外資系投資銀行への道標

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モルガンスタンレーの年収・転職・採用事情

2018年2月14日更新 2016年12月30日公開

ゴールドマン・サックス証券と双璧をなす業界の雄、モルガン・スタンレー。

サブプライムショックではゴールドマン・サックスとともに大打撃を受けましたが、昨今は完全復活を遂げて世界で快進撃を続けています。

国内の新卒 / 転職市場においても人気は健在で、知的体育会系エリートへの訴求力が今なお強い投資銀行です。

 

一方で、三菱グループの資本が入ってからは「三菱モルスタ?モルスタとちゃうの?え?モルスタMUFGもある?あかん、わけわからん/(^o^)\」なんてことになりがちです。

ただでさえJPモルガンなんていう紛らわしい名前の競合もいるのに、、、

 

本記事ではモルガン・スタンレーの年収や合コン事情・JPモルガンや三菱との関係についてまとめました。お役に立てれば幸いです。

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ざっくりモルガンスタンレーについて

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モルガン・スタンレーは、ニューヨークのウォール・ストリートを本社を構えるグローバルなバルジブラケット(=巨大投資銀行)の一つです。

アメリカ以外にも、欧州、日本、中東、アジア、オーストラリアなど世界43カ国に拠点を構え、5万人強のバンカーが在籍しております。

 

どの金融セグメントでも優れたサービスを提供しており、法人・機関投資家向けの証券業務、資産運用、ウェルスマネジメントの3つを主軸に、債権・株式・投資銀行業務など幅広い金融サービスを世界規模で提供しています。

 

肌感として、モルガン・スタンレーはゴールドマン・サックスに次いで2位を堅持しているように思いますし、実際に様々な投資銀行ランキングを総合してみてもそれは明白なようです。(下記記事をご覧ください)

www.highclass-jobchange.com

ただし、いつも順風満帆だったというわけではありません。

モルガン・スタンレーの米国本体は2007年のリーマンショックにより相当痛手を受け、窮地を乗り越えるために2008年には金融持株会社に移行し、日系メガバンクの三菱UFJフィナンシャルグループと資本提携を発表しました。

このとき、MUFGに対して90億ドル分の優先株を発行しています。

その他の投資銀行については下記の記事もどうぞ!

ゴールドマンサックス
メリルリンチ
JPモルガン
野村證券(投資銀行部)

モルガン・スタンレーは当然年収も一流!

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外資系投資銀行のお給料事情はやはりとっても気になるところです。

世の中の職業の中でも間違いなくトップクラスに高年収ですから注目されるのも無理はありません。

投資銀行の中でもファーム(=企業)によって年収には差がありますので、ここではモルガン・スタンレーの年収について詳しく書いていきます。

 

モルガン・スタンレーも、ゴールドマン・サックスに負けず劣らずの超一流の投資銀行です。

メリルリンチなどと並んで、投資銀行業界のファーストティアとされています。

その競争力を維持するため、当然モルガン・スタンレーの年収も超一流の水準となっています。

 

ゴールドマン・サックスと同様、モルガン・スタンレーでは新卒でも年収800万円、6年も勤めれば(=アソシエイト3年目)年収2,000〜2,500万円が見えてきます。

最高職位のマネジングディレクターともなれば、ベース給だけで5,000万円は下りません。

インセンティブを含めれば年収億円プレーヤーも登場する世界です。

 

このように、日系投資銀行であれば同じ6年目でも年収800万円程度ですから、モルガン・スタンレーの給料は日系と比較してもかなり高給なのがわかるかと思います。

投資銀行は人が最大の資産ですから、最高の投資銀行には最高水準の待遇が用意されているというわけです。

 

ただ、後述する通りリーマンショック後から日系の血が混じっているため、どこまで外資系として高水準を維持できるのか、やや疑問視する声もあります。

外銀の年収について興味のある方は下記記事も要チェック!

www.highclass-jobchange.com

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東京駅界隈では合コン無双のモルスタ

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ゴールドマン・サックスは合コンで超人気ですが、モルガン・スタンレーも負けてはいません。

婚活女子や丸の内OLへの刺さり方は一角のものです。

以前はイルミネーション輝くオシャレタウンの恵比寿ガーデンプレイスを生業としていたため、東京駅付近に移転したばかりのときは肩身の狭い想いをしましたが、それも近年は挽回し、存在感は十二分に大きくなっています。

最近では、ゴールドマンは六本木・麻布界隈では無双ですが、東京駅・銀座周辺となるとモルスタに軍配が上がります。

ただ、日本橋周辺はメリルリンチが幅を利かせているのであまり近寄りません笑

モルガンスタンレーはどのくらい激務なのか?

