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ゴールドマンサックスへの転職|年収・合コン・激務・採用事情と"平均年収6000万円"の真実

2018年2月14日更新 2016年12月15日公開

ゴールドマンサックスと聞いて、あなたはどんなイメージを持っていますか?

派手

激務合コンでは入れ食い

タワーマンション住まい

極めつけは平均年収6000万円などなど。

このように、ゴールドマンサックスの一面だけを切り出して単語を並べると、到底"普通"の会社には見えません。

 

しかし!

 

実際は、世間を騒がす買収劇の裏側で暗躍し、世界の金融界にも名を轟かし、政財界に絶大な影響力を持っている、世界最大の投資銀行なのです。

 

ゴールドマンって、実際モテんの?

やっぱ激務なの?

ぶっちゃけ年収いくらもらってるの?

「ゴールドマンサックスでバンカーしてます」って、市場価値的にどうなの?

どうすればゴールドマンに転職できるの?

この記事ではそんな疑問にお答えしたいと思います。

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20秒でわかる、ざっくりゴールドマン・サックス

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ゴールドマンサックスはニューヨーク、ロンドン、フランクフルト、東京、香港など世界主要55都市に現地法人をもつ投資銀行です。

東京のオフィスは言わずと知れた六本木ヒルズです。

従業員数はグローバルでおよそ34,000人、日本だけでも1,100人が所属しています。

 

業務内容は投資銀行業務やセールス&トレーディングを中心に、グループ会社を通じて投資やアセットマネジメント、富裕層向けプライベートバンキング、不動産投資、保険など、幅広い金融サービスを提供しています。

 

長きに渡り非上場を維持してきたが、とうとう1999年に株式公開に踏み切りました。

世界の潮流になっていた金融コグロマリット化を選択せず、古典的な投資銀行という立場を堅持してきましたが、2000年に金融持ち株会社に移行して銀行となりました。 

同時に、資本を厚くしてエクイティレシオを高め、高レバレッジ体質の解消に努めています。

ビジネス面でも伝統的投資銀行の側面を強め、フィービジネスにフォーカスする方針をとっています。

業績

グローバルでの業績(2016年12月期。1ドル=100円換算)

営業収益  3兆600億円

営業収益  1兆30億円

投機純利益 7,398億円

 

日本だと業績はこんな感じ(2016年12月期)

営業収益  1,225億円
営業収益  925億円
当期純利益 221億円

日本のゴールドマンサックス社長

社長は持田昌典氏。

慶応大卒業後、第一勧銀(現みずほ銀行)に入行。

社費でペンシルベニア大学ウォートン・スクール(MBA)に留学。

MBA取得後は第一勧銀に戻らず、1985年にゴールドマンサックスに就職。MBA卒業者の王道ですね。

2001年からゴールドマンサックスの日本法人社長を務めています。

 

持田さんといえば、黒木亮氏の小説「獅子のごとく」で主人公のモチーフになったことでも有名です。

目的のためなら手段を選ばない、喰らいついたら死んでも離さない、そんな主人公を描いています。投資銀行を目指す人はみんな読んでいました。おもしろいですよ。

 

なお、その他の投資銀行についてはこちらの記事もどうぞ。

モルガンスタンレーメリルリンチJPモルガン野村證券(投資銀行部)

ゴールドマン・サックスの平均年収は6000万円!?その真実とは

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wikipediaを見ますとゴールドマン・サックスの平均年収が6000万円との記述があり、度肝を抜かれます。

大卒の平均的なサラリーマンの生涯年収が約2.5億円といわれていますから、もしそれが本当なら4年と少し働けば稼げてしまう計算になります。

 

結論から申しますと、平均年収が6000万円ということは考えられません

もし事実であったとしても、上(少数の数十億円プレーヤー)と下(2,000万円~3,000万円)で差が大きすぎるため、平均したらそのくらいになったという話でしょう。

中央値をとったら3,000万円~4,000万円くらいかな、というのが私の感覚値です。

投資銀行部門は新卒3年目で年収2,000万円

そういうわけですので、本ブログの中心である投資銀行部門を考える場合には、基本的には一番人口比率の高いジュニアバンカー(入社6年目くらいまで)を目線に考えるべきだと思っています。

  • 新卒:年収800万円
  • アナリスト(入社3年目まで):2,000万円前後
  • アソシエイト(入社4~6年目):2,500万円~3,000万円
  • ヴァイスプレジデントやディレクター:3,000万円~4,000万円
  • マネージング・ディレクター:5,000万円以上の青天井

 

一般的に高給と呼ばれる総合商社やメガバンク、外資系コンサルですら30歳で1,000万円を超えるかどうかというラインですので、2,000万円をゆうに超えるゴールドマンサックスは異次元としか言いようがありませんね。

初任給は約60万円

ゴールドマンサックスの投資銀行部門では、新卒の年収が800万円になります。

月給換算で初任給は60万円ということになります。

一般的な大卒初任給が約20万円ですので、入り口時点で既に圧倒的ですね。

間違いなく、東大生が選ぶ仕事の中では比類の無い高給です。

同じ会社なのに年収に幅があるのはなぜ?

