英語力を伸ばしましょう。

会計士試験が終わったからといって、一息つくのは凡百な合格者です。

確実にここでキャリアに差がつきます。

監査法人ではIFRS・USGAAP適用の企業を狙え

入社後は、IFRSやUSGAAPの適用企業を監査するチームへの配属を狙いましょう。

もちろん英語ができるだけで配属されるわけではありませんが、選考に大きく有利に働きます。

 

ただし、上場企業が4,000社弱ある中でIFRSを適用している上場企業は140社弱。

USGAAP適用企業に至ってはわずか30数社という状況です。

さらに、入社した監査法人がそのうち何社をカバレッジしているかという話なので、配属されるのは決して簡単なことではありません。

ただ、一度IFRSやUSGAAPの監査チームに配属されたら同種の複数案件にアサインされますので、知見の蓄積が加速します。

 

さて、ではどうして英語を勉強して日本基準以外の監査チームを狙う必要があるのでしょうか。

その理由はずばり、海外赴任チケットの獲得のためです。

2年間の海外赴任

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日本基準の会社の監査業務もこなしつつ、濃淡あるもののIFRSもしくはUSGAAP監査を5~6年やると、海外転勤のチャンスが回ってくることになります。

もちろん社内選考がありますが、英語力・IFRSやUSGAAPの監査業務の実績などを総合的に勘案し、候補者が絞られていきますので、しっかりと実績を積んでいれば有利に選考を進められます。

なお、選考は上司の推薦があってから本人に知らされることなくじっくり時間をかけて行なわれます。

 

見事選考を突破し、海外勤務(通常2年)が決まれば、同期の中でもダントツで市場価値が上がってる証拠です。

どの地域に派遣されるかまでは選べませんが、まぁキャリア上はどこへ行ってもあまり差異はありません。

 

ここでの2年間はテストや選考などはありませんので、大いに仕事に励んで、たくさん遊びましょう。

帰国後はマネージャー業の経験を

さて、2年の海外派遣が終わり、帰国することになります。

帰国後はマネージャー、つまりは管理職として帰任することになります。

 

このマネージャーというのが、監査法人で集めるべき最後のピースになります。

マネージャーとして半年~1年間業務に励みましょう。

そして転職

この時点で、

  • 30歳前半
  • 公認会計士
  • 海外勤務経験あり
  • マネージャー経験あり

という、考えうる限りほぼ最強のカードが揃っていることになります。

転職サイトなどに登録していれば、あらゆる魅力的なオファーが舞い込んでくる状況です。

 

公認会計士の最短キャリアアップ論、最後はいよいよ転職の章になります。

魅力的なオファーがあるので、ぶっちゃけどれを選んでも給与・ポジションは文句なしなのですが、エリート会計士はもう一段先を見て熟考したいところ。

ツメ甘く安易に選んでしまうと、その後のキャリアのアップサイドが決まってしまう可能性があるのです。

 

この際、選択肢はたくさんあります。

以下では主なエリート会計士の転職先について挙げていきます。

専門性を突き詰めてとにかくめちゃくちゃ稼ぎたいなら投資銀行

投資銀行はM&Aや資金調達のアドバイザリーを生業にしています。

最高峰に高給なことで有名です。

もしも監査法人時代にM&Aのデュー・デリジェンス業務や資金調達業務に携わった経験があれば転職も話が早いです。

 

30歳前半で多少の業務経験があれば、シニアアソシエイトもしくはヴァイスプレジデントとしてのポジションが待っています。

外資系だと前者であれば年収2,000万円~、後者なら3,000万円ほどのオファーになります。

課題解決プロフェッショナルとして幅を広げるなら外資系コンサル

コンサルの仕事は実に多様ですが、中でも財務のプロフェッショナルであれば、プロジェクトにアサインされる機会は多くなります。

決して財務だけに閉じない、課題解決のプロフェッショナルになりたいのであれば、外資系コンサルはとても魅力的なキャリアです。

 