ゴールドマン・サックスと肩を並べるモルガン・スタンレーですが、トップクラスなのは給与やバンカーの能力だけではありません。

当然、激務さ加減もトップクラスです。

 

ただ、どのくらい激務なのかというと、「部署による」というのが正直なところです。

投資銀行部門は当然激務中の激務ですし、M&Aのエクセキューション(実行)部隊などもそれに比肩しうる水準です。

資本市場部系(ECMやDCM)はそれよりも多少マイルドといったところでしょうか。

 

その違いはひとえに「業務でタッチするカウンターパートが社内か社外か」という点がひとつ大きい要素です。

つまり、投資銀行部などのフロント業務では、クライアントだけでなく弁護士事務所や会計事務所、相手先企業のアドバイザーなどの外部企業と交渉や会議、資料のやり取りをする必要があります。

そうなると相手の都合に合わさざるを得ない部分がどうしても発生し、「弁護士事務所からの契約書ドラフトを受領次第、ASAPでFAがコメントを書いてすぐにワーキングパーティに展開」といった対応が必要になっていきます。

反対に、社内とのコミュニケーションが多い部署であればもっと融通が利く分、タスクが溜まりにくいということです。

 

例えばモルガン・スタンレーの投資銀行部でいうと、3時間睡眠は当たり前、4時間寝ればよく寝たほう。

徹夜と言って良いのは3徹から。

などなど、激務を象徴するエピソードには枚挙に暇がありません。

 

また、モルガン・スタンレー級のバルジブラケット(巨大投資銀行)であれば、ビッグディールの際にはクライアントから当たり前に声がかかりますし、グローバルネットワークを利用してクロスボーダー案件も多数こなします。

結果、抱えるディール数は業界トップクラスになるので、その分バンカーの負担も相当なものになります。

■結論、どこも激務!ビズリーチ!

モルガン・スタンレーへの転職

モルガン・スタンレーへの転職は依然として根強く人気です。

流動性の高い業界なので人の出入り(入退社という意で)が多く、キャリアアップを目指すバンカーや異業種からのチャレンジャーがモルガン・スタンレーにアプライするのです。

モルガン・スタンレー側も、常に門戸が空いているというわけではありませんが、常にどこかしらのセクターでバンカーの採用はしているものです。

 

基本、非公開求人が原則ですので一般的な転職サイトではなかなか見つけることが出来ませんが、投資銀行業界に強い転職エージェントなら空きポジションを定期的にアップデートしてくれるので助かります。

いざ希望のポジションが空いた時、モタモタしているとモルガン・スタンレーのように人気ファームの求人はすぐにを埋まってしまいます。

良いエージェントを見つけておくことは、そうしたいざというときの初動を早くできるので個人的にはオススメです。

 

私が外資系投資銀行にいたときは、新卒で入社したらとりあえず有力な転職サイトにいくつか登録し、定期的にオファーを確認するということが当たり前に行われていました。

ビズリーチはマストで、あとはJACやマイケルペイジ、ヘイズなんかを好みで登録する、という感じでした。(私はビズリーチとマイケルペイジでした)

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■モルスタ目指すなら投資銀行御用達のビズリーチ!

やはり学歴もトップクラス

ゴールドマン・サックスと同様、やはり東大か、もしくはそれに準ずる高学歴が基本です。

実際に東大、京大、海外大、早稲田、慶応出身者がほとんどを占めます。

 

ただ、高学歴者の中から毎年一定数を一芸に秀でた人を採る、いわゆるポテンシャル採用をするゴールドマン・サックスに対して、モルガン・スタンレーはとことん優等生を採用しているという印象があります。

モルスタとJPモルガンは親戚同士

モルガン・スタンレーの起源はモルガン商会とされています。

1935年に、商業銀行業務と投資銀行業務の兼業禁止を定めたグラススティーガル法が施行されました。

同法によって、それまでモルガン財閥が行なっていた投資銀行業務を分離し、それを引き継いだのがモルガン・スタンレーです。(一方で、商業銀行業務を引き継いだのがJPモルガン)。

 

モルガン・スタンレーは、当時のシニアパートナーが独立してモルガン・スタンレー・アンド・カンパニーを設立したのが起源で、70年以上の歴史があります。

そのためJPモルガンとモルガン・スタンレーは元を辿れば同じ系譜にあります。

ただ、直接的な資本関係はなく、現在ではライバル関係にあります。

 

なお社名のモルガンは、JPモルガンの孫であるヘンリー・モルガンの名から付けられています。

■紛らわしい社名はやめてほしい、、、ビズリーチ!

