2018年2月14日更新 2017年5月3日公開
あなたは株式投資をやったことはありますか?
株式投資から学べること・得られるものは多い一方で、ささいな誤解から株式投資を敬遠している方も多いように思います。私の肌感覚では、株式投資の経験があるビジネスマンや学生はおそらく50人に1人くらいじゃないでしょうか。
でもそれって、実はすごく勿体無いことだと思うのです。少なくとも就職・転職の場面で有利に働くことは間違いないのですから。
今回の記事では、就活生が自身の市場価値を高めたいなら、株式投資くらいはサクッとやっておこうよ、というお話です。
株式投資を始めることの意義、そのメリット、よくある投資への誤解、投資の始め方などについて解説していきます。
転職・就職において株式の投資経験は有利に働くか?
さっそく本題ですが、結論から申しましょう。
株式投資の経験は就職活動において確実に有利に働きます。
私の感覚では、学生であれビジネスマンであれ株式投資をしているということはもはや当たり前のことで、取り立てて喧伝したりするような類のものでは無いものなのですが、世間を見てみると、やはり株式投資は遠い世界の話のように感じている方が多いということも承知しています。
ですが、それでは就活やビジネスシーンであなたと同じく優秀なライバルたちからは抜きん出ることは困難です。
「株式投資をやっていた」という事実だけで一歩抜けられるのに、それをやらずにライバルと同じ土俵で必死にもがいている。そんな残念な状況、そろそろ抜け出しませんか?
普通の就活生の反応
では、一般的な就活生は株式投資についてどう考えているのか。ひとつエピソードを挙げます。
先日、どうしても投資銀行に就職がしたいという後輩の相談に乗りました。
私:「ちなみに、株式投資には興味ありますか?」
彼:「あるにはあるのですが、どうにも重い腰が上がらなくて。ギャンブルに費やせるお金も、勉強する時間も無いんですよね」
それを聞いて私は、こりゃぁダメだと思いました。残念ながら、今のままじゃ彼がバンカールームに立つことはないだろうな、と。
投資銀行志望なのに株式投資をやったことがないということは、もはや有利とか不利とかそんな次元の話ではありません。プロフェッショナルになる覚悟があるのか、そういう根本的なマインドセットから考え違いをしているようです。
また、株式投資というものを根本的に誤解している点も気になりました。
しかしこういう人こそ、今すぐ株式投資を始めるべきだと、私はお伝えしたい。
企業価値で語れる就活生であれ
ライバルより明確な優位性を持っていないと悩まれている就活生、株式投資なんて考えたこともない方。そんな人にこそ株式投資を始めるべきだと思っています。
会社は株式会社である以上、株主のために企業価値の最大化を目指さなくてはなりませんよね。もちろん、「企業理念や使命を果たす」ということも大事なのですが、それと同等かあるいはそれ以上に企業価値の最大化というのは企業経営において重要なことです。
その重責が経営者にある以上、経営者は企業価値の観点でモノを判断できる人材を雇用したいと必ず思っています。
しかし、実際はそんな学生などほっとんどいません。なぜなら、株式投資すらやったことのない学生ばかりだから。でもこれってチャンスなのです。
例えば、面接あるいは会社説明会でこんな質問をする学生がいたら、間違いなく二重丸で採用されることでしょう。
- 「御社の中期経営計画で出されている施策ですが、企業価値へのインパクト順でいくとどれが最重要ですか?」
- 「掲げている施策はどれもトップライン(=売上)向上に向けたものですが、例えば資本政策面での企業価値向上策は別建てであったりするのでしょうか?」
- 「御社のEBITDAマルチプルやPERが競合他社より高く推移していますが、これは御社のM&A戦略や海外戦略への強いコミットによって、今後の御社の成長性を市場に印象付けらているからでしょうか?」
今は何が書かれているかわからないかもしれませんが、そんなに難しいものではなく、株式投資をしていたら当たり前のように目にし、思考するような内容なのでご安心ください。
最後に
就活生こそ株式投資を始める理由について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
学生だからって、投資家になることに遠慮したり躊躇する必要は全くありません。
口座を開くのはタダです。それでアナリストレポートやマーケットレポートなど、プロが書いたレポートを無料で読めるわけですから、使わないなんてとってももったいないです。
さぁ、今日からあなたも株式投資を始めましょう!
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