外資系投資銀行への道標

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エクセルを極めすぎた外資系バンカーのちょっと変なところ

2018年2月14日更新 2017年5月27日公開

ビジネスマンが大好きエクセル。

そのエクセルを、空気を吸うように扱うのが外資系投資銀行の現場です。

外資系投資銀行は激務ゆえに1秒の作業を惜しむ現場ですので、バンカーは実に様々なエクセルハックをして時短を試みています。

その情熱たるや、やや異常、そして軽い狂気すら感じてしまうほどです。

 

エクセルにとことんこだわってしまった結果、エクセルハッカーがどうなってしまうのか。

本稿では、そんなエクセルを極めた人間について記事にしました。

初めて聞くと「えぇ!?変っ!」と感じるかもしれませんが、バンカーは至ってマジメ。投資銀行の職業病といっても過言ではありません。

エクセルを極めすぎたバンカーのちょっと変なところ、ご紹介します。

1. マウスは意地でも使わない

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これはバンカーでなくても一般に知られ出している事実でしょうか。

投資銀行では、入社時研修でマウスの使用を禁止されたせいで、マウスを触ることはバンカーとして負けだとDNAレベルで刻まれています。

私の中ではそれは今でも変わりません。

 

最初の1ヶ月は特に大変でした。

なぜならば「絶対マウスの方が速いだろ」という強い猜疑心と戦わねばならなかったからです。

しかし、それは大きな間違いでした。

そこを乗り越えられて初めてエクセルマスターへの道が開かれるのだと、今ならはっきりとわかります。

2. いらないキーは取り外す

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エクセル・パワポを操っていて最も多いタイムロスは、実はキーの押し間違いです。

ショートカットを覚えていないとか、タイピングが遅いとか、マウスを使ってしまうとか、タイポに比べれば些末な話と言えるほどです。

 

タイポはエクセルワークを阻害する最大の原因です。

だからこそ素早いエクセルワークを目指すなら、真っ先に潰さないといけないものです。

 

例えば、F1を押してしまうとヘルプが立ち上がってしまうのですが、そのポップアップを消すためにAlt + F4を押さなければなりません。

だから、いっそのことF1のキーを外してしまうのです。

F1は無かったところで特に困ることもないので問題ありません。

 

他にもNum Lockは誤操作の可能性が特に高いです。

Num Lockを押すとナンバーキーが押せなくなるためもう一度Num Lockを押す手間が発生してしまいます。

Num Lockが必要になるケースもないため、取り外してしまいます。

 

と、このような理由から私は計11個のキーを外しています。

その結果、バンカーのキーボードは穴だらけになるため、初めてそれを見た人にはいつも驚かれます。

苦笑いしながら「壊したんじゃないですよ」と説明せねばなりません笑

3. 大量のショートカットは体が覚えている

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マウスを使わない分、覚えているショートカットの数は年々増えていきます。

しかし頭で覚えて使っているかというとそんなことはなく、体で覚えてしまっているというのが正直なところです。

したがって、人に教える時にいつも困ってしまいます。

部下や後輩にショートカットを教える時には指を動かして言語化するという具合です。

4. エクセルシートの背景色がグレー

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こちらはあまり知られておりませんが、バンカーのエクセルの背景は白ではなくやや薄めのグレーになります。

初めて見た人はギョッとするのですが、これも爆速を支えるTIPS(コツ)です。

※以下の説明は中級者向けです。分かる人だけついてきてください。読み飛ばしても大丈夫!

 

例えばバリュエーションや事業計画などをエクセルで作成する際、vlookup関数やhlookup関数などをよく使います。

関数の引数として行番号や列番号を入れる必要があるのですが、その引数を外出しして別セルを参照する形で組むのが常套手段です。

その場合に、デフォルトの設定のまま文字色が黒色だと、印刷したときにこの行番号(あるいは列番号)も印刷されてしまいます。

なので、文字色を白色にして印刷に写らないようにします。

ただ、それだけだと背景色の白と同化してエクセル上で数字が見えなくなってしまうので、背景をグレーに設定するというわけです。

背景のグレー色設定は印刷に反映されないので、印刷時には無事白色で印刷されるのです。

これは少々トリッキーな設定に見えますが、バンカーは入社時研修で学ぶくらいに当たり前の基本技術になります。

5. たまに変なボタンの押し方をする

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バンカーのエクセルハックはショートカットを覚えたり初期設定をいじったりすることに留まりません。

ボタンの押し方にも試行錯誤をする結果、変な押し方をする人が現れます。

 

例えばエクセルやパワポで書式の詳細設定をイジりたいとき、"Ctrl + 1"を押して詳細設定のポップアップを開きます。

あなたなら"Ctrl + 1"をどう押すでしょうか?

小指でCtrlを、中指で1を押さえるでしょうか?

もしくは親指でCtrlを、人差し指で1を押えますか?

私は少し違います。

私の押し方は、左手小指の付け根部分の腹でCtrlを押さえつつ、左手薬指で1を押します。

キーボード上の定位置からの移動が最小限で済み、かつ自然と薬指が1のところにくるため、最もミスなく速く押せるのです。

 

ちなみにこの押し方は先輩から教わりました。

当初は「そんなやり方できちんと押えられんやろww」と思ったものですが、やってみたらとてもしっくりきて驚いたことを覚えています。

最後に

エクセルを極めすぎた外資系バンカーのちょっと変なところ、いかがだったでしょうか?

このように、バンカーによるエクセルハックは実は星の数ほどあります。

近くにバンカーがいたら、エクセルのこだわりを聞いてみるのも面白いかもしれませんね。