外資系投資銀行への道標

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外資系投資銀行への道標

外資系投資銀行への転職・就職に関する記事を書いています。

野村證券のリーマン買収は完全に失敗だった!?外資バンカーが徹底解説

この記事は2017年3月1日に公開され、2017年4月15日に内容が更新されました。

2008年にサブプライムショックで金融市場に激震が走りました。銀行や証券など、金融機関の大再編が起こったことでも記憶に新しいと思います。

そんななか、日本のガリバー、野村證券が米名門投資銀行のリーマン・ブラザーズを買収するという報道が世界を駆け巡りました。まさに震源地に飛び込むかのような野村證券の姿は果たしてグローバル金融を救済する英雄か、はたまた蛮勇か。

野村證券のその後のPMI(買収後の統合)を見ながら、リーマン・ブラザーズは成功したのか否かについて解説していきたいと思います。

なお、野村證券のあれこれについてはこちらの記事が詳しいので併せてどうぞ。

www.highclass-jobchange.com

名門投資銀行の買収

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野村ホールディングスがリーマン・ブラザーズの主要部門を買収すると発表しました。

リーマン・ブラザーズといえば米国での名門投資銀行ですが、そのアグレッシブな取引姿勢が仇となってサブプライムショックに沈むことになりました。リーマン・ブラザーズの倒産が金融危機の引き金になったことはご承知の通りです。

リーマン・ブラザーズの買収では、不動産や有価証券などの資産・負債は引き継がず、投資銀行の最大の財産である人材に絞った買収でした。

欧州・中東部門に至ってはわずか2ドルという備忘価格で、そのネットワークを丸々手に入れたことになります。

リーマン・ブラザーズ買収の真意

それまで野村は日系証券としては存在感を示していたものの、欧米勢に比べて見劣りしていたことも事実。野村證券はリーマン・ブラザーズの買収を機に、グローバルプレーヤーとなる賭けに打って出たというわけです。当時は三菱東京UFJ銀行も、リーマンショックで大打撃を受けたモルガン・スタンレーに90億ドルもの巨額出資をしたこともあり、「ジャパンマネーの復権」とも叫ばれました。

さらに2008年10月、野村がリーマンのバックオフィス業務などを運営するインド拠点を買収し、先の買収と合わせて約8,000人の従業員を引き取る形になりました。このことでPMI、とりわけ人材面の統合に注目が集まっていました。8,000人ものグローバル人材を野村證券の人材とどう融合させられるかが課題と見られていました。

買収後数年は好調さをアピール

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買収から3ヶ月の2009年1月15日、当時野村HD社長の渡部賢一氏は「投資銀行部門ではリーマン統合後に中国石油化工のカナダ企業への買収への助言業務や、タタ・テレサービシズの通信インフラ事業再編に助言業務を受注。日本を除くアジア市場のM&A助言金額でも欧米勢を抜き首位であり、投資銀行部門ではすでに成果が出始めている」と手応えと成果をアピール。

当初から心配されたリーマンとの統合についても、「継承作業は予定通りに進んでいる。市場部門の最大のヤマはシステム統合だ。旧リーマンが持っていた株式売買注文の高速自動処理システムを稼働できる見込みで、投資家に新たなサービスを提供できる」とPMIの好調に自信を見せました。

また、2010年4月、欧州地域の最高経営責任者(CEO)の後任として、リーマン・ブラザーズ出身のタルン・ジョットワニ氏を採用したことを発表。旧リーマン人材への重要ポストの付与は、海外を含めて野村のグローバル化を印象付けました。

こうして野村がグローバルでの知名度を上げたことで、かつての野村だったら来てくれなかったような優秀な外国人が報酬の上乗せなしで採用できるようになりました。報道によると、リーマン買収後に海外を中心に約2,000人を採用したといわれています。

日本にグローバル水準の給与体系を輸入

国内の新卒採用でもエポックメイキングな変化がありました。野村證券がリーマン・ブラザーズの給与体系に寄せて、グローバル水準の報酬体系を導入したことです。初任給は月額54万2千円という高額の報酬体系でした。これによって日系投資銀行の給与体系の基礎ができたといわれています。今でこそ珍しくない報酬体系ですが、当時は異業種の人たち含めて驚きを持って迎えられました。

一方で、旧リーマン社員は契約が切れた(保証していたボーナス支払いが完了した)タイミングで大量離職していきました。このことは、野村證券がまだグローバルでのグリップが弱かったということの現れであるといえます。

海外の不調をトップが認める

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2012年7月、インサイダー問題で揺れた野村はグループ最高経営責任者(CEO)を永井氏に交代。海外部門は依然、赤字が続いていました。

永井CEOは「当初期待した利益面での成果が必ずしも出ていない。リーマン買収は失敗だったのかというと、現状この業績で成功だとは言えない。ただ、極東の地場証券だといずれじり貧になる。海外に出るという判断は間違ってなかったので、グローバル戦略の旗は降ろさない」と語っていますが、外資系投資銀行を飲み込んだ買収は消化不良感が濃厚になってきました。

リーマンブラザーズ買収のその後

そして2017年現在、野村證券の海外部門は6期連続赤字が続いており、全体利益に対しても決して少なくないネガティブインパクトを与えています。

これは、三菱東京UFJ銀行が買収したモルガン・スタンレーは力強い復調を見せているのとは対極的です。

野村證券が失敗した最大の理由は何だったのでしょうか?それは「欧州を主戦場にしたこと」です。米景気と比べて欧州市場は未だにサブプライムの影響が残っており、しかも小国連合なので成長エンジンに欠けるというわけです。

また、もちろん高い人件費も原因のひとつです。タレントバイに絞った買収でしたが、ご承知の通り「資産は人のみ」とされる投資銀行です、巨額の人件費が大きく足を引っ張って復活が遠のいていることは間違いありません。とくにリーマン・ブラザーズは給与水準が高止まりしていたときの契約を引きずっており、一人当たり3,300万円に上りました。しかも野村證券には欧州以外に主だった海外部門がないため、人材の調整が思うように進まなかったことも想定外だったことでしょう。

2016年からは本格的に欧州で1,000人規模のリストラに着手し、コストダウンによって再起を図る方針を発表しています。

最後に

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野村證券によるリーマン・ブラザーズ買収について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

未だに海外部門が足を引っ張っており、控えめに言ってもリーマン・ブラザーズ買収は成功とは言えないでしょう。今なお復活までの道のりに苦慮していることはお分かりいただけたと思います。

そうしたなかで、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどのファーストティアとの競争に割って入り、グローバルトップティアのインベストメントバンクになるという悲願に向けた戦略は、残念ながらまだ見えていません。

今後の海外再建プランに世界中から注目が集まっています。

公認会計士試験を徹底解説!難易度は東大合格と同等!?