また、コンサル出身というのは広くツブシが効きます。

外資系コンサルで3年鍛え抜き、再度経営企画部やCXOのポジションを狙って転職するというのも魅力的なキャリアです。

オーソドックスに外資系の財務経理職

3番目の紹介になるものの、一番オーソドックスなのが財務経理部への転職でしょう。

これまでの会計士としての知見がフルに活用できます。

 

とりわけ海外勤務があるので、待遇の良い外資系からのオファーを優先的に見たいところ。

また、マネージャー経験ありでの転職ですので、財務部部長もしくはCFOポジションを狙っていきたいですね。

最低でも1~3年で部長になれるかどうかは是非とも見極めたいところです。

本当はそのどれでもなく、だんぜん経営企画一択な理由

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と、いろいろ案はありますが、実はそのどれもが最善とは言えないというのが私の考えです。

誤解のなきように申し上げると、前出の選択肢は間違いなくどれも魅力的で甲乙つけがたいです。

エリートビジネスマンですら、行きたくてもそうそう選べない企業ばかり。

 

しかし、私は投資銀行にも在籍しておりましたし、普段経営陣と相対して仕事をしている関係上、前出のキャリアは本ケースでは「さいきょうのキャリア」とは言えないと考えます。

 

私なら断然、会計士には経営企画部のポジションをオススメします。

 

なお経営企画の仕事について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

www.highclass-jobchange.com

次のステップで経営陣に食い込めるのが経営企画部だけ

その理由についてご説明します。

本ケースの目標は、あくまで「最短」でキャリアアップを目指す想定でした。

確かに稼ぎたいなら投資銀行ですが、最短で「経営層」を目指すというゴールであれば、経企がベストです。

 

たとえば投資銀行を選んだとすると、M&Aとファイナンスの専門職を志向することになります。

そうなると次のキャリアは、①投資銀行でエグゼクティブを目指すか、②ファンドに行くか、③結局経営企画部でM&Aチームを率いるかという選択肢が本流でしょう。

①②はいずれも経営層・パートナーには遠く、針の穴を通すような狭き門が待っています。

③は、結局経営企画部に移るなら回り道をする必要はなかったとも考えられます。

 

コンサルも同様で、課題解決プロフェッショナルになったあとどうするかというと、引き続き戦場でファイティングポーズをとり続けるか、CXOポジションを目指して転職するかということになります。

 

それでは財務職はどうでしょうか?

一見、会計士の知見をダイレクトに活かせるので、もっとも収まりの良いポジションに見えます。

確かに監査法人対応であったり、コーポレートファイナンスまわりの課題解決は期待されるでしょう。

転職して数年で部長が確実、もしくは最初から部長ポジションで転職するということも十分に考えられます。

 

しかし、財務職から経営陣に上がれるかというと、ここはシビアだと考えています。

財務部部長からは執行役員までなら可能でしょう。

ただ、経営陣(具体的には取締役)となると難しくなってきます。

 

ここでひとつ留意点ですが、CFOについてお話しします。

CFOというポジションは財務系の最高幹部、すなわち経営層なわけですが、実は財務部長の延長にはありません。

それは予算編成であったり中期経営計画の策定であったりM&AであったりIRであったりと、いわゆる経企機能を統括・兼務する人物でなければならないからです。

単純な財務部の延長には、実は経営ポジションはないのです。 

これはなにも財務部に限った話ではありません。

法務や総務、人事の延長線上にも経営陣へのチケットはないのです。

良くて執行役員が限界でしょう。

 

経営ポジションには、当然ですが経営力が必要です。

経営陣の意思決定を支えるのが経営企画部であり、財務・税務・法務に限らず事業運営の知見など、横断的な能力が養われていくことになります。

だからこそ経営企画から経営メンバーが輩出されやすいのです。

 

こういった点に鑑み、私は最短でキャリアアップを狙うなら経営企画職一択であると考えています。

経営企画は常に人手不足

経営企画は採用が難しい部署のひとつです。

近年はエンジニアがとても採りづらく年収が高騰していますが、それは数十人・数百人規模で採用される性格のものだからです。

 

一方、経営企画(あるいは社長室と呼ばれる会社もあります)はどうでしょう?

