外資系投資銀行への道標

外資系投資銀行への道標

ハイクラス転職・就職に関する記事を書いています。

MENU

財務部にエリートが集まる理由!出世したくば金流を押さえよ

2018年2月14日更新 2017年3月6日公開

財務部が、投資銀行や公認会計士などの財務・ファイナンス関連のエキスパートから熱視線を送られている、つまり転職先として人気があることをご存知でしょうか?

財務部から財務部部長を経てCFOとしてボードメンバー(=取締役)に加わるというキャリアパスが見えやすく、出世コースの一つでもあります。

 

なんとなく聞き馴染みのある部署名ですが、

「経理とか会計の仕分けとかしてるだけじゃないの?どうして経営層に入れるの?」

と思われる方もいらっしゃるかと思います。

 

しかしそれは誤りです!

 

★財務部は会社全体のお金周りを管掌していて、金流をつかさどる部署なんですよ!

★政府でいう財務省にあたる場所ですが、世の中金流を押さえている部署こそ力を持っているんですよ!

★力を持つからこそ、とびっきり優秀なエリートが選出されて責任感を持って運営しているんですよ!

と、いうことを本稿では説明したいと思います。

事実、資金の調達や運用は財務としての腕の見せ所ですので、その方面で活躍されて社内で一目置かれている方も多いものです。

財務部は金流を司る、エリートの集う場所

f:id:To000my:20170823124134j:plain

財務部の仕事については後述しますが、一言で言うと会社の金流を司る部署だと言えます。

金流を司るとはつまり、資金が血液のごとく企業の細部に行き渡るよう隅々までチェックし、滞ることのないように資金管理をする、ということです。

過去・現在だけでなく、将来の金流についても緻密な計画を立てて調達を実行する仕事です。

金流を制する者が組織を制する

ここで少し話を逸らします。

日本のエリートだけがあつまる中央省庁(いわゆる官僚組織)は10以上ありますが、その中で最も入省することが難しいのはどこかご存知ですか?

 

答えは、財務省です。

 

なぜなら国の財政の金流を支配するのが財務省だからです。

また、経済活動の心臓と呼ばれる存在といえば銀行ですよね。

これも経済の金流を担当する職種です。銀行もメガバンクを始め、優秀な人材が集まっています。

 

何を言いたいかと言うと、つまり金流を司る場所というものは大変な力と重責を持っていて、一般企業においてそれは財務部にあたるということです。

そうした強権を扱うには良識あるエリートに裁量と権限を託す必要があり、それゆえ財務部には社内でも有望な実力者が集められることになるのです。

 

財務部に所属したならば、ゆきゆくは財務部長、そして将来的にはCFO(=最高財務責任者)として取締役会に入るという王道の出世コースが見えてきます。

財務部は本当に出世コースなのか?

f:id:To000my:20170823135452j:plain

結論から申し上げましょう、財務部は間違いなく出世コースのひとつです。

ここまでお読みいただけた読者ならご賢察の通りですが、エリートが集められるということは、その先で出世がしやすいということでもあるのです。

 

もう少し解説しておきましょう。

会社経営にはどのようなスキルセットを持った人物が求められるのでしょうか?

例えば技術に関する深い理解をもつ者、いわゆるCTO(=最高技術責任者)です。

これが欠けると、自社プロダクトの競争優位性や先々の投資計画について経営判断を誤ってしまいかねません。

例えばマーケティングに造詣が深い者。

良い製品を持っていても、世に知らしめる能力に欠ければ機会損失ばかりを生んでしまいます。

経営陣にはマーケティングや営業まで指示を出せる人間が必要です。

そしてなにより、自社の財務に熟知した人間。

  • 「いつ資金ショートするかわからない」
  • 「資本効率が良いとか悪いとかの議論は正直よくわからない」
  • 「あれ?開発部が必要な資金ってまだ営業から回収できていなかったの?」

このような状態では、せっかく策定した事業計画も頓挫するどころか、最悪破産ということも十分ありえます。

だからこそ財務に明るい人材が経営陣には必須で、財務のトップにはCFO(=最高財務責任者)という特別な席が設けられているのです。

最後に

財務部にエリートが集まる理由について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

金流を押さえる影の権力者・財務部ですが、その分責任も重く、財務戦略の失敗が即企業価値の毀損へと繋がってしまうという緊張感をもって業務にあたっています。

だからこそ財務戦略はビジネスマンとして腕の見せ所であり、やりがいに満ちた職業と言えます。

将来のCFO候補、そしてボードメンバーへのエリートコースを目指してはいかがでしょうか。