この記事は2017年2月28日に公開され、2017年4月25日に更新されました。

公認会計士。それは財務会計のエキスパートであり、医師・弁護士に並ぶ、三大士業の一角です。毎年春になると多数の大学生、そして社会人が3ダース分の諭吉を握り締めて専門学校の扉を叩いており、いかに公認会計士が人気の職業かが伺えます。

「公認会計士になりたいけれど、具体的にどうやってなるの?」
「公認会計士試験って難しいと聞くけれど、どれくらいの難易度なの?」

そういう方のために、公認会計士試験について詳しく解説していきます。知らない方のために先に言っておきますが、この資格、かなりハードル高いですよ笑

それではいってみましょうー!

なお、公認会計士ってなんぞ?という方は、下記の記事で復習ができます。

公認会計士の仕事内容とは?年収どれくらい?

公認会計士の人気転職先はどこ?

公認会計士になるには

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公認会計士は士業です。つまり公認会計士試験に合格することで公認会計士になれます。

…ただこの説明は正確ではありません。厳密には、短答式試験(1次試験)に合格し、次いで論文式試験(2次試験)に合格すると、「公認会計士補」となります。この段階で監査法人への就職活動ができるようになります。

監査法人で監査業務などの実務を積みつつ、3次試験に向けて休日は補講を受けることになります。そうして単位を順調に取得していき、入所からおよそ2年半後くらいに3次試験を受けます。合格すれば晴れて「公認会計士」として登録されるようになります!

いかがですか?なかなか道のりは険しそうですね。

なお、1次~3次までのそれぞれの試験について、詳しくは後述します。

公認会計士試験の難易度は『東大合格よりやや低い』

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1次・2次試験の詳細はさておき、その2段階の試験の難易度はどの程度なのか、やっぱりそこが一番気になりますよね。

公認会計士試験の難易度は、日本の数多ある資格試験の中でも最高クラスです。弁護士・医師の試験難易度は言うに及ばずですが、公認会計士も最高難度のひとつとされています。

公認会計士試験のストレート合格はわずか5%!?

実際の公認会計士試験の合格率ですが、論文式の合格率を見ますと2015年度が10.3%、2016年度が10.8%となっています。

え?「10人に1人が受かるなら想像していたほどじゃないですって?

ちょっと待ってください。論文式の前に短答式にも合格しなければならないため、ストレート合格を目指す場合はこの数字よりも低くなるとお考えください。実際にストレートで合格する場合、短答式と論文式のそれぞれの合格率を掛け合わせると、およそ5%という数字になります。

しかも、受験生はみな2年以上みっちりと勉強をしてきている方たちです。それでも9割が落ちてしまう試験なのです!

いかがでしょう?非常に狭き門だということがお分かりいただけると思います。

会計士試験合格までに必要な勉強時間は驚異の3,000時間!

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実務経験が必要な三次試験は置いといて、公認会計士補になるにはマーク式の短答式試験に合格した上で、論述式の論文式試験に合格しなければなりません。ちなみに短答式は年2回の実施、論述式は年1回です。

二次試験である論文式試験の合格までの目安勉強時間としては、およそ3,000時間が必要だといわれています。個人差はありますが、周囲を見た肌感としても違和感はありません。

3,000時間というと、平日8時間勉強したとして375日が必要です。365日毎日勉強するというのは現実的ではありませんので、たまに休息を入れたとして1年半は必要となります。実際に、合格者の大半は資格スクールの2年コース(実際の学習期間は約1年半)に通って、みっちり勉強して合格しています。

稀に、仕事をしながら勉強をしている方もいらっしゃいますが、そういった方だと平日4時間が限界ですので、3年がかりの受験勉強となります。

ちなみに新司法試験で約8,000時間、東京大学の入学試験で4,500時間(高校入学以降)です。会計士試験は、東大合格よりは若干ハードルが低そうです。確かに、東大受験に必要な学習範囲は高校の学習要領の3年分、10科目ほどもありますので難度は高くて当然ですね。

一方で同じ会計系の資格で比べると、就活生が大好きな簿記2級がたったの250時間と言われていますので、公認会計士の3,000時間がどれほど難関かおわかりいただけると思います。

公認会計士試験と税理士試験、どちらが難しいのか?

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短距離走の公認会計士試験、マラソンの税理士試験

公認会計士試験の特徴は、なんといっても全科目同時合格が必要な点です。受験科目全てに足切り水準があり、その点数を1科目でも下回った時点で不合格となります。したがって複数科目を同時並行で及第点まで伸ばす勉強をしなければなりません。

また、同時合格が必要なため受験者層も独特です。主な受験生は、時間を持て余していて勉強に専念できる大学生と、受験勉強に傾注すべく無職となった若者たちとなります(もちろん若くない人もいますが)。どちらにしても勉強期間中は収入を得られない状態を許容せねばなりません。だからこそ、尻に火がついて猛然と机に齧り付き何が何でも早期に合格せねばならないという強いインセンティブが働きます

一方で、税理士試験は科目合格制です。一つずつ着実に合格すれば良いのです。簿記・財務諸表論と法人税・所得税、そして選択必須科目を含む5科目に合格してゴールとなります。当然、そういう試験制度であることには理由があって、単純に1科目あたりの必要な勉強量が多いため、そもそも同時合格は現実的ではないということです。

税理士試験はそういう試験ですので、受験者は基本的に会計事務所や中小企業に勤務している職員や、科目免除を狙う大学院生が中心になります。試験の側ら収入を得ることが可能ですので、精神的・経済的に安定した勉強が可能です。

