外資系投資銀行への道標

外資系投資銀行への道標

外資系投資銀行への転職・就職に関する記事を書いています。

英語を話せない人が外資系投資銀行に就職するための心得

この記事は2017年2月9日に公開され、2017年6月8日に内容が更新されました。

外資系投資銀行への就職と聞いて、真っ先に浮かぶ心配はやっぱり英語のことではないでしょうか?

英語が聞けない・話せない・書けない、だから外資系投資銀行へ転職なんて無理だろう、なんて思ってしまうのも無理はないことです。

ですがちょっと待ってください!

あなたの感じている英語の不安は「なんとなく不安」というものではないですか?具体的にどういった場面で困ることになるか、イメージ湧いていますか?

実はこの「なんとなく不安」というのが、あなたの転職を邪魔する最大の壁なのです。具体的な現場感が掴めればなんとかなると思えるものなのです。

  • 外資系投資銀行ってどれくらい英語を求められるんだろうか
  • どんなシチュエーションで英語を使うのだろうか
  • 果たして自分の英語は通用するのだろうか
  • 付け焼刃でもなんでも、英語レベルを一気に引き上げる方法は無いだろうか

など具体的にイメージができれば、「あれ?ひょっとして、もう少し頑張ればなんとかなるんじゃないか?」なんて思えてくるはずです。

外資系投資銀行のバンカーだった筆者も英語がとても苦手でした。特にリスニングがめちゃくちゃ苦手で、ネイティブの英語を何度も聞き返していました(「Sorry?」の連発でウンザリされるほど)。

当然スピーキングも絶望的で、帰国子女の同期からは「なんていうか、君の英語って関西弁だよね」と言われたこともあります(マジです)。

そんな筆者でも外資系投資銀行に入れましたし、奇跡的にもなんとかサバイブすることができました。

そうした経験がありますので、不遜ながら、もしかしたら英語に苦手意識を持っている誰かの役に立てるかもしれない!と思い筆を取った次第です。

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とにかく、英語は神経質に気にしなくて良い!

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外資系投資銀行に就職するのですから、当然英語の存在を強く意識してしまうものです。

ただ、これだけは最初に強調させてください。もちろん英語はできるに越したことはないのですが、英語に苦手意識があるからとチャレンジすることに躊躇してしまうのは、実はとても機会損失なのです!

私はその点を強調したく、この記事をまとめたといっても過言ではありません。

良いですか、一番大事なので繰り返します。外資だからといって過度に心配することは禁物です!

最も大切なことは、業務がすべて日本語だったと仮定した場合にあなたが戦力となる人材であるかどうか、です。日本語環境ですらスキルセットに問題あり、基準未満と判定されるようでは英語で悩んでいる場合ではありません。

ただ、賢明な読者諸兄なら「当然、スキルセットは十分だ!問題はそれを英語でできるかどうかだ」とお答えになるかと思料しています。ならば答えはひとつ、「最低限の英語レベルがあるのであれば悩む必要はありません!面接ではそれ以外のところをきちんとアピールできるようにすれば良いだけです!」ということになります。

最低限の英語レベルってなんだ?

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では次に、「最低限の英語レベルとは何ぞや?」という疑問にお答えしたいと思います。

外資系投資銀行の現場ではリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの機会がすべてありますが、均等にあるわけではありません。このうち、圧倒的にリーディングの比重が大きいです。

外資系投資銀行では海外企業のアニュアルレポートや、アナリストの英文レポートを読み込む機会が大変多いです。毎日しているといっても過言ではありません。例えば何十ページものアナリストレポートを複数並べ読みして、各社アナリストの見解を項目別に比較できるような資料を作ったりします。

あるいは、100ページ以上あるアニュアルレポートのなかから重要な項目(ビジネスモデル、セグメント別業績、将来の見通し、P/L、B/Sなど)をさらって読み、会社概要の資料を作ったりもします。