ところで、同じ会社なのになぜこうも年収差が付くのでしょうか。

その答えは職種にあります。

投資銀行は成果によって年収が変動する部分が大きいのですが、職種によってその度合いもずいぶん異なるからです。

代表的な職種で説明していきましょう。

 

まず、人気の職種のひとつである株式アナリストは、それ単体で直接的に会社に大きくプロフィットをもたらす部署ではありません。

株式アナリストが熱心に書いたレポートで投資家に有益な情報をもたらすことで、社内のブローカー業務(株式売買の仲介業)が儲かるというのが基本です。

ですので、給与面ではアッパーサイドが限定的な職種となります。

 

次に投資銀行部門ですが、こちらはインセンティブ部分がどーんと増えます。

所属するチームがM&Aアドバイザリー案件や資金調達案件を獲得すれば、それに呼応してボーナスも積まれます。

案件1件につきチームプレーで数億円~数十億円の利益を会社にもたらしますので、そのうちいくらかをメンバーに還元するという形になります(いくらになるかは年収交渉次第)。

めちゃくちゃ儲かった年で、部長で年収1億円といったところかと思います。

 

最後にマーケットサイド。

いわゆるトレーディングやセールスの部署です。

ここは完全に個人プレーで、また収益の上限は投資銀行の比ではありません。

実力にせよ、運にせよ、ひとりで数億円~数百億円の利益をもたらすことも不可能ではない世界になります。

例えばトレーダーが100億円の利益を会社にもたらしたとしたら、10億円くらいボーナスが入ることも十分ありえます。

 

このように、職種によって年収(というかボーナスですね)の変動幅が大きくなります。

上述の6000万円の中にはマーケットサイドのボーナスが含まれていて、大きく平均を動かしていると考えるのが妥当でしょう。

ただし、マーケットサイドの収益は市況に大きく左右されますので、いつもそんなに稼げるわけではないということは付言しておきます。

ゴールドマンサックスの福利厚生

投資銀行といえばフィットネスジムと指圧が欠かせませんが、ゴールドマンは福利厚生として会社が用意してくれています。

しかも六本木ヒルズの施設ですから、豪華ですよね。

【社会保険・労働保険】

・健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険

 

【企業保険】

団体定期保険: 社員が死亡、もしくは重度の身体障害を負った場合、弔慰金・見舞金として基本月給の36ヶ月分(上限4,500万円)と1,500万円を加えた金額を限度額として、社員またはその遺族に支払います。

入院保険: 疾病・けがによる入院期間中、一定額の入院給付金が支給されます。

長期所得補償保険: 長期にわたり就業不能の場合、基本給の一定割合を支給します。

ビジネス・トラベル保険: 社員が出張中に死亡または負傷した場合、会社は200万米ドルを上限とした金額を支払います。

 

【ウェルネス・プログラム】

フィットネスセンター: 社員は、社内の会員制フィットネスセンターを利用することができます。

指圧サービス:社員は、事業所内で指圧セラピーサービスを利用することができます。

クリティカル・ヘルス・ソリューション:社員とその家族の命にかかわる深刻な病気もしくは怪我について医療助言を行うサービスを提供しています。

会員制福利厚生サービス: 社員には会員制福利厚生サービスのメンバーシップカードが与えられ、各種宿泊施設および生活関連サービスを割引価格にて利用することができます。

レジリエンス・サービス及び従業員支援プログラム: 社員とその家族を対象にストレス対処法の紹介、24時間体制のカウンセリングを提供しています。

その他健康診断、人間ドック、クラブ活動

出所:http://www.goldmansachs.com/japan/careers/our-firm/reward/index.html

 

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肉食系ゆえの激務

「ゴールドマン・サックスは激務なのか」と問われると、「部署による」と答えるのが正解でしょう。

www.highclass-jobchange.com

投資銀行部門に限っていうと当然激務です。

特にゴールドマン・サックスはトップオブファーストティア、並み居る競合を抑えるだけのアウトプットが期待されています。

 

平日9時〜26時は当たり前。

終電のあるうちに帰られるわけがないので、いっそそのままヒルズに住んじゃおうと、六本木ヒルズレジデンスに居を構える若手バンカーがとても多いです。

 

