2018年2月14日更新 2017年9月25日公開
・転職をすべきか否か悩んでいる
・転職したいけれどもなかなか一歩が踏み出せない
そう感じている人が周りにも意外と多かったのですが、実際は転職に対してリスクなんてないし、踏み出せない理由も「考え過ぎ」なケースがほとんどです。
漠然とした不安やありもしない心配のせいで、目の前の不満に思っていることや夢を諦めてしまうのはとてももったいないことです。
私は実際に転職をしてみて、「なんだあれもこれも杞憂だったな」とか「私がいないと現場が回らないなんて、とんだ自意識過剰だったな」など、気づいたことも多々あります。
そうした経験談を通じて、転職を躊躇している方の不安を少しでも取り除き、転職に前向きになってもらおうと考えて今回記事を書きました。
さまざまな悩みを解決すべく、手を変え品を変え7つの視点から書いています。
どれかひとつでも読者に刺されば幸いです。
- 1. 転職すべきかどうかを悩んでいる方へ
- 2. それは分かってるんだけど、でも転職に踏み切れない3つの理由
- 3. 転職に大したリスクなんてない
- 4. 一体いつから「転職はダメなこと」だと錯覚していた?
- 5. 本当にやりたいこと、優先したいことは時間とともに変わって当然
- 6. そのときどきの最適な働き方を選択する、それが転職
- 7. ものごとには売り時というものがある。ウジウジ悩んでいる時間はない
- 最後に
1. 転職すべきかどうかを悩んでいる方へ
転職という言葉が頭をよぎる検討の初期段階。
転職を考え出すときの悩みは大きく4つに収斂されます。
それぞれ見てみましょう。
①上司が気に入らない → 尊敬できない上司に仕えても得るものはないよ
とにかく上司が気に入らない。
実務がわかってないので正当な人事評価をしてくれているようには思えないし、自分の不手際による失敗を部下のせいにするし、本当にサイアク。
そういった好かれない上司・考えが相容れない上司・能力が足りていない上司、いろいろいますよね。
組織が社長の能力以上に大きくならないのと同じように、チームも上司の能力以上にパフォーマンスを出すことは絶対にありません。
成長機会が制限されてしまうということです。
また、同僚が気に入らないなら仕事で結果を出して発言権を高めて放逐するなり、360度評価で刺すなり、上司に告発するなりいくつか方法はありますが、上司が気に入らない場合は途端にその手段が限られてしまい手詰まりになります。
そして、なによりそんな上司に仕えたところでなにか良いことがあるのでしょうか?
うん、まぁ、無いでしょう。
ということで、こんな具合に尊敬できない上司に仕えてても、何も得るものなんて無いのでさっさと転職しましょう。
②仕事が忙しすぎる → ちがう、割に合っていないんだ
仕事が忙しすぎて嫌だという声、よく聞きますよね。
実はこの不満にはふたつの理由が考えられます。
どちらが本当の悩みなのかを明確に認識出来ていない人が多いように感じます。
その理由とは、
- 仕事量が多い割に給料が見合っていない
- プライベートとバランスを取りたいのにそれが出来ない
です。
2はすぐにイメージできますが、問題は1です。
仕事が忙しくて困ると言うとき、たとえば給料が今の倍でも同じ不満を言いますか?
