外資系投資銀行への道標

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外資系投資銀行への道標

外資系投資銀行への転職・就職に関する記事を書いています。

経営企画部は花形のエリート部隊って聞くけれど、どんな仕事なの?【出世コース】

この記事は2017年2月11日に公開され、2017年3月18日に内容が更新されました。

あなたは経営企画部という仕事をご存知でしょうか?

営業やエンジニア、企画職なんかはイメージしやすいけれど、「経営企画部」なんてあんまり聞かないな、バックオフィスの地味な仕事だろうか?なんて思う人もいらっしゃるでしょう。

でも違うんです!経営企画部は企業の要、頭脳といっても過言ではありません。経営陣に寄り添って会社運営を担いますので、社内外から部署横断で優秀な社員を引き上げるエリート部隊なのです。

そこで、もっと多くの人に経営企画部について知ってもらうため、良い機会ですので経営企画部についてまとめてみました。

この記事は、経営企画部とはなんぞやを知りたい人、経営企画部に転職・異動したい人、就職活動中の学生に向けて経営企画部の仕事内容、役割、求められる資格やスキル、転職・異動する方法について解説しています。

経営企画部に転職したいという人も多いので、これを機に経営企画部についての理解を強化していただけたらいいなと思っています。

関連記事はこちら。

www.highclass-jobchange.com

■エリート部隊に興味が湧いたらハイクラス転職サイトビズリーチへ

経営企画部はエリート出世コース

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後述するとおり、経営企画部の仕事は物理的にもポジション的にも経営陣にとっても近い仕事になります。業務は財務や法務など多岐に渡り、横断的な専門知識が要求されます。また、経営の能力も求められる仕事です。

したがってプロパー社員(新卒からの叩き上げ社員)というよりも、有能な外部の人材を招聘するケースが多いです。とりわけ外資系コンサルや外資系投資銀行、公認会計士を中途採用するケースが非常に多いです。少数精鋭の組織なのでメンバー全員が外資出身ということも珍しくありません。

実際、転職市場において経営企画部への求人(=ヘッドハンティング)では「外資系コンサル出身者、もしくは投資銀行出身者は優遇」となっていることも多く、厚遇されます。

そうした人材を活用し、経営企画部では全社的なプロジェクトを走らせています。中期経営計画の策定、M&Aやアライアンス、組織再編などがそれにあたります。そのプロジェクトを通して経営陣や事業部の有力者と密にコミュニケーションを図りますので、彼らへの覚えが良くなります。つまりアピールする機会が豊富ということです。

プロジェクトを通じて大きな実績を作りやすく、社内にアピールをしやすいポジションでもあるため、経営企画部はエリートコース、出世街道、そして花形の部署だと捉えられています。

なかなか適正に適う人材はいませんので採用には苦労しますが、ひと度経営企画部として迎えられたならば経営陣への道が約束されたも同然です。経営企画部メンバー → 企画室室長 → 経営企画部部長 → 取締役という王道の出世コースが見えているのです。

■経営企画部はCOO(最高執行責任者)候補、ビズリーチ

経営企画部とは会社経営の舵取り役

経営企画部とは、全社戦略(業績目標含む)を経営陣と一緒に策定し、それに向けて事業部単位では対応できないような様々な全社プロジェクトを起案・実行する仕事です。要は、経営企画部とは会社経営の舵取り役の仕事になります。

では具体的に経営企画部の仕事内容をみてみましょう。経営企画部の仕事は大きく3つです。

  1. 経営管理
  2. 予算作成
  3. M&Aやアライアンス

以下ではそれぞれ説明していきます。

その1. 経営管理とは?