ただ幸か不幸か、日本はそういったリーディングに強い英語教育を是としてきているので、なんだかんだ読めます。そして何よりも、今はグーグル翻訳があります。

誤解のないように付言すると、グーグル翻訳でリーディングの手間を完全に代替できるというわけではないので注意。あくまで大量の英語テキストのなかから素早くポイントとなる箇所にアタリをつけるという用途で有用という意味です。アタリをつけた箇所を精読することは必要です。

なお、外資系投資銀行には翻訳チームがいることが多いです。依頼すれば日→英、英→日に翻訳してくれる数名の部隊です。

ただ、ジュニアバンカーにとっては翻訳は単純労働なので出来るだけ外注したいと思っています。どのジュニアバンカーも同じことを思うので、合成の誤謬よろしく、大量の依頼で翻訳チームのキャパシティがパンクし、アウトプットがとても遅くなるのが通常です。

英語メールは入社後の研修でテンプレを学ぼう!

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リーディングの次にライティングが多いでしょうか。英語でメールを打つことは頻繁ではないにしろ、それなりにあります。本社への報告や、クロスボーダー案件で海外チームに情報を共有したり。

でもご安心ください、英文メールの書き方は入社研修で用意されていますので、それにしたがって書けば最低限の文章は書けるようになります。

英文メールは日本語のように前置きや敬語、無駄な謝意は不要です。「お世話になっております」とか「よろしくお願いいたします」とかの、日本人にしか通じないニュアンス(ひいては英訳不可能なフレーズ)は英文メールにありません。

リーディングが出来ればもう気にしない

要するに何を申し上げたいかというと、英語は継続して習得しないといけないなと思いつつも最低限文書は読めるという状態をアピールすれば、それを理由に書類が通過しなかったり不採用になることは少ないです。

ですので可能性があるにもかかわらず、悩んでいるうちに気持ちがなえてしまうのは非常に残念だと申し上げたいのです。

英語ができなくたって、得意でなくたって、十分受かるかもしれない可能性をみすみす棒に振ることはないよ、ということです。

発音なんて気にしない

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日本人英語特有の発音はなかなか抜けないものです。日本人特有の発音とは、極端な例だと関西のおばちゃんが話すカタカナ言葉です。

不思議なもので、同じスピードで話してもネイティブの英語は全く聞けないのに、日本人の話す英語ははっきりと認識できるということはよくあります。

でも、発音なんて気にしないことです。英語を母国語とする人の割合の方がずっと小さいのですから。

英語を話すビジネスマンのほとんどは我々日本人と同じく第二外国語として話している人たちです。

日本人に限らず、外人の話す英語の発音もひどいものです。中国人の英語、シンガポール人の英語、フランス人の英語、インド人の英語、アラビア人の英語、ブラジル人の英語などなど、かなりひどいものです。

職人気質なところがある国民性なのでしょうか、日本人は細部に異常にこだわりすぎな面があります。外国人は話すときにそんなこと全く気にしていません。堂々と変な英語をネイティブ面して話しています。

ですが大切なのは話の中身と、自分の言いたいことが相手に正確に伝わることです。いくら流暢でも、話の中身がスカスカな方がガッカリされますし、本意ではない解釈をされてはたまったものではありません。

ということで、優先順位を間違えないようにしたいものです。

そうはいっても、TOEICは860以上を目指そう

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そうはいっても英語レベルは不問というわけにもいきませんので、人事や面接官を安心させる意味でも一定の英語力は証明したいところです。一般的な外資系では750点がラインですし、外資系投資銀行なら860点は最低ラインといわれています。

なぜ860点かというと、新卒が入社直後のTOEICで最低860点を取るよう人事から厳命されるからです。実際に多くの人は900点以上をとります。(ちなみに私は入社後一発目のTOEICで865点を取り、めでたく同期で最低点でした、、、)

もしも面接までに英語レベルが間に合わなかったら、いっそのことTOEICの点数は書かず、聞かれたら「学生のときに受けたのが最初で最後ですね(遠い目)、確か800点後半だったと記憶しています。あれから社会人になってから研鑽していますし、今はもっと行くと思いますよ(キリッ」で乗り切りましょう。