私は投資銀行で働いていたとき、同世代の2倍働いていましたが3倍の給料をもらっていたので辞めたいとは思いませんでした。
もちろん誰しもがそんな考え方ではありませんので、良し悪しもまたありません。
ただ、もし給料が2倍だったらどうかと考えた時に結論が変わるのであれば、あなたの現状の不満は「忙しいこと」ではなく「割に合っていないこと」だということです。
個人的には結構こっちの理由の方が多いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
③給料が安すぎる → 会社のツケをあなたが肩代わりする義理はない
給料は会社によって水準が異なります。
必ずしも相場に近い給与が支払われているわけではありません。
つまり、相場とのギャップは存在するということです。
本来得られるはずの対価をもらえていない、それは大きな機会損失です。
相場観を持っていないために、会社からの通達がすべてだと思い込んでいて、実は年に数百万円を失っているという人も多いはずです。
しかし、それは本来会社が負担すべきコスト、必要経費のはずです。
それを支払わず、従業員にそのコストを負担させているという構造です。
そんな会社、スパッと辞めてしまうのが正解です。
会社のコストをあなたが肩代わりする必要なんてないのですから。
④仕事がつまらない → 日に8時間も我慢しなければならない状況は控えめに言って狂ってる
これはあなたの興味・関心と業務内容にミスマッチが生じている結果です。
あなたが職選びでミスをしたのか、その会社にフレキシビリティがないのか、理由は様々でしょうが、ひとつだけ確かなことがあります。
毎日の業務時間8時間、1日のうちの大半をつまらないと感じる仕事に充てなければならない状況は、控えめに言っても狂っていると言わざるを得ません。
それはいったい誰得なのでしょうか。
今からでも遅くありません、楽しいと思える仕事を探しましょう。
2. それは分かってるんだけど、でも転職に踏み切れない3つの理由
現状に不満があって、あるいは次のステップに進みたい理由があって、転職をした方が良いと頭では分かっているけど実行に移せない。
なにかと出来ない理由探しをしてしまう。
その出来ない理由というのは、だいたい3つです。
1. 第二新卒だから経験が足りない → “つよくてニューゲーム”じゃん
職歴が浅いので転職なんてできないんじゃないか、と悩む方々ですね。
気持ちはよく理解できます。
経験もない若輩者だから市場価値なんてないだろう、そう思ってしまうわけです。
しかしそれは誤解です。
経験がないことのメリット。
染まっていないことの市場価値というものはあるのです。
経験とトレードオフのもの、それは「若さ」です。
月並みな回答に少しガッカリされた方もおられるかもしれませんが、一度でも採用側に立つと「若さ」がどれだけ貴重か認識するようになります。
とりわけ新卒〜社会人3年目くらいまでは、特殊な業界を除けば誰もみんな素人・未経験みたいなものです。
最初の一年のうち半分は研修で、残り半分はヨチヨチ歩きですから。
特殊な業界というのは、例えば1年で2年分働く外資系投資銀行や、徹底的にバリューを出すことを求められる外資系コンサルなど、ほんの一部の職業を指します。
ですので、1〜3年目で経験なんてハナから期待されていません。
あなたの武器は「若さ」なのです。
- 大抵のことでは潰れない体力
- わからないことを恥ずかしげもなく聞ける素直さ
- 新しいことを学ぶときの吸収力
経験しなきゃ市場価値が付かない!と勘違いして、その間に大切ななにかを犠牲にしながら「若さ」という武器を鈍(なまくら)にすることの方が勿体無いのです。
2. 自分が辞めたら残りの人が大変になる → 1人辞めた程度で機能不全を起こす体制を放置していた会社が圧倒的に悪い
これは本当によくある話ですが、辞められない理由が「自分が辞めたら残された人の負担が大きくなるから気兼ねして言い出せない」というもの。
気持ちはよく分かります。
辞めたいと思う職場ほど、人がどんどん辞めているのでさらに辞めづらいものです。
あなたもこれまで辞めていった人たちの負担を背負ってきたから、余計にそう思ってしまうのでしょう。
私の場合もそうでした。
私の前職、外資系投資銀行では優秀な人材が日々切磋琢磨していました。
超がつく「高給」という名の麻薬をバンバン腕に指しながら、パフォーマンスを出すために睡眠時間を削り、キャパシティをギリギリ超えるか超えないかの瀬戸際の仕事量を抱えて職務に励んでいました。
当然、人材の出入りも激しく、入社と退職が日常茶飯事でした。
決して悪い意味ではなく、元気で優秀な人材をどんどん入れる一方で、結果を出して一儲けしたベテランや短期間で経験値をたんまり稼いだ中堅が別の成長機会を求めて卒業していく新陳代謝が活発でした。
(もちろんその仕事量に音を上げる人や、体調を崩すひとも含まれていたことは事実ですが)