どんなに大企業であったとしても10人もいないのです。

私が現在在籍する会社は時価総額で数千億円規模と大きめの企業になりますが、実は経企はわずか4人!

それで全社予算をつくり、M&Aを回し、中期経営計画を作り、経営課題の分析・プロジェクト化をしています。

(なお、エンジニアは400人ほど在籍しています)

 

なぜ少人数組織なのに採用が進まないのか。

答えは至極明快で、採用に足る人材がなかなか現れないからです。

経営企画は会計士を渇望している

では経営企画がどのような人物を求めているのかについて少し言及してみます。

まずはなんといってもコーポレートファイナンスの知見。

B/Sが重い会社、たとえば製造業などではCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の適正化は重要課題です。

その課題を発見し、解決策を練り、プロジェクト化し、解決を図る陣頭指揮をとることが経企の重要な役割になってきます。

もちろん現場のことに熟知していないといけないわけではなく、必要であれば現場の人間をプロジェクトにアサインするので、あくまで陣頭指揮です。

他にも最適資本構成を考えたり、自社のWACCを把握しながら投資基準を策定したり、ROEを改善するソリューションを考えたり。

 

もちろんその全部を監査法人の実務でやったことはないかもしれません。

(あるいは、ひとつも実務で扱ったことがないという人もいるかもしれませんね)

しかし、少なくとも会計士であれば説明さえすれば理解してもらえる素地がある、というのはめちゃくちゃ重要です。

コーポレートファイナンスは、書籍を数冊読んだ程度で身につくものではありません。

付け焼き刃で習得できないから採用でも苦労するのです。

1ヶ月ではエンジニアになれないのと同じ理屈です。

それが会計士であれば、実務経験がなかったとしても問題ないと判断されます。

 

そして2つ目が会計の知見です。

財務とはまた異なりますが、経企でも日常的に会計の論点が顔を出します。

  • 予算編成において新規連結子会社の影響や租税公課などをどう見積もるか
  • IFRSを導入した時に予算のトップラインや利益にどうインパクトするのか
  • M&Aの財務DDにおいて監査法人が検出した財務リスクは対処可能かどうか
  • M&A後のPPA(パーチャス・プライス・アロケーション)で監査法人と論点になるのはどこか

などなど。

これはもうエリート会計士なら言わずもがな、ですね。

 

最後は語学力。

このご時世、国内で閉じた事業を運営している会社はマイノリティです。

海外展開、インバウンドの取り込み、多言語化など、グローバル化の経営課題は実に多く、また多様です。

これについても海外勤務経験ありの人材であればまったく問題ありません。

 

そのほかは事業・サービスの運営経験なども重要ですが、これはnice to haveです。

実際、経企には外銀や外コン出身者も多いですが、必ずしも最初に事業経験があるわけではありません。

最後に

会計士の最短キャリアアップ法、いかがだったでしょうか?

最短で経営陣まで上り詰めるということをゴールに考えて書いてみましたが、もちろん手段はこれだけではないでしょう。

しかし現実的なラインで最も最短なのはこのロードマップかと思います。

ご参考になれば幸いです。

【番外】経企への転職ならどの転職サイトが良いか

では実際に経営企画部に転職しようと思ったらどう動けばよいのか。

まずは転職サイトに登録し、求人を探しましょう。

もしくは良い転職エージェントを探して、転職の専門家に相談することも有効です。

転職サイトにもシチュエーションによって向き不向き、強み弱みがありますので、いくつか複数登録することがコツです。

 

ビズリーチ【★★★★★】

ハイクラス転職といえばビズリーチです。

私も外資系投資銀行から上場企業の経営企画部に転職する際はビズリーチを利用しましたが、とても満足度が高かったです。

無料会員でも十分使えますので特に転職活動に支障はありません。

ただ、有料会員になればスカウトメールをより多く受け取ることができますので、転職の選択肢が広がります。

特別な事情がなければビズリーチを避ける理由は特にないです。

ビズリーチの詳細はこちら

なお、ビズリーチについては下記の記事に詳しく書いています。

ビズリーチの評判|ハイクラス転職者から高い評価を受ける理由

 

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