こうした違いから、「公認会計士は短距離走、税理士はマラソン」と表現されます。短期決戦の公認会計士には時間効率の高い勉強法と、合格までの綿密な勉強計画、そして常に万全のコンディションでタスクをこなせる自己管理能力が必要となります。

結論

ここまで税理士試験との違いを説明してきましたが、ここで結論に移りましょう。

侃侃諤諤の議論はあるでしょうが、どちらが難しいかはポジショントーク。踏み絵のようなものと考えます。

実際のところ、試験制度が違うからそれに適した勉強スタイルが求められるという、ただそれだけのことです。必要な勉強時間も大差なく、どちらの難易度が高いのかを論じることが実は不毛なのです。

侃侃諤諤の議論をしているのは実は税理士と会計士だけで、自分たちの通った道の方こそ険しかった!と言いたいだけなのですね笑。

公認会計士試験を詳しく解説

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冒頭で試験の詳細を後述すると申し上げましたが、ここから解説していきます。

監査法人に就職するには大きく二つ、短答式試験(マーク式)と論文式試験(論述式)に合格する必要があります。

先ほど合格までに必要な勉強時間は3,000時間と申し上げましたが、論文式合格までで3,000時間必要ということです。

ではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

短答式試験【一次試験】

公認会計士になろうとする者に必要な専門的知識について、基本的な問題が幅広く出題されます。論文式試験を受験するために必要な知識を体系的に理解しているか否かを客観的に判定する試験になります。大学受験のセンター試験に近いです。丸一日かけて3科目を受験します。

マーク式だからと言って「4択とかでしょ?」と思ったあなた。甘いです!甘すぎです。センター試験の数学なんかもそうですが、論述式と同じように計算し、結果の数字を桁毎にマークする問題もある(当然配点も大きい)ので、とても4択どころではありません。

論文式試験【二次試験】

短答式試験に受かっているなら必要な専門的知識を体系的に理解できているよねっていう前提で、特に思考力、判断力、応用能力、論述力を有するかどうかを評価するための試験になります。受験生の思考を言語化させて、公認会計士として必要な学識及び応用能力、適性を最終判定するための試験です。

こちらは丸3日かけて6科目を受験します。大変長丁場ですので、初日の不調を引きずってしまったりと過酷な3日間をサバイブしなければなりません。

この試験を乗り越えられたら、晴れて監査法人へ入社し会計士業務を行うことができます。

修了考査【三次試験】

監査法人に入社できると前述しましたが、短答式・論文式の試験に受かっただけでは厳密には公認会計士ではありません。

論文式試験に受かった段階では「公認会計士補」という肩書きになります。論文式試験合格後に監査法人に入社し、一定の実務経験と修了考査を経て公認会計士登録をする必要があります。

「まだ試験するの!?」と思われたかもしれませんね。そうなんです、実は修了考査が三次試験とも呼ばれていて、これをクリアする必要があります。ただ、安心して欲しいのが、こちらの試験は合格率が70~80%と言われており、マジメに取り組めば案ずるほどのものではありません。

順調にいけば、論文式試験合格からおよそ3年後に公認会計士登録となります。これで晴れて名刺に「公認会計士」と書けるわけです。

独学で合格することはできるの?

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よくある質問です。結論から言うと、それも不可能ではありません。実際にごくわずかですが、毎年独学での合格者は出ています。

しかし、それが現実的かというと「NO」と言わざるを得ないでしょう。やはり体系的に学習でき、質問もその場でできる資格学校に通う方がより確実です。

会計はプログラミングと似たところがあって、一種のグローバル言語と見ることが出来ます。何が言いたいかというと、とにかくインプット段階でつまずきやすい特徴がありということです。テキストは正確性を優先して難解な言葉を使いたがりますし、注釈も多い一方で図表は少く、到底理解しやすい作りにはなっていません。それはもう意地悪なくらいに。

ですので漸進主義を是として、ちょっとずつ理解していく姿勢が必要です。勉強しているとすぐつまづきますので、その場で即質問ができる環境を用意することが肝要です。ここは未来への投資と割り切って、独学ではなく専門学校に通うようにしたいところです。

また、独学で3年4年とかかって合格するくらいなら、2年間専門学校に通って合格する方が肉体的・精神的・時間的コストを鑑みると結局は安上がりかもしれませんね。

公認会計士の就職事情

試験合格後、9割以上の合格者は公認会計士になるべく監査法人に就職を希望します。

監査法人ではなく一般企業に入社して財務のスペシャリストの道を歩むというオプションが無きにしも非ずですが、まだ企業側の受け入れ態勢が整っていないのが実情です。(実務経験のない合格者を採用して教育するくらいなら、公認会計士の中途採用をする方が即戦力でラクだから)

下記ではそんな会計士の就職事情についてまとめています。

就職氷河期も一服

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かつて会計士業界では、米国に比べて会計士の数が圧倒的に少ないということで一挙に増やそうという政府の要請から、大量の試験合格者を出していた時期がありました。(行政もこれは失策だったと認め、今は試験の難易度も昔に戻っています)

その結果、市場に大量の会計士試験合格者が溢れることになり、試験に合格しても就職できないという就職難、就職氷河期問題が起こりました。今は落ち着きを取り戻したものの、「公認会計士」というブランド力に陰りが出つつあることも事実です。

特に4大監査法人(新日本、あずさ、デロイト、あらた)への就職をめぐっては熾烈な椅子取り合戦になります。クライアントの質・量、勤務地が複数箇所あること、コンサル業務へのキャリアパスや海外勤務などの体制が整っていることなどの理由から、合格者が一挙に押し寄せるのが通例です。

ビッグ4への入社はレッドオーシャン

そうした中では、試験合格者というだけでビッグ4(=4大監査法人)に採用されることは困難で、例えばコミュニケーションが洗練されている(相手の意図を適切に把握し、自身の考えを正確に伝える能力)ことや、語学力や事業会社での経験などの会計以外の強みが差別化に大きく効いてきます。