私が在籍していた期間にも、同期やチームメイトがどんどんフロアを去ってそれぞれ新たな自分の道を見つけていきました。
たいてい旅立つ側の心は次の新生活に希望を抱いていて、前しか向いていません。
名残惜しいという気持ちこそあれ、悲しい・申し訳ないという気持ちはさほど感じません。
すでに決意と覚悟ができているからです。
しかし、残される側は突然です。
笑って見送ってあげたい気持ちも強いのですが、それだけではありません。
主力が抜けたらこのプロジェクトはどうなるんだ
私が主担当になってもチームを率いる自信がない
かろうじて回っていた仕事だったのに、もうこれ以上引き継げない
そういう気持ちがささくれのようにあって、無視しようとしても気になってしまうのです。
そうした経験をしてきたからこそ、自分がいざ辞めようとしたときにフラッシュバックしてしまいました。
でも、私は最終的に転職を決意しました。
深夜にMTGルームで先輩に相談したとき、言われた一言が決め手となりました。
辞めた後の会社のことなんて考えるな。
ここにいるバンカーはみんなそうやって、前職では残したチームに助けられて転職してきたんだ。
後のことは俺がなんとでもしとくから、前だけ見てろ。
そしてその翌朝、私は辞表を提出しました。
その先輩とは特に仲が良かったわけではありません。
その時期一緒にチームを組むことが多かったので、こういうことはちょっとでも早めに言っておいた方が良いかなと思って、辞意と懸念点を伝えたに過ぎません。
彼は誰もがエースと認めるスーパーバンカーで、めちゃくちゃ部下を酷使してギリギリ最大限のパフォーマンスを引き出させる人だったので、ふざけるな!と言われる覚悟でした。
でも違った。
自分がいなくなると現場は回らない、なんて思うのはひどく傲慢なことで、実際は翌日には何もなかったかのようにこの戦場は回るんだと思い知りました。
それが「組織」なのです。
その準備がいつもできていないような会社、ある特定の人物に支えられているような組織というのはひどく脆弱で属人的、危機管理能力の低い会社と感じます。
そのリスクに備えるコストを従業員に押し付けているということでもあります。
(その人にとって辞めたくないほど魅力的な会社なら話は別です)
- 会社は誰かに辞められると困るような層の薄い組織体制を放置してはならない
- 辞められて困るなら魅力的なポジション・待遇を提供すべし
- さもなくば辞められて当然
というのが私の考えです。
どうでしょう、まだ会社に気兼ねする必要なんてありますか?
3. また就職活動の悪夢を繰り返したくない → 新卒より転職の方がずっと成功しやすい
おそらく多くの方が大学3年生、あるいは4年生のときに就職活動で苦労したことでしょう。
氷河期の買い手市場でも、あるいは逆に売り手市場のときも、それぞれに悩みがあったはずです。
新卒採用で苦労するのは、ひとえに一括採用のため差別化がとても難しいからに他なりません。
まだなったこともない社会人を想像しながら、自分ならこんな貢献ができます!なんていうアピールをしてライバルを蹴散らさなければなりません。
今思うとなんとも厚顔無恥な様ですが、それが正当化されてしまう儀式なのです。
閑話休題。
しかし転職は事情が異なります。
一括採用ではなく、募集は小口に分かれます。
必然的に同じタイミングで応募するライバルは少なくなります。
また、短いとはいえ職歴があなたの武器になるのです。
サークル長の経験も、インターンの経験も、バイトリーダーの経験も、どれもありふれていて食傷ものですが、職歴は違います。
ユニークだからこそ、新卒採用よりずっと伝えやすく、伝わりやすいのです。
新卒採用の時より転職は進めやすいはずです。
凡庸な仕事しかしてこなかった?ほんとうですか?
あなたが真面目に仕事に向き合ってきたならユニークになるはずです。
営業しかやってないからありふれている?
だったらもっと具体化させましょう。
- どういう業種の営業ですか?
- to Cですか、to Bですか?
- 案件規模は?
- あなたの営業戦略は?
- あなたの上げた成果は?
少し話は逸れますが、似たような話があります。
「競合他社はどこですか?」という質問に対して「競合はいません」という回答をするスタートアップは資金調達できないといいます。
競合がいないのではなく、それは単なるリサーチ不足だと。
リサーチを深めても真っ向から戦う相手は見つからなければ、次は競合が見えてくるまで少し対象範囲を広げて考えてみるべきだと。
海外も探す、to Cだけでなくto Bも見てみる、民泊業界ではなく宿泊業界全体で見てみる、などです。
本件も同じで、職歴がユニークになるまで詰めるべきですし、できるはずなのです。
3. 転職に大したリスクなんてない
このように、転職したくても出来ないというのは実は思い込みで、実際は環境を変えたくないという無意識下の防衛反応であり、不快感・不安感がそうさせているに過ぎないということをお分りいただけましたでしょうか?