日本におけるモルガン・スタンレー

日本支店の設立は1970年と、外資系投資銀行の中では日本進出が早かったのがモルガン・スタンレーです。

翌年の1971年には引き受け業務およびセールス&トレーディング業務を本格化しています。

1984年には東京証券取引所の正会員権を取得し、日本初の外資系証券会社となりました。

1995年になると、日本における資産運用業務にも本格参入していきます。

米国企業として初の投資顧問・証券投信委託兼業の認可を取得しました。

その後、90年代後半からは不動産関連事業の分野において多様な資産を対象としたアセット・マネジメント事業等の包括的な業務を展開しています。

2006年には日本市場へのより強固なコミットメントと国内における大幅な業務拡大を反映して株式会社に移行したのち、2007年には日本における組織を改編して持株会社制へと移行しています。

2010年にはグローバルな戦略的提携の一環として、モルガン・スタンレーと三菱UFJフィナンシャル・グループによる証券合弁事業を開始しました。

現在、日本で1,300名以上の社員を擁するまでに成長し、規模・実績ともに業界有数のバルジブラケットとして認知されるまでになっています。

三菱モルガンとモルスタMUFGは何が違うのか

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日本では三菱UFJ証券ホールディングスとの合弁会社となっており、業務内容によって会社を分けています。

つまり、三菱UFJモルガン・スタンレー証券とモルガン・スタンレーMUFG証券は名前が似ていて紛らわしいですが、(狭義の)投資銀行業務とそれ以外という括りで捉えると良いでしょう。

上図がわかりやすいです。(採用ページより)

■絶対わざとややこしくしてるよね!ビズリーチ!

外資系として採用されたいならモルスタの採用ページから応募しよう

モルガン・スタンレーとして採用されると上記の通り、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に所属することになります。

ただし、モルガン・スタンレーの採用と三菱UFJモルガン・スタンレーの採用は異なる点に注意です。

どういうことかというと、外資系として採用されるか日系として採用されるか、面接プロセスが異なるのです。

下記の通り、モルスタとして採用される場合は給与水準や働き方は本国モルスタに準ずる(外資系)のですが、三菱モルスタとして先行を受けた場合にはそれらが日系となります。

同じ企業に所属するにもかかわらず、雇用体系がダブルスタンダードとなるのです。

 

これは何もモルスタに限ったことではありません。

野村證券(リーマン・ブラザーズ)やSMBC日興証券(シティ)にも同様のことが言えます。

過去の案件

モルガン・スタンレーは、バブル崩壊後の不良債権処理において、バルクでの引き受けを積極化していました。

特に不動産投資で莫大な利益をあげていたことでも有名です。

 

また、投資活動においてもアグレッシブで、国内13の全日空ホテルをまとめて全日本空輸から買収(2007年)したこともあります。

買収金額は約2,800億円ともいわれており、当時としては国内不動産取引で過去最高規模であることが喧伝されました。

 

他にもダイムラー・クライスラーによる三菱自動車への34%出資(2000年)、三井海上火災保険と住友海上火災保険の合併(2000年)、三菱東京フィナンシャル・グループとUFJホールディングスの合併( + SMBCによる敵対的買収からの防衛:2005年)など、日本の金融・産業史上でエポックメイキングだった案件を多数手掛けています。

今後の三菱との融合に課題

バルジブラケットとして世界で活躍する最強の一角モルガン・スタンレーですが、こと日本に限ると不安要素がないわけではありません。

というのも、三菱とモルスタとの間の組織融合です。

今なお、あまりうまくいっているという話は聞きません。

 

巨大案件を追い求める狩猟民族モルガン・スタンレー側と、銀証融合モデルで中・小型案件をこなす比較的農耕民族の三菱モルスタ側とでは企業文化が異なるのは当然です。

そうした場合、得てして日本企業は後者に企業文化を合わせようとする傾向があります。

 