試験合格はあくまでスタートラインで最低限。上記の能力はどれも監査業務において重要なソフトスキルとなっていて、ここの有無が面接では肝要になってきます。だってクライアントに「◯◯の資料出してください」って言っただけじゃ、財務担当者に負担を強いるだけで動きは良くなりませんし、ピントのズレたものが出てくる可能性があります。必要だと考えている背景や理由、正当性を伝えた上で納得してもらう必要があるのです。

また、会計士といえど監査企業の業務理解は必須です。企業を理解してこそ適正な会計基準の採用や助言が行えるというものです。しかし実際問題、公認会計士に事業の経営・運営経験があるわけではないので、監査の対象企業の理解力に乏しいといつまで経っても顧客接点に立てません。

  • 対象企業の製品とはどういうものか
  • 市場環境はどうか
  • その中で対象企業の強みは何か
  • サプライチェーンはどうなっているか
  • マーケティングはどうやっているか

などなど、公認会計士が理解すべき事柄はとっても多岐に渡ります。大変ではありますが、意識低い系会計士はそのうち淘汰されてしまう運命なのです。

ここまで見てきたように、試験合格者の大半は監査法人へ就職できると考えて差し支えはないでしょう。しかし、さらに踏み込んで大手監査法人への入社を目指す場合には、漫然と合格した人よりは会計業務をする上での包括的スキルを持った人や、戦略的にキャリア形成を意識してきた人材を優先されるということは覚えておかなくてはなりません(会計士に限った話ではないですが)。

最後に

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ここまで「公認会計士になるためには」を解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

冒頭でも申し上げましたが、公認会計士の資格取得はかなりハードルが高いということがおわかりいただけたかと思います。

しかし、難しいからこそそれを乗り越えられた人には高給、社会的ステータスが高い、ワークライフバランスが取れているなどなどの恩恵を受けられるのです。

また、試験が難しいのは単に計算力や思考力、判断力を試しているだけではなく、選考プロセスを通して公認会計士としての覚悟であったり、市場の番人としての矜持、そして重責を背負える忍耐をも見抜こうとしているのではないかと愚考します。

道のりは長いですが、決して取得不可能な資格ではありません。また、たとえ望む結果が出なかったとしても、それまで手にした財務会計の知識はあなたを裏切りませんし、なにより歯を食いしばって机に齧り付いた日々は確実にあなたを強くします。必ず別の形であなたのキャリアの支えとなることでしょう。

あなたも公認会計士、目指してみてはいかがでしょうか?

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公認会計士の年収・仕事・合コン事情【新卒年収500万円】

この記事は2017年2月27日に公開され、2017年4月24日に内容が更新されました。

医師・弁護士に並んで三大士業とされる公認会計士。税理士はよく聞くけど公認会計士ってなにする仕事なの?ってか誰に公認されてるのよ?そんな方も多いことでしょう。

会計士といえば給料高い、「先生」と呼ばれる、社会的ステータス高い、独占業務などが良く知られるところですが、法人向けサービスを提供しているために一般にはあまり知られていません。

そんな公認会計士について、気になる年収から仕事内容、税理士との違い、そして合コン事情まで解説したいと思います。

なお、公認会計士の転職については下記の記事が詳しいのでよろしければどうぞ。

www.highclass-jobchange.com

また、会計士になりたい方は下記記事もご参照ください。

www.highclass-jobchange.com

公認会計士のクライアントである事業会社の財務部については下記で詳しく解説しています。

www.highclass-jobchange.com

公認会計士の5大魅力

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まずはなにはともあれ、公認会計士の魅力についてから語るべきでしょうか。説明を聞いて欲しくばまずは関心を持ってもらえ、昔の偉い学者さんがそう言った気がしたので。

魅力1. 新卒の年収が500万円!総合商社やメガバンなんて目じゃない

公認会計士は、会計のプロフェッショナルとしてクライアントに対して高度な専門サービスを提供しています。その対価として、企業からは数千万円〜数億、巨大企業相手だと数十億円もの規模の高い報酬が監査法人に支払われます。報酬が高いのは会計士の独占業務だからという面が強いです。さらに、そのプロジェクトをわずか数名〜十数名のチームで支えるのです。

結果として、公認会計士は入社6〜8年目で1,000万円以上の年収を得られます。節目となる年収1,000万円ですが、メガバンクの行員だと10年目前後、5大商社で8年目前後と言われているので、会計士の年収がいかに高いかお分かりいただけると思います。

また、外資系ほどアグレッシブな給与体系ではなく、勤続年数に従って専門知識が深く・広くなるという前提なので、年次が上がれば確実に給与に反映されるというのも魅力の一つです。

魅力2. しかも安定した仕事!社会的ニーズも高いスキル

次に公認会計士の魅力として「安定性」・「将来性」が挙げられます。公認会計士の主要業務である監査業務は、会計士のみが許された独占業務になります。資格を持っていない人が監査業務をすることはできないので、その地位が危ぶまれることはありません。

また、「英語」「会計」「プログラミング」はグローバルビジネスにおける3大言語といわれています。公認会計士はその一つである会計のエキスパートですから、監査業務のみならず事業会社の財務部やコンサルティング会社、投資銀行などビジネスフィールドは多岐にわたり、社会的ニーズの高い資格・職業と言えます。

魅力3. 社会的地位が高い!正義感・使命感の強い人にオススメ

公認会計士は、医師や弁護士と並び三大国家資格と言われています。「先生」と呼ばれる数少ない職業の一つでもあり、社会的ステータスの高さが伺えます。それは、公認会計士は会計のエキスパートとして企業運営を支えるだけでなく、株式市場の健全性を担保する一翼も担っており、社会的影響の大きい職業だからです。会計士が少しでも善から逸れたとしたら、株式市場を震撼させる巨悪となってしまいます。

かつて米国においてエンロン・ショックと呼ばれる米史上最大の倒産劇がありました。エンロンという米巨大企業の粉飾が白日の下に晒され、実は監査をしていたアーサー・アンダーセン(かつての大手会計事務所)もグルだったというオチの巨額粉飾事件です。米株式市場では米上場企業に対する会計不信が広がり、監査法人の信用は一度地に落ちました。結果として金融市場は荒れに荒れ、米国で収まりきらなかった余波によって世界中の株式市場でも株価が暴落するという事態になりました。

