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経営企画部は花形のエリート部隊って聞くけれど、どんな仕事なの?【出世コース】

2018年5月18日更新 2017年2月11日公開

あなたは経営企画部という仕事をご存知でしょうか?

営業やエンジニア、企画職なんかはイメージしやすいけれど、「経営企画部」なんてあんまり聞かないな。
バックオフィスの地味な仕事だろうか?

なんて思う人もいらっしゃるでしょう。

 

でも違うんです!

 

経営企画部のミッションは、経営陣とともに会社運営の実務を担うこと

経営企画部は企業の要、頭脳といっても過言ではありません。

したがって、社内外から部署横断で優秀な社員をヘッドハントして集められたエリート部隊なのです。

 

そこで、もっと多くの人に経営企画部について知ってもらうため経営企画部についてまとめてみました。

この記事は、経営企画部とはなんぞやを知りたい人に向けて、仕事内容や役割はなんなのか、なぜ経営企画部はエリート集団なのか、について解説していきます。

 

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経営企画部がエリート出世コースなワケ

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有能な転職者こそ活躍できる場

経営企画部の仕事は、物理的にも職能的にも、経営陣にとても近いポジションです。

業務領域は「これだけ知ってれば良い」というものはなく、財務・会計・法務など多岐に渡るため、横断的な専門知識が要求されます。

したがってプロパー社員(新卒からの叩き上げ社員)というよりも、有能な外部の人材を転職市場から引き抜くケースが多くなります。

 

とりわけ外資系コンサルや外資系投資銀行、公認会計士を中途採用するケースが非常に多く、メンバー全員が外資出身ということも珍しくありません

実際、転職市場において経営企画部への求人(=ヘッドハンティング)では「外資系コンサル出身者、もしくは投資銀行出身者は優遇」となっていることも多く、厚遇されます。

マネジメントにアピールしやすいポジション

そうした有能な人材を活用し、経営企画部では全社的なプロジェクトを多数走らせています。

中期経営計画の策定、M&Aやアライアンス、予算編成、組織再編、事業ポートフォリオの整理、子会社管理などがそれにあたります。

これらのプロジェクトを通して経営陣や事業部の有力者と密にコミュニケーションを図りますので、彼らへの覚えが良くなるのは必然です。

つまり経営企画部は、プロジェクトを通じて大きな実績を作りやすく、社内にアピールをしやすいポジションでもあるため、経営企画部はエリートコース、出世街道、そして花形の部署となっています。

 

なかなか適性を持った人材はいませんので採用には苦労しますが、ひと度経営企画部として迎えられたならば、経営陣への道が(半分くらいは)約束されたも同然です。

すなわち、経営企画部スタッフ → 企画室室長 → 経営企画部部長 → 取締役という王道の出世コースですね。

 

経営企画部の役割

経営企画がエリート集団であるということはお分りいただけましたか?

ここからは、彼らが実際にどんな仕事をしているのかを解説します。

経営企画部は会社経営の舵取り役

経営企画部とは、会社の戦略を経営陣と一緒に練り上げ、それに向けて事業部単位では対応できないようなさまざまな全社プロジェクトを起案・実行する仕事です。

要は、経営企画部は会社経営のかじ取り役ということです。

 

では具体的に経営企画部の仕事内容をみてみましょう。

経営企画部の仕事は大きく3つです。

  1. M&Aやアライアンス
  2. 予算作成
  3. 経営管理

以下ではそれぞれ説明していきます。

仕事その1. M&Aやアライアンス

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後述しますが、戦略や予算をつくるにあたって、当然企業買収や事業売却の話も出てきます。

たとえば、既存事業が厳しい環境下だと予算達成が難しいので、戦略上重要ではない事業を売って、その売却資金を使って外部のイイ感じの会社を買おう、なんていうケースですね。

自社のノウハウを注ぎ込んでビカビカの収益企業にする、ということはまちがいなく有効な手段です。

 

しかしながら、M&Aができる部署というのは経営企画部以外にはありません。

事業部にそんな専門部隊がいるわけもありませんし、案件ごとにM&Aのできる人間をかき集めるというのもノウハウが分散していて効率的ではありません。

ですので、M&Aは経営企画部で一手に引き受けることになっています。

ニュースや新聞の一面に掲載されるようなプロジェクトを手掛けられるのは、ビジネスマンとしては大きなやりがいが感じられると思います。

 

仕事その2. 予算作成

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予算作成と聞くと、「予算って言うからには財務部の仕事っぽくない?」と思われるかもしれませんが、実際は全く異なります。

 

では予算作成とはなんでしょうか?

