外資系投資銀行への道標

外資系投資銀行への道標

外資系投資銀行への転職・就職に関する記事を書いています。

外資系投資銀行の転職面接を突破する具体的な方法【1.予備知識編】

この記事は2016年12月25日に公開され、2017年6月25日に内容が更新されています。

外資系投資銀行への応募者はたくさんいるものの、通過するのはそのわずか1%未満。日夜、わずかな席をめぐっての熾烈な争いが繰り広げられています。

ただ、面接官が期待することと応募者のアピールポイントとの間にズレがあることも少なくありません。有能な候補者でもアピールどころを間違えて面接官に刺さらなかった、なんていう不幸はこれで終わりにしたい!

面接官が知りたいポイントや、面接官が応募者に期待することなど、若手ながら外資系投資銀行で面接官をやっていたこともある筆者が、外銀での転職面接について徹底解説します。

ちょっと長くなるので全3部作でお送りします。本稿はそのうち、予備知識編として最低限知っておきたい知識をまとめました。

◾️外銀への転職なら登録1分、ビズリーチ!

投資銀行についておさらいする

投資銀行を目指されている方にとっては今更感がありますが、今一度投資銀行についておさらいをしておきましょう。

意外に気づいていないこと、知らないことがあったりするものです。

頭でっかちに決めつけや主観が入らないよう、多様な方面から知識を入れるようにしたいですね。

本ブログでは下記のエントリーで詳述しています。

外資系投資銀行に転職する方法
投資銀行の仕事をわかりやすく説明してみる
投資銀行部門(IBD)の普段の仕事を説明してみる

最低限の知識・勉強は必要

f:id:To000my:20161225153530j:plain

投資銀行への面接準備をする前に、業界のことや財務・会計などについて、最低限の心得・知識があるかどうか今一度確認しましょう。未経験でも良いとはいえ、何もわからない状態では、そもそもなぜ投資銀行に興味があるのか説得力が伴いません。

ということで、ある程度の業界・会社の知識や財務・会計について、以下の通り目安をまとめてみました。

投資銀行業界について

投資銀行の業務内容についてはざっと理解しておく必要があります。例えば高校生に説明しても理解してもらえるくらいには咀嚼できていると良いでしょう。

投資銀行の業務内容については私もこちらにまとめていますので、よろしければご覧下さい。

www.highclass-jobchange.com

投資銀行のプレーヤーについて

投資銀行業界にも有象無象のプレーヤーがいます。外資系トップティアから国内ブティック系投資銀行まで20くらいはあるでしょうか。

もちろん全て知っている必要はありませんが、そのうち外資系3つ(ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、メリルリンチ)、日系3つ(野村、大和、SMBC日興)くらいは各社HPや書籍、決算資料、直近の有名なディールなどを調べておきましょう。

なお、最近の投資銀行の成績を調べたい場合は「リーグテーブル(League Table)」を参照するのもひとつの手です。

リーグテーブルとは、International Financial Reviewという雑誌が定期的に発表している世界の投資銀行のランキングのことです。一定期間の間に扱った案件数や案件額など、一定の算定基準に基づいてランキングを出しています。

投資銀行ではこの指標を気にしており、クライアントに営業する際にはこのリーグテーブルをプレゼン資料に必ず入れるほどです。成績が悪い期でも、条件をあれこれ付け加えて自社がトップになるように調整することも多いです(←注釈を小さく付けるのでウソは言っていない笑)。

なお、私がまとめた投資銀行ランキングの記事はこちらになります。

www.highclass-jobchange.com

バリュエーションのやり方

f:id:To000my:20161221181825j:plain

転職の面接において、直接バリュエーションの方法を質問されたりすることはあり得ません。

しかし、例えば「最近の気になったM&Aは?」といった質問に対して、どうして気になったのかを考える際に知っていると話しやすかったりします。(「シナジーを鑑みて簡単に計算したが、本件の買収価格はとても割安なディールに感じた」とか)

新卒採用の場合ですら、インターンではバリュエーションの講義を半日して、残り丸1日かけてグループワークで架空の会社の買収価値を算出させたりします。即戦力として期待される中途採用ですから、新卒になんて負けていられませんよね。

といっても肩肘張らず、「DCFとは」「マルチプル法とは」を押さえておけば良いでしょう。企業価値評価の薄い入門書を一読すれば十分です。

関連記事はこちらです。

www.highclass-jobchange.com

会計・財務では簿記2級以上がマスト

会計については簿記2級レベルは最低でも必要です。資格を持っている必要はありませんが、取れと言われてすぐ取れる程度には理解している必要があります。

といっても、初学者でも1ヶ月あれば取れてしまう程度のものですので構える必要はありません。

財務についてはコーポレートファイナンス(企業財務とも呼びます)について勉強しておきましょう。企業価値評価と合わせて1冊入門書を読んでおけば大丈夫です。

TOEIC860点以上がマスト!?

さて、気合いの入れどころは英語です。

TOEICでは860点が最低ラインだと思ってください。なぜならば新卒が入社までに取得させられる最低点がこの点数だからです。

860点というと大学受験を頑張ってきた人なら数ヶ月やり直せば取れる点数です。860点はビジネス初級レベルと言われていますが、じゃぁ外人と話せるかというと全然フレーズが出てこなかったり、ヒアリングにも苦労するくらいの点数でしかありません。ただ、それ以上は入社後にも継続的に研鑽すれば良いだけなので、面接の段階では最低限860点あれば不利に働くことはありません。

なお、履歴書には860点以下は書かない方が良いでしょう。書けば不利となるのは間違いありません。その場合は履歴書には書かず、「英語は人並みにやってきました。TOEICは特に取る必要性がなかったので、これまで受けたことはありません。海外出張や旅行で英語圏に行くことがありますが、特に不便に感じたことはありません。ビジネス英語に不安は感じていませんが、得意であることに越したことはないので、入社までに猛勉強します。」とでも言えばそれ以上の追求はありません。

ただし、外銀ではネイティブ並みの日本人も結構いて、たまに「じゃぁ英語でやってみようか」と言語を変えてくる人がいるので注意が必要です。その場合に備えて英語面接対策はしておきましょう。

小まとめ

外資系投資銀行の転職面接を突破する具体的な方法の予備知識編でしたが、いかがだったでしょうか?

未経験でも転職できるとはいえ、面接で発言にそれなりのキレを出すには、その業界の言葉で話せる・思考できる必要があります。

本稿を参考に、各方面の学習をしていただければ幸いです。

次は面接準備編になります。

www.highclass-jobchange.com