このように公認会計士は社会に及ぼす影響が大きい分、果たすべき責務も重いといえ、高い社会的地位はその実情を反映していると理解できます。

魅力4. ワークライフバランスが取れる!メリハリのある働き方

会計士の仕事は一年を通して見ると波がある職業です。主業務の監査は企業の決算発表と連動しており、特に本決算の多い3月末からはとても忙しくなります。

一方で決算がひと段落する初夏あたりには長期休暇をとる習慣があり、10日から2週間ほど休暇を取って海外旅行するということも珍しくありません。

このように会計士の仕事はオンオフの切り替えが肝要になってきますが、総じてワークライフバランスに優れた職業と言えます。メリハリをつけて働きたい人にとってはとてもフィットする仕事だと思います。

魅力5. 女性も活躍できる!ママ会計士も働ける環境

公認会計士の世界に男女の別はありません。有資格者として公平にビジネスの機会が与えられます。もちろん給与面や昇進においても性差なく平等に扱われます。

実際に第一線で活躍されている女性会計士も多数おり、男性に勝るとも劣らない働きぶりで評価されています。

また社員の福利厚生にも厚く、結婚や出産後における環境もきちんと用意されていて長く続けやすい職業と言えます。

公認会計士は合コンでモテモテ?

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このようにとっても魅力的な職業が公認会計士なのです。そこで気になるのがもちろん、会計士になったら異性からモテるのか?ということですよね。やはり公認会計士は合コンでモテるんでしょうか?

早速結論ですが、公認会計士はモテます。だって高給・安定とくれば名刺ジャンケン強くて当たり前ですよね。新卒で年収500万円スタートとか、どんだけイージーモードなんですかと。おねだりすればプレゼントを買ってもらえるでしょうし、食事が割り勘だろうかなんて心配する必要もありません。

ですので会計士を目指す人はどうぞご安心ください、会計士は合コンでモテる職業です。ただひとつ、「合コンで会計士の知名度がそんなにない」という弱点がなければ、ですが。

また、どの士業にもありがちですが、勉強だけできる資格保持者が多い点には留意が必要です。華の大学生時代に、大学には最低限通いながら、授業が終わったら脇目も振らず専門学校に直行して夜中まで勉強するということで、貴重な青春を費やしてしまった人たちが多いのも事実です。

何が言いたいかと言うと、同級生がサークルや飲み会に興じる姿を横目に、重い教材を背負って専門学校に通う毎日を2年も続けた結果ですから、多少野暮ったい感じの真面目クンたちというイメージを持たれやすいよ、ということです。(その傾向はありますが、もちろんすべての会計士がそうではありません)

公認会計士とは「市場の番人」

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公認会計士は、独占業務である「財務諸表監査」をはじめ、専門知識を駆使して様々な分野で活躍することができます。

また、企業のグローバル化に伴って海外で活躍する公認会計士も増えています。ここでは、公認会計士の独占業務である「財務諸表監査」を中心に、幅広い活躍のフィールドの一部をご紹介します。

財務諸表監査(独占業務)

財務諸表監査とは、企業等が作成する貸借対照表などの財務諸表が、その企業の財政状態や経営成績を適正に表示しているか否かを、独立した第三者的な立場で判断し、意見を表明する一連の作業のことです。企業等にとって最も大切な「社会的信用」を支えていると言っても過言ではありません。

公認会計士が監査を行うことにより、企業を取り巻く利害関係者は信頼性の高い情報を得ることができ、様々な取引を安心して行うことができるのです。公認会計士が、またの名を「市場の番人」と呼ばれる所以です。

内部統制監査

内部統制監査とは、企業内部のリスク管理や業務分掌、意思決定ルールなどの内部統制システムについて、その機能の状況を評価する業務です。

内部統制システムが本来どうあるべきか、正しい知識を持つ公認会計士だからこそ適切な評価・助言を行うことができるのです。

コンサルティング

会計・財務に関する専門知識や経験を活かし、企業の経営全般にわたる助言や指導を行う業務です。より高品質なコンサルティング・サービスで企業経営をサポートし、企業のあるべき姿を共に考え、エクセキューション(=実行)まで支援するコンサルティングサービスを提供しています。

近年このコンサル業務のニーズが急速に増えてきており、今後ますます会計士の活躍が期待されるフィールドでもあります。

IFRS関連サービス

IFRSとは国際会計基準のことで、世界的に多くの国で採用されている会計処理のルールのことです。日本でも金融庁が導入に向けて積極的で、産官学で導入に向けたディスカッションが進んでいるところです。

各国の対応に差はあるものの着々とIFRS統合への流れが強まっており、会計のエキスパートである公認会計士の活躍できる新しいフィールドとされています。

IFRSについては詳しく後述しますので、そちらもどうぞ。

公認会計士と税理士はなにが違うの?

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税理士と公認会計士の業務は、どちらもお金を扱うという意味においては似通っており、同じようなものでしょと誤解されている方が多いのですが、実は業務内容は大きく異なります。公認会計士も税理士もそれぞれが独占業務を持っており、仕事内容について明確に線引きをされています。

税理士とは

税理士の中心業務は、税務署に提出する申告書の作成業務はもちろん、経営者側の立場に立って最適な経営アドバイスを行うことです。

日本には約7万人の税理士が存在していて、申告業務のみを行う税理士は現在減少傾向にあります。税理士も人気職種ですが、公認会計士のように事務所に所属するひとよりも個人で活動する人が多いです。したがってなかなかのレッドオーシャンの様相を呈していますので、今後は「業界専門の経営アドバイス」や「資産・相続専門」など、エッジの効いた専門性をアピールできることが重要になってきます。

公認会計士は税理士にもなれるよ

会計士は税理士登録をすることが可能で、登録さえすれば税理士や行政書士としてその独占業務も行うことができます。税理士になるのは公認会計士の試験を受かるのと同じくらい難関ですから、これは大変お得です。

一方で、実は逆はできません。つまり、税理士だからといって公認会計士登録はできないのです。税理士が公認会計士になろうとすると、新たに公認会計士試験に合格しなければなりません。

「難易度も甲乙つけがたい資格同士なんだったら、税理士よりも会計士資格を取った方が良いじゃないか」と考える人も多いのですが、実際に会計士が税理士登録をしたところで税務の専門知識が税理士ほど深くないので十分な税務サービスを提供できず、思ったほどのメリットはないとも言われています。

会計士と税理士の違い

なんとなく会計士と税理士の違いについておわかりいただけたでしょうか?