面接の場で確認する手段はありませんので、8割はこれでパスできるはずです。残り2割は運悪く「じゃぁここからは面接を英語に切り替えましょうか」となるパターンです。

いずれにせよ、面接を乗り切ったとしても業務で必要になるので、継続して英語を向上していく努力は必要です。

860点というと、大学受験を多少頑張った人なら数ヶ月やり直せば取れる点数です。50時間くらいTOEIC対策をすれば到達できます。860点はビジネス初級レベルと言われていますが、じゃぁ実際に外人とすぐ話せるかというと全然フレーズが出てきませんし、ネイティブ相手のヒアリングにも苦労する程度の英語力でしかないのです。

逆に、外銀への転職に有利になる英語レベルってどれくらい?

語学力が加点要素になるのは間違いありません。

ただ単純に要件のみの英文メールを書ける人よりも、相手の負荷を配慮して恐縮しつつ自分の要求を飲ませる文章を書ける人の方が重用されます。(ここは日本人だろうと外人だろうと同じですよね)

そういう意味では、最低限の英語レベルと強みになる英語レベルの間にはやはり歴然とした差があることは事実です。

定量化が難しいものの無理やり基準を申しますと、例えばTOEICで900点以上であれば強みとして良いでしょう。900点を超えるスコアは、英語レベル云々の前に、何事においても完璧を目指す人間だというプロフェッショナル感を演出できるという意味でも強力なシグナリング効果になります。

外銀の英語面接を突破する!

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外資を受ける場合、気になるのはやはり英語面接でしょうか。面接が日本語だけとは限らないのが外資系投資銀行の怖いところです。

外国人バンカーが面接官として入ってくることもありますし、面接官が日本人だと油断していたら実は帰国子女(or MBA帰りのバンカー)だった、なんてことは珍しくありません。そんな場面にぶち当たっても慌てなくて良いように、しっかりと事前に準備しておくことが肝要です。

といっても過度に恐れることはありません。なぜなら、上記のよくあるテンプレートの質問以外を英語で聞いてくることはめったにありません。

あなたが英語担当だったとしたら話は別ですが、面接官も英語の部分だけで「流暢じゃないから」とバッサリ切ってしまうわけにはいかないので、最低限の英会話力を確認する程度に留める場合が多いです。

激務で有名なので希望者が多いわけではなく、英語で切っていたら誰もいなくなってしまうという危機感がバンカー側にも一応あります。ですので、事前に英語版の回答を用意しておけば乗り切ることは可能です。

英語面接を含む面接対策関連についてはこちらの記事もご参照ください。

www.highclass-jobchange.com

外銀へ転職したい人のための英語勉強法

仕事をしながら、あるいは外資への就職に向けて英語を勉強したいならば、近くのイングリッシュカフェがオススメだと思います。

もちろんお金と時間があればベルリッツなどの英会話スクールでのマンツーマンがベストなのですが、やはり高いですし通学に時間も掛かるしで、誰でもできるわけでありませんよね。

その点、イングリッシュカフェであれば月額1万数千円で行き放題という、大変リーズナブルな選択肢です。

なぜこんなにも安い!?

安さの秘密は、まずチューター(講師)が外国人留学生であること。

周辺の大学に通う留学生が先生として、主にフリートークで話す形式が多いです。母国のこと、日本と海外の差、今日本で流行っていること、おすすめの海外旅行先などがトークテーマになりやすいです。

2つ目の安さの理由は、マンツーマンではなくグループチャットであることが挙げられます。

だいたい生徒2~5人がテーブルの周りに座ってフリートークをします。もちろんマンツーマンよりは発言量が減るデメリットがありますが、マンツーマンだと何を話して良いかドギマギしてしまうという人が結構多くて、この形式で助かっている人も多いはずです。

話し足りないよという人に関しては、タイミングによっては他のお客がおらずマンツーマンになることもよくありますので、その凪のタイミングを狙えば良いです。

入社後の外銀バンカーの英語勉強法

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英語を身に付けようとしたとき、日本人が陥りがちなのが文法を1から勉強し直そうとすることです。