モルスタ側がボードメンバーもしくはマネジメントの一席に鎮座するうちはドラスティックなことはできないはずですが、徐々に締め出しをすることも予想されます。

そうなると、より良い条件を求めて次々に離反するバンカーが出てくること必至です。

最後に

モルガン・スタンレーはゴールドマン・サックスに次ぐ規模・影響力を持っているのは間違いありません。

その他多くの投資銀行のバンカーはモルスタの動向を注視しているのも事実です。

労働市場においても、転職先として幅広く受け入れており人気があります。

特に優秀な日系バンカーからの転職先として選ばれやすい傾向にもあります。

就職・転職の選択肢としてモルガン・スタンレーはオススメです。

■名前間違えないでね、モルスタで覚えてね。ビズリーチ!

ゴールドマンサックスメリルリンチJPモルガン野村證券(投資銀行部)

【番外】転職サイトはどこを選ぶべきか

では実際にモルガン・スタンレーに転職しようと思ったらどう動けばよいのか。

まずは転職サイトに登録することが第一です。

登録して求人を探しましょう。

あるいは転職エージェントを探して相談することから始めましょう。

 

転職サイトにもシチュエーションによって向き不向き、強み弱みがありますので、いくつか複数登録することがコツです。

転職に失敗したくないなら必ず3つは登録するようにしましょう。(無料なので登録してもメリットしかありません)

 

ビズリーチ【★★★★★】

ハイクラス転職といえばビズリーチです。

外資系投資銀行御用達のハイクラス向け転職サイトです。

私も投資銀行から転職する際はこちらを利用し、満足度が高かったです。

無料会員でも十分使えますので特に転職活動に支障はないのですが、有料会員になればスカウトメールをより多く受け取ることができますので転職の選択肢が広がります。

雑魚な求人はありません。

 

このように、特別な事情がなければビズリーチを避ける理由はないでしょう。

ひとつ目の登録サイトとして外せません。

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なお、ビズリーチについては下記の記事が詳しいです。

ビズリーチの評判|ハイクラス転職者から高い評価を受ける理由

 

JACリクルートメント【★★★★☆】

JACリクルートメントは転職マッチング市場で最近急激に評判を高めている企業です。

現在はリクルートエージェント、DODAに次いで業界3位になります。

手堅い大手からベンチャーまできっちりカバーしており、特に個人的には高報酬案件に強い印象を持っています。

こちらも、登録サイトの第一候補として外せません。

 

また外資系への転職支援を強化している点も特徴です。

具体的に説明すると、JAC Recruitmentは世界8カ国(イギリス・シンガポール・中国・タイ・マレーシア・インドネシア・香港・韓国)に拠点があり、グローバルな転職サポートを行っています。

英文レジュメの無料添削や英語面接対策、中国語話力のレベルチェックなど、様々なサポートがあるので心強い存在になることは間違いありません。

JACリクルートメントの詳細・登録はこちら

 

クライス&カンパニー【★★★★☆】

クライス&カンパニーは30代マネージャークラスへの転職に強みがあります。

ビズリーチと同様、高年収案件がウリです。

私は使っていませんでしたが、外資系投資銀行の同僚で利用しているバンカーは割と多かったです。

 

求人としてはPEファンドや外資系コンサル、総合商社、勢いに乗るスタートアップなどがあり、ハイクラス求人としてはまったく遜色ありません。

もちろんクライス&カンパニーは完全無料で利用できます。

年収800万円以上の転職ならクライス!

 

リクルートエージェント【★★★☆☆】

ご存知の通り、リクルートが提供する転職サイトがリクルートエージェントです。

業界最大手だからこそ獲得できる大手求人や非公開求人が強みです。非公開求人は業界最多の9万件以上です。

 

一方で、全方位の転職希望者へ向けたサイトですので弱点もあります。

それは、「投資銀行を目指す」といったような特定のユーザー層が求人を探す場合に最適化されていない点です。

つまり案件が多過ぎるため、検索で引っかかるのは関連性の低い求人が多くなってしまいます。

 

とはいえ、どこにもない求人があるというのは弱点を補って余りあるメリットです。

複数サイトに登録するのが一般的だと申し上げましたが、ビズリーチやJACなどをメインとしつつ、リクルートエージェントで漏れなく探すというスタンスが良いかと思います。

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