経営企画部のお仕事その1は経営管理です。経営管理は、経営陣とともに全社のPDC(Plan:計画、Do:実行、Check:検証)サイクルを回す業務のことです。

つまり経営管理とは、

  1. 企業の目標を作って、
  2. 最大限の効果になるようヒト・モノ・カネのリソースを調整して、
  3. 結果が良くなければ対策をフォローする

ことで会社の目標を達成させるお仕事なのです。

具体的には事業計画や中期経営計画をつくったり、組織体制を変えたり、事業部のボトルネックになっていることを解消する施策を打ったりするのが業務です。

これはまさに外資系コンサルがクライアントから高い報酬を貰って受託する業務とも被ります。したがって外資系コンサル出身者というのは経営企画部で重用されるのです。当社でもボスコン、マッキンゼー、アクセンチュアの社員がいます。

その2. 予算作成とは?

予算作成と聞くと、「予算って財務部の仕事じゃないの?」と思われるかもしれませんが、実際は全く異なります。

財務部の仕事内容とは

予算作成を説明する前に、まず財務部の仕事を簡単に説明しますと、①財務戦略の策定と実行、②監査法人対応になります。

財務戦略とは、いわゆるコーポレートファイナンスの分野のお話です。資金調達コストが最小になるようエクイティとデットの資本構成を見直したり、将来の投資に備えて必要に応じたファイナンス(資金調達)を実施したり、などなどです。

監査法人対応は、四半期ごとに財務部が作成した財務諸表を監査法人に監査してもらうときの対応業務を指します。もしも期中に会計処理を変更したらその合理性を監査法人に説明しないといけませんし、監査法人のヒアリングに応えたり、必要な資料を提出したりしないといけません。

財務部については下記記事が詳しいです。

www.highclass-jobchange.com

経営企画部の予算作成はもっと経営寄り

では話を冒頭に戻しまして、では予算作成とはなんでしょうか?これはもっと経営寄りのお仕事になります。

つまり、来期の業績目標をどこに設定しましょうか、というお話です。

『今期は前期より10%成長を達成したけれども、株式市場では15%の成長が求められている。株価を下げないためにも来期はトップライン(売上)15%の成長をコミットしよう。そのために◯◯事業はARPU(サービスの平均単価)を20%伸ばして成長を牽引してくれ、▲▲事業は市場が成熟期に入って成長が見込めないから現状維持で頼む、新規事業の◻︎◻︎事業は成長分野だから前期比150%成長を期待している』

みたいなブレイクダウンで事業計画を作る事を言います。

賢明なる読者諸兄のご賢察の通り「予算を考える」とは、決して各事業へあげるお金を考えることではなく、全社戦略をマネジメントと一緒に策定し、各事業とKPIのストレッチについて侃侃諤諤の議論をして、業績目標の達成にむけた現実的なプランを創り上げる業務のことを言います。

これで私が「経営に近い」と申し上げた意味をご理解いただけたと思います。

その3. M&Aやアライアンスについて

上記の予算作成を考えるにあたり、戦略を考える上で当然企業買収や事業売却の話も出てくるわけです。業績目標を達成する手段は内部のリソースだけではない、と言うことです。既存事業が厳しい環境下だと予算達成が難しいので、戦略上重要ではない事業を売って、その売却資金を使って外部の良い感じの会社を買ってきて、自社のノウハウを注ぎ込んでビカビカの収益企業にする、ということも有力な手段なのです。

ですから経営企画部では良い投資案件については常にアピタイトです。継続的に銀行や投資銀行、ファンドなどとコミュニケーションをとっており、これは!と思う案件が出てきたら買収にかかれる準備をしています。

バンカーは最後のM&A業務だけフォーカスしているので、ややピントのずれた提案が増えてしまう傾向にあります。

■なかなか活字だとイメージしづらいよね、ビズリーチ

経営企画部に必要な資格とスキル

専門的内容を扱うということを申し上げましたが、では経営企画部に必要な資格やスキルはあるのでしょうか?

