外資系投資銀行への道標

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外資系投資銀行への転職・就職に関する記事を書いています。

外資系バンカーが転職前にプログラミングを勉強した理由【Ruby】

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この記事は2017年2月19日に公開され、2017年6月25日に内容が更新されました。

今やビジネスマンの三種の神器は「英語」「会計」「プログラミング」と言われるようになって久しくなりました。

私は大学が経済学部出身なので、英語と会計はほどほどにわかってもプログラミングはまったくの未経験、さっぱりわからないという状態でした。

まるで、0と1の羅列のモニターに食い入るモブキャラを見て顔をしかめる主人公に対して、「俺にはグラマラスな女が腰を振ってる画(え)が見えるぜ」と言った映画マトリックスのワンシーンのような、隔世の感を長年エンジニアに抱いておりました。

この記事では大きく3つの点を伝えたいと思っています。

  • 新卒で外資系投資銀行に入社した私が、なぜ転職するときにプログラミングを勉強しようと思ったのか
  • 「四苦八苦しながらも、独力でWebサービスのプロトタイプが作れるようになる」をコンセプトとするプログラミングキャンプに通ったワケ
  • 果たしてプログラミングはできるようになったのか

について記事にまとめました。

誰もがプログラミングとは無関係だと言えない時代です。ご自身のキャリアを高めたい、作りたいサービスのアイデアはあるけど諦めていた、就職を有利に進めるためプログラミングのいろはを学びたい、少しでもそんな方々のお役に立てれば幸甚です。

ビジネスマンの三種の神器は英語、会計、プログラミング

今やビジネスマンに必要な言語は3つあると言われています。

その3つとは英語、会計、プログラミングです。必要な「スキル」ではなく「言語」となっているのは、どれも国籍に関係なく共通言語として意思疎通ができるスキルだからです。

英語

世はグローバル、英語は世界の人とコミュニケーションするためのツール。

会計

企業のレントゲンともいうべき財務諸表を読む技術が会計で、日本独自色が強い日本会計基準を含めて、ますますグローバルで会計基準が収斂されていきます。

言語に縛られない、会計という共通言語が必要になっています。

プログラミング

本記事の主役。企業の収益源泉であるプロダクトをつくる技術がプログラミングです。

エンジニアやデザイナーだけでなく、企画職や営業、果ては経営者まで基礎的なプログラミングを理解していないと困る時代になりました。

外資系のバンカーだった私がプログラミングを学んだワケ

私は外資系投資銀行に勤めており、英語と財務(=会計)についてはプロフェッショナルだと考えておりました。

しかし将来のキャリアとしては起業を視野に入れていたので、IT企業で事業開発や経営に近いポジションでキャリアを積むのも良いなと思っていました。

IT企業の事業開発では、当然プログラミングの知識を持っている人材はウェルカムです。

プロダクトを改善したり、アップデートをする際に、その難易度や工数がエンジニアしかわからないようではディレクションが困難だろうなということは最初からわかっていました。

また同様に、Webサービスを提供してる会社をマネージするのに、自社のプロダクトのことを理解できていないようでは経営者失格だとも思っていました。

そこで、辞職届を出してガーデンリーブを含めて2ヶ月間の休暇ができる予定でしたので、ここでプログラミングを本気で勉強しようと思ったのです。

エンジニアじゃないのにプログラミングがわからないと困るの?

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プログラミングはエンジニアだけ分かっていれば十分じゃないか。とういう意見もあるでしょう。

しかし、それはもはや時代遅れの考えと言わざるを得ません。社会に出たら微分を使わないからといって、数学が無意味だということにはならないのです。

今や身の回りにはスマホやパソコンなど、エンジニアリングの産物に溢れています。あなたの会社が例え花屋だったとしても、システムと無関係とは言えない時代です。(花屋がレガシーだと言っているわけではありません)

つまり、ニーズの探鉱からプロダクト作成、マーケティング、流通に至るまで、あらゆる面で経営者はエンジニアリングに直面しなくてはなりません。

「ユーザーの課題をシルテム的に解決できないか」から始まり、SNSマーケティングを最適化する筋の良い方法を考えたり、他のプロダクトと比べて何の機能が画期的なのか強調したり、オンデマンドでユーザーに届けるにはどういうシステム課題があるのかを調べたりなどなど。あらゆる職位でプログラミング的思考が必要になっています。

未経験でもプログラミングはできるようになる!