まとめると要は、税理士は相談者の側に立って税務に関する依頼を独占的に引き受けるエキスパートであり、公認会計士は企業の財務諸表や内部統制に関する監査を行うエキスパートであるということです。

ぼんやりとお分かりいただけたところで、実際に具体的な依頼内容をいくつか挙げながら、これは公認会計士と税理士のどちらに依頼すべきなのか見ていきたいと思います。これで一段理解が深まると思います。

依頼その1. 会計処理に関する相談

一部の大企業ではIFRS(=国際会計基準)の導入が進んでいることから、会計処理に関する相談ニーズが増えており、さらに今後本格化する分野と見られています。

今回は会計処理に関する相談ということなので、素直に公認会計士に相談しましょう。税理士でも相応に知識はありますが、懇意にしている税理士でもいない限り会計士に相談するのが無難です。

なお、日本の税務では日本の会計基準に基づいて作成された決算書をベースに税金を計算します。 つまり、会計処理と税務とは切り離されているので、税理士の出番は別のところになります。

依頼その2. 節税などの税務に関する相談

税務相談は税理士の独占業務になりますので、税理士に相談しましょう。

依頼その3. 記帳の代行

個人事業主の場合には「経理はまるっと全部お任せしたい」という方も多いです。記録・保管はかなり面倒ですし、複雑ですからね。

こういった記帳に関する相談はどちらでも構いません。会計士も税理士も両方エキスパートです。

ただし、日々の記帳には消費税などの税務に関する知識が不可欠になってきます。一応会計士も税務は一通り修めていますが、なんといっても奥が深いのが税の世界。税務業務の経験を積んだ税理士にお願いするのが確実でしょう。

依頼その4. M&Aに関する相談

M&Aの際にはバリュエーション(=企業価値評価)や財務DD(=デュー・デリジェンス。財務精査のこと)が必要になってきます。

いったいいくらで買うべきなのか、適正な会計処理をしている会社なのか、企業結合に際して問題になる論点はないか、などについて専門家に十分に調査をしてもらう必要があります。

ここは会計士が得意とする分野ですので会計士に相談しましょう。ただ、M&Aに際しては財務DDと同様に税務DDも実施しますので、税理士含めたチームアップが肝要です。

依頼その5. 経営に関する相談

これは会計士・税理士のどちらでも問題ないでしょう。

ただ、経営に関する相談といっても公認会計士と税理士では得意分野が異なります。例えば企業規模。本業で扱う企業として税理士は割と中小企業が中心で、公認会計士は比較的規模が大きい会社がメインとなってきますので、あなたの企業がどのくらいの規模かで得意不得意が変わってきます。

また、ひと口に「経営」と言っても相談内容は多岐に渡りますので、もう少しブレイクダウンして考えたときのフィット感で判断するのが良いかと思います。例えば節税などの税務面中心に経営のパフォーマンス向上を目指すのであれば当然税理士の方が強いですし、あなたが財務戦略やM&Aを軸とした経営の意思決定アドバイスを求めているなら会計処理が大きな論点になりやすいので公認会計士の方が適切といえます。

最後に

以上、公認会計士について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

財務のエキスパートとして企業を支える会計士でもあり、株式市場の秩序を守る良心でもあります。真っ先に年収に目が行きがちですが、そうした正義感・使命感こそが公認会計士の矜持であり、やりがいに繋がる部分です。

なかなかハードルの高い職業ですが、3,000時間を費やしてでも獲得する価値のある資格になります。興味を持たれた方は目指してみるのも良いのではないでしょうか?

(公認している人は結局わからずじまい)

公認会計士の人気転職先は?有利になるスキルと狙うべき求人を徹底解説

この記事は2017年2月26日に公開され、2017年4月24日に内容が更新されました。

医師・弁護士と並んで三大国家資格と呼ばれる公認会計士。

監査法人に入社して6〜8年目くらいから転職市場での市場価値が高まり、30代中頃でピークを迎えます。公認会計士へのニーズは高く、常に事業会社は有資格者を探し求めています。特に英語に堪能であったり、事業経験のある会計士は一段市場価値が高く、年収1,500万円のラインが見えてきます。

安定した職業の会計士ですので普段キャリアを考える機会はそう多くないものですが、ふと立ち止まって今後のキャリアアップを考えた会計士諸兄に届けば良いなと思って記事にまとめました。

公認会計士の年収や仕事については下記記事をご参照ください。

www.highclass-jobchange.com

会計士の転職に年齢制限はない。でも幅を広げるなら30代が目安

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結論から申しますと、会計士からの転職に年齢制限はありません。監査法人は年次とともに専門知識が蓄積されていく業種ですので、常に学びのある環境と言えます。

一方で、会計士にも弱点はあります。それは例えば事業の運営経験です。金融業界と同じく様々な業種に関わって監査をしますが、監査の視点と経営の視線は当然異なります。つまり、消費財メーカーの監査をしたからといってマーケティングのノウハウが蓄積されるわけではないのです。「マーケティングを強化しましょう」と言うは易しですが、実行力が伴いません。

そうした弱点に鑑みた場合、いつまでも監査業務に従事するのは機会損失だと言えます。会計士として生きていくという場合を除けば、さっさと転職してしまって、財務会計の知見にレバレッジをかけつつ新しい仕事を吸収することがハイクラス人材への第一歩です。

そうすると、自ずと転職のタイミングというのは見えてきて、監査業務で中堅とされる6年〜8年目、年齢で30歳前後がセカンドキャリアのスタート地点となり、30代中盤にかけて市場価値がピークに向かいます。40代になると新しい経験を積める機会が減ってきますので、キャリア形成上はややもったいないと言えます。

会計士から転職したら年収は上がるの?