なお、新入社員〜アソシエイトくらいまでの若手が六本木ヒルズレジデンスに住む場合、賃料はだいたい18万円(1K)〜27万円(1R)の範囲内が多いです。

六本木ヒルズレジデンスは人気が高いので、18万円の部屋が空いていればラッキーという感じではありますが。

六本木界隈はタワーマンションが多いので、ヒルズ以外に住むジュニアバンカーもたくさんいます。

ゴールドマンサックスは合コンでめちゃくちゃモテる

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ゴールドマン・サックスは合コンにおいても引く手あまたで、めちゃくちゃモテるのは事実です。

 

もう少し正確に言うと、「ゴールドマン・サックス」と聞いてピンとくる女性・こない女性に大別されますが、合コンにおいてその名がピンとこない女性は別世界の住人と考えてハナから忘れましょう、縁がありません。

一方、合コンに多少慣れた女性たちにおいてその名は垂涎ものです。名刺じゃんけんでもまず負けることはありません。

 

否が応でも仕立ての良いスーツや、いかにも高級でセンスのよい店のチョイス、帰りのタクシー代などを女性からは期待されてしまいます。

モテるがゆえのハードルは高いです。

しかしそれはつまり、それだけ女性に刺さっているということです。

そういったブランディングに成功(?)した稀有な企業といえるでしょう。

 

ただし!

 

引く手あまたとはいえ、実際に合コンに参加できるとは限りません。

  1. 激務の合間にオフィスを抜け出し、
  2. 女性をもてなし、
  3. 酒を飲み、
  4. オフィスに戻って朝まで仕事をする

という綱渡りがそうそう続けられるものではないからです。

まず①を突破できることが稀で、涙を飲みながら血走った目で机にかじりつくことがほとんどです。

 

そういった希少性が、ゴールドマン・サックス人気に拍車をかけているという面もあるでしょう。

◾️外資系投資銀行だけまだ金遣いがバブルだよね、ビズリーチ!

ゴールドマンサックスは転職市場でも根強い人気

投資銀行業界は2008年〜2009年のリーマンショック以降の金融市場の落ち込みに連動して、就職・転職市場でも大きな停滞期に入りました。

また、追い討ちをかけるように2011年には東日本大震災が発生し、決定的なダメージを負いました。

近年は徐々に回復を見せていますが、2007年以前の投資銀行バブル再来はもうないだろうという、「ブームは過ぎた感」が漂っています。

 

しかし、ゴールドマン・サックスは違います。

業績面での落ち込みはありましたが、就職・転職市場においては依然として大人気です。

どの業界にも当てはまりますが、業界トップの企業だけがピンチにおいても求心力を維持し続けられ、優秀な人材を確保できるのです。

 

なお、米国で行われた「働きたい投資銀行ランキング」において、ゴールドマン・サックスは堂々の首位を獲得しています。

米国大手転職サイト調べですので信頼度が高いです。

私がまとめた投資銀行ランキングはこちら。まだ読まれてない方は要チェック!

www.highclass-jobchange.com

◾️外資系御用達の転職サイト、ビズリーチ!

まとめ

投資銀行のなかでも別格の様相を見せるゴールドマン・サックス。

投資銀行という職業は知らなくとも「ゴールドマン・サックス」という名前は聞いたことがあるという人は多いはず。

ゴールドマン・サックスは世界でも言わずと知れた超一流企業ですし、社員も各国のトップ大学をトップクラスの成績で卒業したエリートばかりです。

どうせ就職・転職するなら、業界トップのゴールドマン・サックスを目指したいものですね。

■GSへの転職ならビズリーチ!

【再掲】その他の投資銀行について興味のある方はこちらの記事もどうぞ。

モルガンスタンレーメリルリンチJPモルガン野村證券(投資銀行部)

【番外】ゴールドマンに転職するには

では実際にゴールドマンサックスに転職しようと思ったらどう動けばよいのか。

まずは転職サイトに登録して求人を探しましょう。

あるいは転職エージェントを探して相談することから始めましょう。

転職サイトにもシチュエーションによって向き不向き、強み弱みがありますので、いくつか複数登録することがコツです。

 

ビズリーチ【★★★★★】

ハイクラス転職といえばビズリーチです。

外資系投資銀行御用達のハイクラス向け転職サイトです。

私も投資銀行から転職する際はこちらを利用し、満足度が高かったです。

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特別な事情がなければひとつ目の登録サイトとしてビズリーチを避ける理由はないでしょう。

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なお、ビズリーチについては下記の記事が詳しいです。

ビズリーチの評判|ハイクラス転職者から高い評価を受ける理由

 

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