未経験からプログラミングを学ぶのは勇気がいります。私もそうでした。書籍を手に取ってみても、到底理解できるような気がしません。

ですが、プログラミングは人が作った言語です。英語を学ぶのと同じようなものです。一般的に、人は専門家になるまで10,000時間が必要と言われています。1年間を300営業日、8時間従事したとしたら、その道のエキスパートになるのにおよそ4年かかる、ということです。

一方で、「サマになる」のにかかる時間はたったの20時間と言われています。これは米ジョシュ・ハウフマン氏が提唱した「The First 20 Hours」というベストセラー本が発祥の考え方です。

彼は、新しい技術を初期的に身につけるのにかかる時間が20時間だと論じています。ギターが詰まらずにそれっぽく弾けるようになる、緊張しつつも自動車を運転できるようになる、テンポよく包丁を扱えて特定の料理が作れるようになる、真剣にテキストを読んでコードを書けばなんとか動くものを作れるようになる、などなど。

つまり、忙しいビジネスマンでも平日1時間、真面目に取り組めばちょうど1ヶ月で成果が目に見えるようになってくるのです。

プログラミングは転職(就職)に有利か

有利です。間違いありません。

どのような職種に就こうともあなたの身を助けるスキルです。なかなか身につけている人はいないので、あなたはエッジの効いた人材になれるでしょう。

加えて、プログラミングは技術そのものだけでなく、論理的思考力を養うことにもなります。感情を排してとことん合理的、そして効率主義が身につくスキルでもあります。

プログラミングを始めようという人が必ず陥いる誤解

「なるほどそうか、じゃぁ少しくらいはプログラミングを勉強した方が良いかな。ちょうど作ってみたいサービスもあるし」

そう思われた読者諸兄はとても柔軟な思考の持ち主で、その積極性は尊敬に値します。全力で応援差し上げたいと思う次第です。

と、ここでそんな大きな第一歩をまさに踏み出そうとされている方に、数々の失敗をしてきた私からささやかながらアドバイスをさせてください。それは、独学や座学形式のスクールはコスパ悪いよ!ということです。

【誤解その1】独学ならマイペースでお金かけずに習得できる!

無理です。

独学の一番危険なところは、わからないことをその場ですぐに人に訊けないということ。初学者を卒業するまでは、プログラミングは瞬きの回数だけふつふつと疑問点が湧き上がってくるものだと肝に銘じましょう。

身近に溢れている本や動画は必ずしも懇切丁寧ではない、という認識を持つことがまず出発点です。

同じ説明は端折ったり、プログラムの書き方は何通りもあることを説明したいがために統一性のない記法をしたりと、発信者本人は良かれと思ってやっていることが初学者には裏目に出てしまっているパターンです。

彼らはとにかく初学者がつまずく罠を悉く(ことごとく)設置していきます。まるで、やたらボンバーマンが得意な男子みたいです。

【誤解その2】インプットが大切だ、座学のスクールで勉強しよう!

絶対無理です。

そもそもプログラミングはアウトプットが命です。コードを真似て真似て真似て、書いて書いて書いて、ちょっと休憩して、また書いて書いて書くスポーツです。覚えるのではなく身に付けるものなのです。

ところが座学では基本的に机に座って講師の解説を聴くばかりで、アウトプットが圧倒的に足りません。結果として15万円くらい払ったにも関わらず、まったく身につきません(実体験)。

本気で習得したいならプログラミングキャンプ一択だよ

私はなんとかプログラミングの世界に足を踏み入れようと、様々なことを試して来ました。

  • 本を読んでその通り書いてみる独学 → 指数関数的に増える疑問を誰にも訊けず挫折
  • ドットインストール(ネット上の有名サイト。無料プラグラミング動画教育)ならテキストより情報量多いし、何より無料イイネ! → やっぱり質問できないから枕を濡らす
  • 座学メインのスクールに通ってみる → その場では「ふんふん、なるほど」と思っても、いざ自分で書こうとすると再現できない
  • 小中学生向けの簡単なスクールならできるのではないか → 年齢制限を2回りほど過ぎていて入学拒否

そんな悶絶するある日、最近プログラミングキャンプがあるらしいと噂を聞きました。1ヶ月でとにかくカリキュラムを読んではコードを書きまくるというスタイルらしいと。

超高い金額でパーソナルトレーナーをつけて食事も細かく管理して結果にコミットするアレがテレビを賑わせていたことで、イメージしやすくなっていたということも手伝ったのでしょう、私はすぐに入学の検討を始めました。

本当に1ヶ月でプロトタイプが作れるようになるの?