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もちろんケースバイケースですが、当然上がる可能性の方が高いでしょう。もともと会計士は高給の部類ですが、事業会社にとっては貴重で獲得したい人材だからです。

ただ、漫然と監査業務をやっていただけの人にとっては少し期待外れな結果が待っているかもしれません。事業会社が欲しいのは監査業務のできる人材ではなく、その財務会計のエキスパティーズ(=専門知識)を有為な形で事業会社に還元できる人材です。つまり、監査法人への説明を視野に入れつつどこまでアグレッシブな財務戦略をとれるか立案できたり、M&Aにおいて財務DDや税務DDの陣頭指揮ができたり、渦中の企業に乗り込んで内部統制の構築プロジェクトを推進できたりするような人材を期待されているのです。

あるいは英語に堪能であればIFRS対応要員のニーズもありますし、事業経験がおありなら新規事業の立ち上げにも引っ張り込まれるでしょう。

そういう人材なら転職市場も大歓迎で、年収1,000万円程度ならまず下らないオファーを受け取れることは間違いありません。

英語ができる公認会計士は喉から手が出るほど欲しい人材

ここでは「公認会計士 + 英語」はとっても素敵な人材だよね、ということを説明したいと思っています。

まずは本題である英語の必要性・有用性に入る前に、会計界のグローバルな背景から説明せねばなりません。

グローバル化の進む会計基準

世の潮流として、会計基準の統一化がグローバルに進んでいます。むちゃくちゃ簡単に説明しますと、世界には大きく3つの会計基準が存在します。国際会計基準(=IFRS)、米国会計基準(=GAAP)、日本会計基準(=JGAAP)です。

なんで会計基準が複数あるの?というと、世の中がグローバルになる以前から各国で商慣例としてのたくさんの会計基準がありましたが、次第に統一が進んで収斂(しゅうれん)されてきて今に至るというワケです。しかしまだ一つに統一するまでは至っていません。

会計処理が違うとなにが困るのか?それは、売上を計上するタイミング(売り上げた瞬間とか現金を受け取った瞬間とか)ですとか、土地を売ったときの利益をどこに計上するか(本業の一環として営業利益に計上するか、たまたまの利益なので特別利益に計上するか)などなど、実に多様な考え方で財務諸表で作っていたので、グローバル化したときに基準が違うと企業間の比較が困難になってきて投資家なんかが困ってしまうんですね。

ですから昨今の日本では、企業のIFRSの導入に向けて産官学が動いている状況です。

会計士としてコモディティ化しないための英語

そういうバックグラウンドがありますから、日本企業の中で日本会計基準のIFRS化や、米国会計基準のIFRS化が徐々に進んでいます。一方で、これから急速にIFRS化が加速するのは火を見るより明らかなのに、まだ公認会計士の中でもIFRSに詳しいエキスパートが少ない状態です。なぜなら英語に堪能でないと、海外事例の把握や海外の監査法人との連携が難しいからです。

公認会計士試験合格者に英語が堪能な人が多くない傾向にあるのも一因でしょう。会計に特化して勉強してきているため、英語を学ぶ優先順位・インセンティブが低いためです。結果、会計士になった瞬間に周りの同世代と同質化、コモディティ化してしまうという課題もあります。クライアントに提供できる強みが会計以外に特にない、と。異業種交流の場ではエッジの効いた「会計士資格保持者」も、監査法人内ではいち社員でしかないということです。

ただ、中には稀有な人材もいて、監査法人に入社したときに英語が堪能(TOEICで900点とか)な人も0ではありません。そういう人材がいると、社内ヘッドハントで監査法人のIFRS部隊に編入されます。

IFRS部隊はエース会計士の集まるエリート集団

そもそもIFRSや米国会計基準を採用している企業は日本の中でもまだ一部で、だからこそ日本有数の巨大企業に限られます。そのためIFRS要員ということはすなわち、それら重要顧客を任されるということです。

また、会計ができて英語も堪能というのは、もはや単に会計も英語もできますという以上の意味があり、そもそもの思考力が高く、粘り強く、頭の回転が早いエスタブリッシュな人材というシグナリングです。当然、同期の中でも頭2つくらい出るような存在で、同世代の中でのエースです。同期がOJTで細分化されたタスクをやっている時期に、早くも大きなプロジェクトを任されることになりますし、社内の覚え(評判)が良いのも事実です。

公認会計士になるような人は、勉強自体が得意というのはもう間違いありません。そこで、周りの会計士から1歩でもリードしてコモディティ化を避けるべく、日夜英語レベル向上を図るのは大変費用対効果の高い投資と言えます。

だからこそ市場価値が高い

会計士として稀有ということは、事業会社にいたっては絶滅危惧種だということです。

監査法人に高い報酬を支払ってIFRSの相談をするくらいなら、その人材を要職に据えてじっくりプロジェクトに取り組みたいと考えています。

だからこそ監査法人のIFRS部隊にいるよりも待遇が良くなるのは明白なのです。

公認会計士の失敗しない転職方法

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英語・会計・プログラミングが3大グローバル言語と言われる通り、会計士の活躍できるフィールドは多岐に渡ると説明してきました。

では実際に公認会計士が転職をしたいと思った場合、どのようなキャリアパスがあるのでしょうか?