すごく簡単に言うと、来期の業績目標や経営指標の目標をどこに設定しましょうか、ということを決めることです。

 

『今期は前期より10%成長を達成したけれども、株式市場では15%の成長が求められている。

株価を下げないためにも来期はトップライン(売上)15%の成長をコミットしよう。

そのために◯◯事業はARPUを20%伸ばして成長を牽引してくれ。

▲▲事業は市場が成熟期で成長が見込めないから現状維持で頼む。

新規事業の◻︎◻︎事業は成長分野だから前期比150%成長を期待している』

みたいなブレイクダウンで事業計画を作る事を言います。

 

このように、全社戦略をマネジメントと一緒に策定し、その上で各事業とKPIについて侃侃諤諤のすり合わせをして、業績目標の達成にむけた現実的なプランを創り上げる業務のことを言います。

財務が過去と現在のお金(業績)を把握する仕事であるのに対し、経営企画の予算は将来のお金(業績)について目標を作る、とも言えます。

 

上場企業であれば、予算の作り方ひとつで1年後の株価が変わりますので、経営企画部の腕のみせどころなワケです。

 

仕事その3. 経営管理

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経営企画部の主な業務紹介、最後は経営管理です。

経営管理を簡単に説明すると、

  1. 期初に作った予算どおりに進捗しているか週次で確認し、
  2. もしも乖離が生じている場合は、ヒト・モノ・カネのリソースを調整して、
  3. 結果が良くなるまで何度も対策を講じる

ことで会社の目標を達成させるお仕事なのです。

 

具体的には、経営会議を運営したり事業部からの経営報告のレポートラインを設ける、事業計画や中期経営計画をつくる、組織体制を変える、事業ポートフォリオの整理をする、などがあります。

そして、これはまさに外資系コンサルが高い報酬を貰って受託する業務にほかなりません。

 

コンサルとの違いは、経営企画部は提言だけでなくその執行まで責任を負う、というところです。

こうした理由からも、経営企画部では外資系コンサル出身者が重用されています。

経営企画部に転職しよう!

ここまで見てきたように、経営企画部は花形である一方で、組織の中でもちょっと特殊な内容の業務を行なっています。

コーポレートファイナンス、会計、事業価値評価、IR(インベスターリレーション)、企業法務など、そのあたりの領域のどれかでとがった人材でないと、なかなか採用されません。

そういった意味で、なかなか社内には適切な人材がみつからないというのが実情です。

組織が大きくなればなるほど業務が細分化される傾向にあり、財務部にはいるけど会社全体の財務状況はわからない、なんていうことが多いためです。

また残念ながら、新卒で配属されやすい営業系や技術系、人事や総務などの管理系では、経営企画部に必要な素養が身につくことはまずありません。

つまり経営企画部のメンバーは外部から採用する、というのが合理的な判断になるのです。

 

対象となるのは、たとえば他社での経企の経験者。

しかしそんな希少な人材が転職市場にでてくることは稀です。

あとは投資銀行やコンサル出身者、公認会計士です。

彼らは高い素養があるので、未経験でもまったく問題ありません。

 

もしあなたが投資銀行やコンサル出身者あるいは公認会計士で、経営企画部に興味が湧いたなら、すぐにでも検討をはじめられることをオススメします。

なぜなら、シニアまでなっちゃうとスペシャリストすぎてスキルの融通が利かないためです。

年収の提示も高すぎてマッチしませんしね。

できれば30前後のジュニアだと、求める人物像に一致しやすく、転職しやすいと思います。

なお、経営企画部への転職についてはこちらもご参照ください。

www.highclass-jobchange.com

最後に

以上、経営企画部について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

経営企画部に転職(異動)した後は社内エリートとして経営陣を目指すも良し、更に転職してCOOを目指すも良し、起業するも良し。

あらゆる可能性を広げられる経営企画部で、ピカピカのキャリアを目指されてはいかがでしょうか?

【番外】経企への転職なら、どの転職サイトがおすすめか

では実際に経営企画部に転職しようと思ったらどう動けばよいのか。

まずは転職サイトに登録し、求人を探しましょう。

もしくは良い転職エージェントを探して、転職の専門家に相談することも有効です。

転職サイトにもシチュエーションによって向き不向き、強み弱みがありますので、いくつか複数登録することがコツです。

 

ビズリーチ【★★★★★】

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ハイクラス転職といえばビズリーチです。

私も外資系投資銀行から上場企業の経営企画部に転職する際はビズリーチを利用しましたが、とても満足度が高かったです。

無料会員でも十分使えますので特に転職活動に支障はありません。

ただ、有料会員になればスカウトメールをより多く受け取ることができますので、転職の選択肢が広がります。

特別な事情がなければビズリーチを避ける理由は特にないです。

ビズリーチの詳細はこちら

なお、ビズリーチについては下記の記事に詳しく書いています。

ビズリーチの評判|ハイクラス転職者から高い評価を受ける理由

 

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