外資系投資銀行への道標

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

外資系投資銀行への道標

外資系投資銀行への転職・就職に関する記事を書いています。

社会人なら転職サイトに登録すべき3つの理由

この記事は2017年1月3日に公開され、2016年3月11日に内容が更新されています。

人生において、転職サイトに登録するということは相当な決意が必要なのが一般的です。中には一生縁がない人もたくさんいることでしょう。

しかしグローバル化の進んでいる昨今、ネクストキャリアのオプションを用意しておかない人は環境変化に弱く、すこし強風が吹いただけで粗野に吹き飛ばされてしまう危うさがあります。

これからの新世界で攻めと守りの両面からキャリアを考えたとき、転職サイトに登録するということが常識になってきます。実際、外資系の投資銀行やコンサルなどでは新入社員になったと同時に転職サイトに登録し、良いエージェントを探すというのが当たり前に行われています。

転職サイトに登録するという一歩がなかなか踏み出せない。そんな方に向けた記事になれば良いと思っています。

外資系への転職にまつわることは下記でもまとめていますので、よろしければどうぞ。

www.highclass-jobchange.com

www.highclass-jobchange.com

www.highclass-jobchange.com

「転職」は突然やってくる

f:id:To000my:20170101155252j:plain

もはや年功序列・終身雇用が終わったと言われて久しい昨今ですが、そんなよく聞くつまらない話はさておき、20代〜30代前半の若手にとってネクストキャリアがよく語られる時代になりました。

「転がる石には苔が生えぬ」という故事が、従来は「仕事を転々としている人は成功せず、お金も貯まらないことのたとえ」という消極的な意味合いで用いられていたのが、現在では「(苔が生えて能力を錆びつかせているのではなく)生き生きと活躍していることのたとえ」が辞書の最初の意味に表記されるようになったことからも読み取れます。

有能な人ほど多方面から「ビジネスを手伝ってくれないか」という誘いがあるもので、新卒の時には全くその気がなかったのに、気づいたら新しい世界に飛び込んでいたということは全く珍しくありません。

また、学生時代から戦略的にキャリアを思考し、特定のスパンで実績を出してステップアップしていくという人もいます。

今は「この人!」と決めた人と結婚をしても、その3割が離婚をする時代です。仕事も同様、何十年も同じ会社に添い遂げるという考え方自体がもはやレガシーだというのが現実です。

社会人なら転職サイトに登録すべき3つの理由

それではここからが本題です。以下では社会人なら転職サイトに登録すべき理由をまとめています。

その1.  「必要になったら」では遅すぎる

転職活動を始めてから転職先が見つかるまでおよそ2ヶ月はかかります。長ければ半年ということもあるでしょう。次の職が決まるかどうか不安なまま仕事を続けるのも辛いものです。それに平日に面接をこなさないといけない(それもなるべく隠密に)ため、業務への負担も相応にあります。

転職活動は長期戦です。日ごろから準備していないと長期化しやすく、長引けば長引くほどしわ寄せは別のところにいきます。本業や家庭がこの犠牲になるのです。このように、転職を決意してからヘッドハンターを探して奔走しているようでは遅いと言わざるを得ません。

転職までのプロセスとしては、エージェント探し → 企業探し → 履歴書作成・提出 → 書類審査 → 1次面接 → 2次面接 → … → 内定 → 辞表提出 → 書類準備や引っ越し等 → 入社。ざっくりと書いてこれだけのプロセスがあります。なかでも時間がかかるのは「エージェント探し」と「企業探し」と「面接」です。特にエージェント探しと企業探しは、時間がないからといって調査が浅かったり妥協してしまうと、せっかく転職できても小さなほころびがことさら気になって、結局後悔することになってしまいます。

普段から準備しておくことが肝要

転職で大切なのはタイミングと運です。上述の通り、転職したくなってから準備していてはこの波に乗り遅れてしまいます。

ただ、エージェント探し→企業探し→履歴書作成までは前もって準備することができます。(転職するしないに関わらず)定期的にエージェントとコンタクトをとって、情報を収集することが肝要です。

定期的にという点がポイントで、3ヶ月に一度のペースで良いのでエージェントとコミュニケーションとるようにしたいところです。マーケットが冷え込むときだけヘッドハンターにコンタクトをとるようでは良い案件は回してもらえません。ベアマーケットでは他の転職希望者もエージェントに殺到するからです。ブルマーケット(好景気)含めて日ごろから優秀なエージェントと人間関係を構築しておけば、いざという時に良い案件を優先的に回してもらえる可能性が高くなります。

その2. 良い案件はエージェントに教えてもらう

良い案件は、自分で探すだけではなくエージェントに教えてもらうことも多いです。

独力ではどうしても自分の知っている範囲内に凝り固まってしまいがちですし、無意識に避けてしまっている企業というものもあります。他人からインスピレーションを得ることで選択肢が広がるのは間違いありません。エージェントはこれまで多数の案件を取り扱ってきた知識と、現在の求人事情をどこよりも詳しく知っています。多様なソースから確かなファクトを積み上げて情報戦を制することが、転職に成功する最短距離に繋がります。

