2018年2月14日更新 2017年9月26日公開
日本三大難関資格とされている公認会計士試験。
・公認会計士試験ってどれだけの受験者がいるの?
・合格率は低い?
・どんな職業の人が受験するの?
・受験者の平均年齢はいくつ?
そんな疑問に答えるべく、2016年に実施された会計士試験の結果のデータをまとめてみました。
これから受験を検討される方の参考になれば幸いです。
年度別出願者数と合格率
まずは出願者数と合格率の推移をみてみましょう。
2016年度の出願者数は10,256人でした。
この数字は「出願者数」なので、実際に試験会場に行って受験した人の数、すなわち受験者数はもうちょっと少なくなりますが、それにしても多いですね。
また、合格率は10.8%でした。
ちなみに合格者の男女比率は、男性78.7%、女性21.3%です。
※合格者の得点比率は52.0%になります。
※なお合格率は論文式合格者数 ÷ 出願者数で計算しています。
ここで図を見ると、2006年のオレンジ棒グラフで合格率が跳ね上がっていますね。
ここで会計士試験が新制度になり、大幅に合格者を出すようになった最初の年です。
合格率のピークは翌年2007年で、2008年からは一転して2011年に底を打つまで下落を続けました。
2011年は旧制度を下回る合格率であることが分かります。
世間では新制度になって大量の合格者が出るようになって市場価値が下がっているという認識の人がいまだにいますが、図を見ればわかるように新制度は割と早い段階で是正されて従来の合格率に戻されたことが見て取れます。
なお、2011年以降はさらに一転、合格率は上昇を続けています。
どこまで合格率の上昇が続くのかわかりませんが、そろそろ許容範囲を超えて合格者を絞込む方向に調整が入りそうですね。
年齢別出願者数と合格率
さて続いて年齢別の分布になります。
出願者が多いのはやはり20~24歳が最も多く、合格率も16.9%と非常に高いです。
そして、そこから離れれば離れるほど出願者・合格率共に低下する傾向がみられます。
やはり時間のある大学生が一番受験には適しており、ファーストキャリアとして会計士を目指す人が多いということの証左でしょう。
ちなみに合格者の平均年齢は26.2歳、最高齢は67歳、最年少は19歳でした。
学歴別出願者数と合格率
そして学歴別出願者数は上図の通りです。
在学生より卒業生の方がずっと多いのは、25歳以上の大卒ビジネスマンや資格浪人生がたくさんいるからと推察されます。
職業別出願者数と合格率
職業別に見てみましょう。
やはり学生が最も多いのですが、確かに大卒であろう会社員や無職(おそらく資格浪人)、会計事務所員などを足し合わせると学生より多くなりそうです。
ところで会計士試験を受験している会計士補っていったいどういう人たちなのでしょうか、、、
なお、合格者の71.8%が「学生」または「専修 / 各種学校生」で、ビジネスマンはわずか6.3%でした。
働きながらの合格は難しいということですね。
受験地域別出願者数と合格率
最後は蛇足的にですが、受験地域も見てみたいと思います。
圧倒的に関東が多いですね。
これは人口が多いということだけではなく、会計士資格が大好きな慶応・早稲田・一橋大学があるからと思料します。
近畿の合格率が一番高いのもおもしろいですね。
人口の割りに京大・阪大・同志社などの有名大学が多かったりすることも影響しているのでしょうか。
まとめ
データで見る2016年の公認会計士試験でしたが、いかがだったでしょうか。
公認会計士協会は試験に関する情報を細かに開示してくれているので助かります。
他の資格試験も見習って欲しい、、、
ということで、このデータが受験生の役に立てば幸いです。
また新年度の情報が開示されたら別記事にまとめたいと思います。
★エリート公認会計士が実践する華麗な転職法
★公認会計士試験の難易度ってどれくらい?合格率は?
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