結論から申しますと、必須となるような資格やスキルはありません。能力さえあればどなたにもチャンスはあります。ただ、持っていれば有利だったり便利な資格やスキルはありますので、ここでいくつか紹介しておきます。

エリートの証明、海外MBA

経営企画部では、経営全般やプロジェクトマネジメントの能力が必要になってきます。例えば大型M&A案件を実施する際、多面的な観点からクロージングに向けて動かなくてはなりません。具体的には、そのプロジェクトをマネジメントするにはどうすれば一番ミスが少なくスケジュールを最短にできるか、企業価値はいくらが妥当か、買収費用の資金調達スキームは?、ROIは?、株価への影響は?などなど、様々なハードルを乗り越えていく必要があり、何も知らない人間よりは体系的かつMECEに習得した人間を担当に据えたいとなるわけです。

また、例えば予算作成をする際には、事業部に来期の業績見込みをヒアリングするわけですが、当然ビジネスモデルやマーケティングなどの理解が欠かせません。事業部から上がってきた計画を右から左に流すだけではなく、きちんと咀嚼した上で事業計画を作る必要があります。マネジメントへの説明責任があるのも一義的には経営企画部にあるという、とても重要なポジションなのです。

MBAを持っていることで、それらのスキルが備わっていることを証明するシグナリング効果の役割が果たせます。

ビジネスレベルの英語力

経営企画部では会社の海外展開やクロスボーダーM&Aを手がけることがあるため、英文のIR資料やピッチブックを読むことになりますので、英語に堪能なことは良いことです。

また、上場企業であれば決算後に海外の大口投資家が面談を求めて来社するのが慣例になっています。経営陣と一緒にその面談に同席し、いかに会社が優良株かを説得するのです。同様に、マネジメントと共に海外ロードショー(海外の機関投資家に会って、株主になってくれるよう口説いて回る)に同行することもあり、やはり英語の重要性は際立っています。

こうしたことから、業務上さまざまな英文ドキュメントを読みますし、実際に外国籍の社員が最も在籍している部署といっても過言ではありません。

なかなかTOEICで英語レベルを測るのは限界があるのですが、最低限800点は欲しいところです。

また、上記の海外MBAを保有していると英語が堪能なことが自明ですので、頑張って英語レベルを証明しようとしなくても良いという意味で大変有用です。

会計、コーポレートファイナンス、法務の知識

経営企画部と会計・ファイナンス・法務は深い関係があります。

例えば買収案件を検討しているとき、買収による業績へのインパクトや買収資金のファイナンス方法、連結時に監査法人に指摘されそうな財務上の論点、買収企業が特許侵害をしていないかなどのイシューをサッと頭の中で整理できて、早速潰しに動けるという意思決定のスピード感が求められます。

意思決定が早いということは失敗するリスクを減らせる、機会損失を避けられるということです。だらだらと確認に手間取っているうちにおいしい話は逃げていくものだからです。

もちろん財務部・法務部に訊くべきところは聞くのですが、全社プロジェクトでは初期的なジャッジおよび最終判断は経営企画部に委ねられますので、広く専門知識は持っている必要があります。こうしたことから、会計分野では簿記だと最低限2級レベルは求められるとお考えください。

■書いてみたけどハイスペックすぎないかい?ビズリーチ!

経営企画部へ転職する方法

経営企画部へ転職を希望する人は多いです。求人もたくさんあります。ですが、実際に経営企画部のポジションをつかめる人はそのうちのごく一握りになります。

なぜならば、財務・法務・ビジネス・株式市場に明るく、経営者目線で実務を行える人材がほとんど見当たらないからです。

そんな中、経営企画部、ひいては将来のマネジメント候補として期待できる人物像として、投資銀行出身者や外資系コンサル出身者に白羽の矢が立っているというわけです。

外資系コンサルから経営企画部への転職

前述の通り、外資系コンサルから経営企画部に転職するケースは多いです。年度末には中期経営計画の策定や来年度予算の作成が、一大プロジェクトとして走ります。

また、通年で経営上重要な会議体の運営をしなければなりません。経営上重要な会議体とは、例えば月1で開催される常勤取締役会議であったり、週1の部長会議などが当てはまります。そこでどういう内容を話し合うかというと、これも例えば業績予想の下方修正をどのタイミングで公表するか、下方修正に合わせてポジティブな材料として何を用意するか、実現可能な全社的コスト削減プログラムをどう作っていくか、などなどです。