また、「転職はタイミングと運」と前述しましたが、そのタイミングを教えてくれるのはエージェントということも往々にしてあります。運良くぴったりな案件を回してくれるということもあります。「たまたま教えてもらった案件が良かったから転職することに決めた」というケースです。

引越しを考えるとき、自分でネットで調べるとともに不動産仲介業者のお店にいく人も多いはずです。それと同様、転職においても案件探しはエージェントに一日の長があることは否定できません。上手に使ってベストな案件を見つけたいところです。

その3. 市場価値を普段から意識するため

転職サイトに登録する意義その3は、普段から自分の市場価値を意識するためです。

気づかないうちに、その会社でしか使えない人材になってしまってはいないでしょうか?会社名、役職名は市場価値においてなんら関係ありません。その会社でしか通用しないスキルばかり習得しても市場価値には繋がらないのです。

エージェントから提示される求人を定期的に把握することで、自分の市場価値が掴めてきます。順調に市場価値を高めているだろうか、自分は受け取っている給料に見合う市場価値があるのだろうか、パフォーマンスに対して年収が低いんじゃないかということを意識する習慣がつきます。

また、適正な相場観があれば、年に一度の人事考査で年収アップをアピールすることも可能です。もし結果がダメだったとしても、まずはアピールすることが大切です。今後評価を上げるための具体的なアドバイスがあるかもしれませんし、どこかでそのチャンスを与えてくれる可能性も出てきます。会社内での相対評価しか持たない場合よりも、会社の外の市場価値を把握している方がアピールしやすいです。

転職のリスクを具体的に考えてみよう

転職することはリスクが高いとよく言われます。ですが、本当にそうでしょうか?そのリスク、どこかふんわりと語られているところがあるように見受けられます。

まず「リスク」という言葉をきちんと定義しておかねばなりません。この記事ではリスクを「想定外のことが起こったときに対処できないこと」と定義します。つまり、たとえ悪いことが起こったとしても、それが当初の想定の範囲内で対処ができるのであればリスクとは言えないよね、ということです。

では、世間一般で良くいわれるリスクを挙げてみましょう。

その1. 給料が下がる

給料が下がることは当然あり得ます。これがネックになる人は多いでしょう。人生の悩みの9割以上はお金があれば解決できることだからです。

ただ、リスクかと言われれば頭をかしげざるを得ません。なぜならば転職前に年収はわかっているからです。年収に不満があるなら転職せず留まれば良いだけの話です。転職時に年収が下がることがわかっているならば、それは想定の範囲内なのでリスクとはいえません。年収が上がる案件だけを探せば良いのです。

一方で、転職後に年収を下げられるケースも考えられます。転職前に想定できないこともあるでしょう。しかし、この場合においても年収が下がる可能性があるのは転職しなかった場合も同じなのでなんとも言えません。転職のリスク云々ではなく、なんらかの理由で給料に見合うパフォーマンスが出せなかったという別の問題かと思います。

その2. 転職先がすぐに見つからない

転職先がそう都合よく見つからない、これもあり得ます。しかしこれは転職のリスクではなく、転職活動が長期化してしまう可能性がある、という別の問題です。転職したときのリスクとは切り分けて考える必要があるでしょう。

詳細は後述しますが、転職したくなったタイミングで転職活動を始めるのは上策ではありません。あなたにとってベストな案件がタイミングよく待っているなんていうご都合主義は、やはり現実的ではないと言わざるを得ません。(ベターな案件なら待っているかもしれません)

転職するしないにかかわらず普段から最低限の準備を持っていれば、短期間・最小限の労力で最高の結果を得ることが可能です。

その3. 家族に反対される

f:id:To000my:20170103171001j:plain

既婚者の場合、妻(もしくは夫)に反対されるということは大いに考えられます。いわゆる「嫁ブロック」といわれる、一番最初の関門です。

ここで一度配偶者が反対する理由を考えてみましょう。①給料が下がるから、②引っ越さなければならないから、③生活スタイルが変わるから、④聞いたことのない会社で先行きが不安、といったところでしょうか。これらはなかなか根強い抵抗が予想されます。

配偶者とは共同経営者と同義であり、自分の都合だけで意思決定ができるわけではありません。しかし、家族の心配・不安というものは概して形のない漠然としたものであることが多いです。なんとなく不安だから賛成しない、というのは良くあることです。「なぜ理解してくれないんだ!」となってしまうまえに一度、転職先の候補・待遇・生活面での変化をきちんとディスクローズし、落とし所を探る必要があるでしょう。きちんとした説明がなされれば、無下に却下されるということはありません。