まず最初に気になったのは、やはり1ヶ月のキャンプでコードが書けるようになるのかどうか、でした。私は体験入学に行くことにしました。

説明を受けた結果わかったことは、まずキャンプの中身について。登録が完了したらウェブ上でテキスト(=カリキュラム)が見られるようになり、とにかくそのテキストを何度も読んでコードを書くということです。

それじゃぁ独学と変わらないじゃん!という声も聞こえますが、当然そんなことはありません。ここが一番のポイントなのですが、教室ではメンター(=講師)がたくさんいて、わからないことはその場で手を上げてメンターに何度でも納得がいくまで質問ができるということです。これだけでも行く価値があると思っています。

メンターの多くはキャンプ卒業生で、卒業後に大変厳しいテストを合格した人たちです。なので信頼して質問ができました。学生さんが多いこともあって雰囲気もアットホームでカジュアルなので気兼ねなく質問しやすかったです。

結果から申しますと、私はカリキュラム後半からプロトタイプを作り始めて無事オリジナルサービスを世に出すことができました。ありがたいことにメンターからの評価も高く、卒業後も独力で日々改良を続けられています。

「キャンプでプログラミングを書けるようになる」というと語弊がありますしキャンプの目指すところではありませんが、「プロトタイプを独力で作れるようになり、疑問点が出て来てもなんとか自分で調べて解決できるようになる」ことは十分可能です。

料金は高いがリターンはそれ以上

検討する上で、クオリティに関する疑問は上記のようにすぐに氷解しました。

次いでネックになったのは金額です。決して安くありません。こちらの本気度を試す、そんな価格です。

どのキャンプに行くか次第ですが、テックキャンプだと1ヶ月12万円ほどでした。どのキャンプでもだいたい相場はそのくらいです。ちなみに2ヶ月だと17万円弱です。

入学金やテキスト代はすべて含まれているので、それ以外の費用はかかりません。もしあなたがPCを持っていなかったとしても大丈夫、貸出もしてくれます(有料)。

12万円には私も悩みました。大きな出費です。

ですが、たった1ヶ月通って真剣に勉強すれば自分のサービスが持てるようになるのならと、これまでどれだけ頑張ってもさっぱりだったプログラミングが理解できるようになるのならと思うと、投資としては存外悪くないのではないかと次第に思うようになりました。

だってこの後の人生でどれだけ役に立つかを考えたらすぐに償却できる金額ではありませんか?もしかしたら最初に作ったWebサービスで12万円くらい稼いじゃうかもしれませんし。

そうして虎の子12万円を抱えて渋谷に向かったのでした。結果として、この投資は全く最高の判断だったと感じています。

じゃぁプログラミングキャンプはどこが良いの?

では実際、プログラミングキャンプってどんなところがあって、どこが良いのさという話になりますよね。私も当時東京にあるキャンプを全部訪ね歩いてずいぶん比較検討したものでした。

TechAcademy [テックアカデミー]

最大手のプログラミングキャンプなのがテックアカデミーです。オンラインキャンプなので地方の方でも参加が可能です。都内でも、例えば渋谷まで通学するのに時間がかかる人にとっては、いっそのことその時間を勉強に当てた方が良いかもしれませんね。

「質問したいときはどうするんだろう?」ご安心ください、オンラインチャットで23時まで対応してくれています。もちろん何度でも何度でも納得できるまで質問ができます。

TechAcademy [テックアカデミー]の詳細はこちら

Tech::Camp(テックキャンプ)

私が通ったのは渋谷にあるTech::Camp(テックキャンプ)でした。学ぶ言語はRubyで、Railsを使うところも抜かりなく学べます。もちろんウェブ作りに欠かせないHTMLやCSS、Java Scryptもカリキュラムに入っています。

【ELITES(エリーツ)】

ここはやや他のプログラミングキャンプとは趣が異なります。

というのも、カジュアルにサービスを作れるようになりたいというよりも、本格的なエンジニアを最終目標としてプログラミング中級者目指してガッツリ育成するための教育機関です。

テックアカデミーやテックキャンプがカフェだとしたら、エリーツは10分かけて湯を注いで抽出する渋い渋いコーヒーを出す喫茶店のようなイメージです。

基本的には6ヶ月で中級者を目指すためのカリキュラム(=本科)ですが、本科に入る前にエリーツキャンプと呼ばれる1ヶ月弱のカリキュラムがあります。ここで1ヶ月勉強し、本科に進むこともできますし、ここで修了することもできます。

ただ、本科に進むためには試験にクリアしないといけません。なんとも本格派です。

【ELITES(エリーツ)】 の詳細はこちら

最後に

いかがだったでしょうか?

今やビジネスマンはプログラミングの基礎を習得していることがこの上ない武器となっていて、競争優位です。

なぜなら、英語・会計・プログラミングそれぞれが重要と言われるようになって久しいですが、3つとも初学者の域を抜け出して習得している人は大変少ないのが現状です。

「100人に一人しかできないことを3つ持て。それは100万人に一人の出現率で、同い年の中ではキミ一人だけがユニークだ」というのは私が就職活動中に出会った言葉です。まさに英語 × 会計 × プログラミングがこれだと思いました

あなたもユニークな人材になって、キャリアアップを目指してはいかがでしょうか?

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