しかし、それでもまだ不安に思っている方もいらっしゃると思います。
・とはいえ転職にリスクはつきものだろう
・そんなに何もかもうまくいくはずがない
ということで、ちゃんとやれば転職で背負うリスクなんて大したことないということを説明します。
転職で想定されるリスクとは?
そもそも、転職で想定されるリスクとはどういったものがあるでしょうか?
漠然と不安がるのは実際以上にリスクを過大評価してしまうだけなので、まずは具体的なリスクを把握しましょう。
転職に関するリスクは転職のリスクってなにかを具体的にまとめてみたに列挙していますのでぜひ一読してみてください。
どれもそう大したリスクには感じないはずです。
働きながら転職活動すれば何も問題ない
転職の一番の不安は希望の叶う転職先が見つかるかどうかです。
転職先が見つからなかったらどうしよう、生活できなくなってしまうと心配する人がいますが、通常仕事を辞めてから転職活動をすることはありません。
仕事をしつつ、こっそりと終業後に転職活動をするものです。
仕事を辞めるわけではないので収入面の心配はありませんし、もし希望する職がみつからなければまたタイミングを図れば良いだけです。
もちろんエージェントもその辺は心得ていますから、夜20時とか21時くらいまで柔軟に面談に対応してくれますし、企業側も中途採用は19時以降に面接をしてくれます。
そういう環境ですので、仕事は続けながらでも転職活動に支障はまったくありません。
とりわけ20代はノーリスク
転職は年齢とともに難易度も上がります。
より専門性が求められますし、ポジションも徐々に少なくなります。
家庭や仕事の引き継ぎなど、配慮すべきことが増えるということもあります。
しかし20代は話が別です。
給与・地位・家庭など、失って困るものを持っていません。
20代はもっと転職に前のめりになって良いと思っています。
4. 一体いつから「転職はダメなこと」だと錯覚していた?
転職を思いとどまってしまう理由は先述しましたが、まとめるとどこか転職にネガティブな印象を持っていることが根本的な理由のようです。
確かに転職の動機は「給料が低いから」「残業が多いから」「同僚と気が合わない」など、ネガティブなものも少なからずあります。
しかし、その環境を変えようと努力すること自体はポジティブなことのはずです。
決して転職はネガティブなものではありません。
もしもあなたが転職活動に対してネガティブなイメージを持たれているなら、まずはそこから意識を変えてみてはいかがでしょうか。
5. 本当にやりたいこと、優先したいことは時間とともに変わって当然
時間が経つにつれて人の考えも変わっていくもの。
何十年と同じ価値観でいつづけるひとは稀ですし、価値観の変化に合わせて会社が柔軟に対応してくれることもまた難しいものです。
下記の3つの理由から、組織の目指す姿と自分の価値観が合わなくなることが出てきますが、どれも当然のこと。それで良いのです。
1. 短時間で表面的にしか見られない就職活動には情報収集にも限界がある
本稿をご覧の転職に悩める方というのは、まだ転職をしたことが無い方が多いと思います。
つまり新卒からのプロパー社員の方を想定しています。
あなたは今の会社に就職するとき、どの程度その会社のことを知っていたでしょうか?
新卒採用では同じタイミングで何十社とエントリーシートを出すため、1社1社丁寧に調べられたでしょうか?
また、調べようにも会社ホームページや会社説明会、それから決算資料に先輩のアドバイス、同級生からの評判などがせいぜいです。
社員と話せる貴重な機会があったとしても、外向きの耳障りの良い回答しかされないので、会社の内実なんて分かるはずが無いのです。
ましてや社会人経験の無い学生です。仕事の話を聞いても自分の中に判断基準がないので「そういうものか」と思うしかないのです。
そんな状況でエイヤ!で下した決断ですが、入社後に「間違いなかった!」と心から言える人はいったいどれだけいるのでしょうか?