きちんと説明した上で、それでも妥結点を探れないというのであれば、あなたが相当突拍子もないプランを話している可能性があるので再考が必要かもしれません。

いずれにせよ、社会の最小構成単位の家族を説得できないようであれば、現時点での転職は難しそうですので、現職に留まる方が良さそうです。

その4. 期待に応えられない

転職先に意気揚々と移ったものの、オーバーエクスペクテーションの状態で空回りしてしまう、ということはありえます。面接でどうしても良く見せようとしてしまう結果、期待値だけがどんどん膨らんでいくというパターンです。

しかし、この悩みはナンセンスです。内定が出てから悩むのならまだしも、受かった後のことを憂いてはじめから転職にネガティブになるなんていうのは、とんだ皮算用です。

もちろん、面接では期待値コントロールは必要です。嘘偽りのない範囲で自分を最大限アピールすることは大切です。それはエージェントとの模擬面接などで感覚を掴めば良い話です。

故に、やはりこれもリスクでも何でもありません。

その5. 会社に馴染めない可能性

続いて会社・社風に馴染まないケース、それもありうるでしょう。会社での悩みは結局人間関係に帰結する、と主張する人もいるくらいです。人間関係に辟易して転職したのに、再就職先でもいやな上司に当たってしまった、なんていう事態は目も当てられません。

ただ、相性の悪い人というのはどこの組織にもいるもので、そういう人のいないところを探すではなく、「いかに避けるか」を前提にした方が現実的です。

また転職面接では基本的に、一緒に働くことになる部署の上長が面接官となります。したがって、面接を通して会社であったり部署の雰囲気を体現している社員と数回会うことになります。それでも不安であれば、内定が出てからになりますが、食事に誘うことでさらに人となりを知る機会を得られます。会社としてもせっかくコストをかけて内定を出したので、しっかり囲っておきたいために快くアレンジをしてくれます。直接誘うことが難しい場合はエージェントに相談してみると良いでしょう。あなたの代わりに先方に状況を伝え、食事会を設定してくれます。

このように、転職後の職場の雰囲気を完璧ではないにしてもある程度把握する手段はいくらでもありますので、決して不安に思う必要はありません。

その6. 実際の業務内容や勤務時間が説明と異なる

f:id:To000my:20161221185233j:plain

年収とは違い、最初に説明を受けた内容と実際に働き始めたときの労働条件が異なるということは起こり得ます。

そしてこれがリスクとなるかどうかは、あなたが転職に何を求めるか次第でしょう。前職の投資銀行の経験を生かして経営企画部でM&Aに取り組みたいという場合、勤務時間が説明より長かろうが、大した問題はないでしょう。一方で、ワークライフバランスを重視した転職であるならば、労働時間の修正を余儀なくされる状況は耐え難いでしょう。

これに関しては、あなたが転職に求める要素に優先順位をつけ、譲れない点を明確にすることが肝要です。あとはその点について①エージェントに確認するか、②面接できっちりと質問をする、③内定後にその条件を今一度明確にしてそれを入社の条件とする、などでリスクヘッジをするほかありません。

本当のリスクは意外と少ない

このように、一般に語られるリスクはよくよく考えると実はそんなにリスクではない、あるいはずっと少ないということがお分かりいただけるかと思います。

リスクと感じる心情は、その大半が「なんだか良く分からないけど不安に感じること」から生じます。ひとつひとつ潰して備えておけばなんてことはありません。

現在の職場に残るリスクと比較する

転職のリスクを考える際には、併せて現在の職場に残るリスクを比較する必要があります。

  • 年収は伸びるのか?
  • ステップアップのポジションはオープンか?
  • この先もやりたいことができるのか?

転職を考えるからには何か閉塞感やどうしようもない状況があるのでしょう。そのリスクよりも転職のリスクの方が軽微と思えるならば、今すぐ転職準備をした方がよさそうです。

やらない後悔よりやる後悔

新卒から定年退職の年齢までおよそ40年もあります。どう転ぶか、誰にもわかりません。その間にはチャンスもピンチも巡ってきます。

やらない後悔よるやる後悔とは良く言いますが、転職にチャレンジしてみないことにはわからないことが多いのは事実です。「やったことがないこと」に対して、人は不安を過大評価する傾向にあります。転職活動をすること自体はノーリスクなので、実際に始めてみると大したことないなと思うのではないでしょうか。チャンスを捉えて一歩踏み出してみる価値はあると思います。

最後に

f:id:To000my:20161221180440j:plain

以上、社会人になったら転職サイトに登録すべき3つの理由でした。いかがだったでしょうか?

是非これを機に転職サイトに登録して、自分の市場価値をチェックしてみましょう。エージェントから定期的に情報を仕入れることで相場観が次第に身についてきます。

これからの時代、自分をマネジメントするのは会社ではなくあなた自身です。セルフマネジメントはもはや常識となりました。転職する気があるないに関わらず、順調なキャリアステップのためにもエージェントを上手く使い倒してみてはいかがでしょうか。