しかし座学をいくらしても話せるように、そして聞けるようにはなりません。大事なのはインプットではなくむしろアウトプット。

とはいえ、仕事は朝早くから夜中まで仕事をしているとアウトプットする時間も場もないよ!ってことになります。

そこでバンカー時代に私が取り組んだのがオンライン英会話でした。

オンライン英会話は当初こそレアジョブが市場を席巻していましたが、参入障壁の低さから多数の業者が入り混じり、今や真っ赤っかのレッドオーシャン化しています。

私も当時たくさんのサービスを並べて一生懸命比較して、その中でも「QQ English」が価格的にもカリキュラム的にも良いだろうということで、スタートさせました。

何よりも、QQ Englishは唯一深夜4時まで対応していたという点が大きかったです。レアジョブなどは深夜1時くらいまででしたので、業後に間に合わないわけです。

また、カランメソッドと呼ばれる、ひたすらテンプレの問答を繰り返しスピーキングさせるという訓練カリキュラムがあった点を評価しました。一問一答形式で割りと短い会話を何度も何度も繰り返しやり取りし、条件反射的に口から滑り出すくらいまで徹底的にアウトプットをするというカリキュラムです。

頭で英文を考えているうちに会話がどんどん進んで追いつけず悩んでいる、という人にとって良い訓練になると思います。

オンライン英会話は値段もすごく安くて、30分で150~500円程度(サービスによって、また講師のレベルによって単価が違う)です。

私は週3、深夜3時くらいから30分間、QQ Englishでカランメソッドを続けました。これでだいぶ英語力がついたと実感しています。

【番外】海外研修(という名の夏休み)

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外資系投資銀行では、新卒のときとアソシエイトへプロモーションしたタイミングで海外研修に行くことになっています。それぞれアナ研、アソ研と呼ばれており、ニューヨークやロンドンで約1ヶ月間滞在し、世界中の同期と膝を突き合わせて研修をすることになります。外銀における数少ないご褒美というわけです。

その研修では財務や会計、モデリングの授業やディスカッションの時間があるのですが、だいたい17時か18時には終わり、あとはフリーとなります。

また、「ネットワーキングデイ」と称した授業のない日もありました。その日は会社が近くのBARを貸し切っていて、そこで世界中の同期のバンカーと飲んで喋って、ただ親交を深めるためだけの日です。各国のエリート大学卒が揃っていますので、英語でコミュニケーションとるのはなかなか大変でしたが、良い思いでです。

私はニューヨークだったので研修後にみんなでブロードウェイをよく見に行きました。スパイダーマンやマンマミーヤはノンバーバルに近いのでなんとか理解できましたが、シカゴなんぞは何を言ってるのか終始全く理解できませんでした、、

他にも一切れ3万円以上もするステーキをたらふく食べたり、高級スーツを買いに5番街にいったり、ややいかがわしいクラブで踊ったりと大変満喫しました。

また休日には飛行機に乗ってナイアガラの滝を観光したり、ワシントンの博物館に行ったり、フロリダのディズニーワールドに行ったりと、それぞれの楽しみ方でニューヨークをエンジョイしていました。

英語はもっと出来たら研修はバラ色だったろうなと後悔している面もありますが、人生において英語から逃げ続けてきたツケを払うことになっただけの話と割り切っています。

ただし、帰国してから速攻でオンライン英会話に登録したことは秘密です笑

最後に

外資系投資銀行にまつわる英語について、ここまでまとめてきました。英語が出来るってやはり素晴らしいですよね。

リーディング中心ですので、みなさんの想像ほどはハードルは高くなかったのではないでしょうか?もちろん、入ってからのキャッチアップは相応に大変になりますが、入社してしまえばこちらのものです笑

私自身、英語は未だに十分だと思っていませんが、人生は常に勉強です。いつか外人と英語でケンカが出来るようになる日を目指してこれからもがんばろっと。

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