程度の差こそあれ、誰しもが入社後にギャップを感じているはずなのです。
2. 自分の成長フェーズに合わなくなる
2つ目は成長フェーズに合わなくなる問題。
入社した会社であなたが想定以上の目覚しい活躍をした場合、もっともっと多くのことを優秀な人から学びたいと思うはずです。
あるいは念願の部署に配属になり、じっくりと深く業務に向き合いたいのに周りがそうさせてくれない、なんていうこともあります。
要は、あなたの成長フェーズに会社は必ずしも合わせてくれないということです。
また、あなたが描く理想のキャリアステップが、
- 20代はとにかくガムシャラに色んなことをやって道具を増やす
- 30代は20代に得た知識に最大限レバレッジをかけて刃を研ぐ
- 40代からその専門領域で仕事を獲る
だとしましょう。
でも会社は20代から特定分野の専門性を持つよう求めてきたら?
あなたはきっとそこで悩むはずです。
3. 就職して初めて大切にしたいものの輪郭が見えてくる
学生から社会人になったあとで、大切にしたいものが見えてくるということはよくあります。
時間をもてあましていた学生時代は身を粉にして働きたいと思っていたはずなのに、働き出して時間が有限だと知ってワークライフバランスを意識するようになった。
働いたら負けだと思っていたのに、仕事のやりがいを、楽しさを教わった。
新しい家族ができてプライベートに時間を割きたいと願うようになった。
などなど。
でもそれは自然なことです。
あなたが成長したことの証なのです。
6. そのときどきの最適な働き方を選択する、それが転職
このように、働くうちに今の職場の枠に自分をグイグイと収めようとしてもやっぱり無理が出てくるものです。
窮屈なままその枠にはまり続けることもまた正解ではありますが、それだけが答えではありません。
転職で定期的に軌道修正を図るということもその答えの一つです。
転がる石には苔(コケ)は生えぬ。3年が一区切り
イギリスの故事に、転がる石には苔は生えぬという言葉があります。
オリジナルの意味は「コロコロと職を変える人材にはスキルが定着せず成功しない」というネガティブなものでしたが、時代に合わせて意味を変えてきました。
現在では「積極的に、活発に、様々な仕事をしている人は腕が錆びない」ということで、転職に対してもポジティブに用いられます。
閑話休題。
ということで、もっと積極的に転職を活用しても良いんだよということですね。
7. ものごとには売り時というものがある。ウジウジ悩んでいる時間はない
さて、ここまで転職は怖くない、うまく転職を活用していきましょうという話でしたが、「ふーん、そうかー」で終わらないための最終章は売り時についてです。
今は断然売り手市場、でもいつまでも続くと思うな
サブプライムショックや震災にともなう就職氷河期がひと段落し、現在は空前の売り手市場です。
求職者側に有利な市況ということで、転職市場は盛況です。
リクルートやJACリクルートメントといった上場企業からビズリーチのようなスタートアップまでが転職希望者の囲い込みに躍起になっています。
ということで、この活況はしばらく続く見通しです。
しかし!
これはいつまでも続くものではありません。
サブプライムにしろ東日本大震災にしろ、100年に1度と呼ばれるようなクライシスがここ10年の中に起こっています。それも突発的に。
今年中、あるいは来年にでも別なクライシスが起こらないとどうして言えましょうか?
ひとたび不況の兆しがみえると、企業で真っ先に見直されるのが採用です。
そうなると転職の難易度は格段に上がります。
ひと月前なら転職できた企業なのに今や募集すら無いという状況になるのです。
ですので、転職もホットなうちにしてしまう、出し惜しみしないという考えを強く持つ必要があります。
若ければ若いほど転職は有利
悠長にしてはいられない理由は市況だけではありません。
単純に、若ければ若いほど転職に有利という事情もあります。
同じスキルなら当然若い方を採用しますし、多少スキルで劣っていても年齢を加味して社内で育成するという判断をすることが多いです。
特に入社3年以内なら、どれだけ勤勉に働こうが経験なんて誤差の範囲内です。
(ただし、投資銀行や外資系コンサルなどの特殊な業界を除く)
誤差ならば、決断は早ければ早い方が得ということです。
悠長に構えていてはあっという間に30代になり、途端に実務経験や知識の広さ・深さを求められるようになります。
「いつか転職しよう」ではなく「いつ転職しよう」で準備を始めたいところです。
最後に
以上、転職したいけどできない人の悩みを7つの視点から解決しようという記事でした。
本稿で少しでも転職を前向きにとらえられる人が増えると望外の喜びです。
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