これらの会議体のアジェンダは経営企画部が用意し、それぞれのプロジェクトをマネージしなければなりません。ドラフト(素案)作りから関係部署への通達、事業部との折衝、エクセキューション、クロージングとなかなかベテランでも骨の折れる業務になります。だからこそプロジェクトマネジメントに長けたプロのコンサル出身者はとても重用されるのです。彼らの状況把握、課題分析、ソリューションの提案、実行力にはいつも舌を巻きます。「八百屋にサンマは頼まねえ」ということですね。

投資銀行から経営企画部への転職

外資系コンサルと同様、経営企画部に在籍する元投資銀行のバンカーは多いです。なぜならばM&Aを管掌する部隊が経営企画部にあるため、エクセキューションの実績を買われて転職することが多いからです。

M&Aは多数の人とお金がつぎ込まれて実現する一大プロジェクトです。コンビニで物を買うのとは次元が違い、事業センス、財務・法務の専門知識、プロジェクトマネジメント能力、折衝・調整能力が高次元で求められます。したがってきちんとトレーニングを受けて経験を持った人でなければクロージングさせられないのです。

そうしたことを考えると社内で育成するということは現実的ではなく、外部から投資銀行のバンカーを採用した方が確実に即戦力を確保できます。

ただ、高給取りのバンカーを中途採用するのですから、生半可な待遇では首を縦に振ってくれません。ほどほどの高年収と出世欲、使われる立場から使う立場への交代、自分でエクセキューションをドライブするやりがいなんかを差し出して、網に掛かるのをじっと待つのです。

会計士から経営企画部への転職

前述したとおり、経営企画部ではM&Aや予算作成のミッションが一大プロジェクトとして走ります。その点、いずれにも造詣が深い会計士は間違いなく重用されます。

会計士の転職については下記に詳しくまとめています。

www.highclass-jobchange.com

■投資銀行、コンサル出身者なら迷わずビズリーチ!

経営企画部からの転職はとっても有利

では逆に、経営企画部からの転職ってどうなんでしょうか?

エリートコースの人材ですから、転職市場での評価も非常に高いです。将来の経営者候補やCOO(最高執行責任者)、経営企画部部長の求人が豊富に提示されます。

経営企画部での業績をアピールするには具体例を挙げるのが良いでしょう。例えば下記のようなものがあると、採用担当者としても俄然興味が湧くと思います。

  • 毎年度末の予算作成をボトムアップからトップダウンに切り換え、ストレッチした業績目標を担当部署と詰めて実現可能なプランを策定した結果、前年比15%増収を2年連続で達成した
  • 既存事業における国内成長モデルを海外に輸出することを企図して、チームの主軸として企業価値700億円規模のクロスボーダーM&Aを実行した
  • 株式市場へのヒアリングを重ね、成長分野への再投資から株主還元政策に舵を切るプロジェクトを立ち上げて実行した結果、ROEの向上(10%からROE12%)と平均株価の30%増を達成した

などが挙げられると思います。

最後に

ここまで「経営企画部は花形のエリート部隊って聞くけれど、どんな仕事なの?」という質問に答えてきましたが、いかがだったでしょうか?少しでも理解のお役に立てたなら幸いです。

経営企画部に転職(異動)した後は社内エリートとして経営陣を目指すも良し、更に転職してCOOを目指すも良し、起業するも良し。あらゆる可能性を広げられる経営企画部に転職(異動)して、ピカピカのキャリアを目指してはいかがでしょうか!

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