また、キャリアアップを見越してどのような会計士を目指せば良いかについても触れていきたいと思います。

会計士から外資系投資銀行へ転職

会計士の転職先として人気の一つに外資系投資銀行があります。投資銀行ではM&Aやファイナンスをあつかいますので、財務会計に明るい会計士有資格者は重用されるのです。実際に会計士からの転職組も一定数いて、私も投資銀行時代に仕事でご一緒したことがあります。

例えばIFRSがらみの論点などでは、バンカーの知見がまだ厚いワケではないため会計士に確認を取る必要があります。でもチームに会計士出身者がいたことでいちいち会計事務所に確認を取らなくて良く、その分フットワーク軽くクライアントに正式回答ができたものです。

この意思決定のスピード感は非常に重要で、その場で回答できるか、あるいは翌日回答になるかでディール獲得の確度が変わってしまうほどです。

投資銀行の仕事は激務になりますのでワークライフバランスとは無縁の生活になりますが、会計士をはるかに超える高給で有名ですので会計士の中でも有力な選択肢の一つとされています。

会計士から外資系コンサルへ転職

外資系コンサルへの転職も人気があります。デロイトトーマツやあずさのように、監査法人の中にはコンサル部門を有しているところもあります。

求められるのはやはり財務会計の知識による財務コンサルを始め、事業全般のコンサルについてもアサインされます。もともと会計士になるポテンシャルがある人材ですので、未経験のコンサル業界とはいえキャッチアップが早い傾向にあります。

とりわけIFRS関連ではコンサルへの相談が増えている一方で、それに対応できる人材が枯渇しており、引き続き転職市場においてアピタイトな状況が続く見通しです。

ただし外資系投資銀行と同様に英語に堪能な必要がありますので、会計士資格ホルダーということに甘んじることなく研鑽を忘れないことが肝要です。

会計士から事業会社の財務経理部へ転職

財務部と公認会計士の蜜月の関係は語るまでもないことでしょう。財務部では監査法人対応が必要になりますので、元会計士というキャリアは強力な武器となります。

財務部にはプロパー(=叩き上げ)の社員も多く在籍するものの、OJTで会計の専門家になれるかというとそれは無理な話です。やはり体系的・網羅的に専門知識を蓄えた上で実務経験がモノを言う世界です。したがって財務部部長のポジションに関しては、やはり会計士ホルダーが就くケースが多いです。

ちなみに財務部部長は経営企画部部長や主要事業部部長のポジションに次いで、企業の中での出世コースの一つでもあります。なぜなら、財務部の最大関心事である財務戦略は、その内容如何では企業価値に影響を与えるほどのインパクトを持っているからです。

なお、経営企画部部長がCOO(最高執行責任者)であるとするならば、財務部部長はCFO(最高財務責任者)にあたります。それだけ組織のトップに近いということです。

なお、財務部については下記の記事が詳しいです。

www.highclass-jobchange.com

会計士から事業会社の経営企画部へ転職

会計士が経営企画部に招き入れられるケースもあります。財務部とは似て非なるのですが、経営企画部の最大ミッションは予算作成です。各事業部から違和感のない事業計画を拾い上げ、経営陣の意向と調和させながら全社戦略を策定しなくてはなりません。そのためにも財務の知見は必須です。

また、M&Aを取り扱うのもここ経営企画部です。例えば、DDに入る前に対象会社の事業計画を簡易に調査するのですが、限られた時間内で違和感を感じ取れる鼻を持ち合わせている人材は貴重です。仮にそこで違和感を見つけられたならば、本DDのコストを支払わなくて済みますので、数千万に値する仕事ができたということになります。

経営企画部については下記で詳しく解説しています。

www.highclass-jobchange.com

公認会計士向けおすすめハイクラス転職サイト

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会計士が転職を考え始めたら、まずは転職サイトに登録することが第一です。登録して求人を探す、あるいは転職エージェントを探して相談することから始めましょう。

まだ当面転職を考えていないとしても、あなた自身の市場価値を把握しておくということは大切です。下記は関連記事になります。

www.highclass-jobchange.com

転職サイトにもシチュエーションによって向き不向き、強み弱みがありますので、いくつか複数登録することが成功する転職へのコツです。

ビズリーチ【1サイト目で登録すべき】

ハイクラス転職といえばビズリーチです。外資系・会計士御用達のハイクラスな方向け転職サイトです。私もこちらを利用して転職しました。

部室長クラスのマネージャーや管理者層を中心とした、年収750万円以上の求人に強みがあります。

無料会員でも十分使えますので特に転職活動に支障はないのですが、有料会員になればスカウトメールをより多く受け取ることができますので転職の選択肢が広がります。雑魚な求人はありません。

このように、特別な事情がなければビズリーチを避ける理由はないでしょう。

ビズリーチの詳細はこちら

なお、ビズリーチについては下記の記事が詳しいです。

www.highclass-jobchange.com

クライス&カンパニー【1サイト目で登録すべき】

クライス&カンパニーは30代マネージャークラスへの転職に強みがあります。ビズリーチと同様、高年収案件がウリです。私は使っていませんでしたが、外資系投資銀行の同僚で利用しているバンカーは割と多かったです。

求人としてはPEファンドや外資系コンサル、総合商社、勢いに乗るスタートアップなどがあり、ハイクラス求人としてはまったく遜色ありません。

クライス&カンパニーは完全無料で利用できます。

実は、20代後半~30代が最も転職を意識しやすい年齢です。なぜなら、同じ会社で10年プレーヤーになると、どうしてもその企業でしか通用しないスキルが増えてくるため、自分のキャリアを見つめなおす機会が増えるからです。

30過ぎたらいつまでもチャンスを待つのではなく、自ら積極的に市場価値を確認したいところです。

年収800万円以上の転職なら【クライス】

ジャスネットキャリア【会計士なら絶対】

ジャスネットキャリアは財務分野に特化した転職エージェントサイトです。公認会計士が創設しただけあって、会計・税務・財務等のファイナンス分野の案件に強みがあります。

財務関連求人が主軸なので想定年収も高めになり、750万円以上の案件が多いです。

他の主要サイトと合わせて、こちらでも求人を拾うというスタイルが良いかと思います。

会計、税務、経理・財務分野の転職なら【ジャスネットキャリア】

パソナキャリア、リクナビNEXT、type転職エージェント【お好みで】

パソナキャリア、リクナビNEXT、type転職はビズリーチやクライス&カンパニーなどの高年収案件に尖らせたサービスと比較すると、もう少し全方位の転職サイトになります。したがって、ビズリーチ等のサイトで拾いきれなかった案件がこちらなら見つかる可能性はあります。

じゃぁ最初からこっちでいいじゃないか!という声が聞こえそうですが、仰る通りです。案件が多すぎて探すのが大変という事実を除けば、ですが。

いずれにせよ、大手サイトになりますので体制もしっかりしていますし、キャリア相談もしっかりしています。短期決戦で転職する場合は全方位型も十分検討の余地はあるでしょう。

■パソソナキャリアの詳細はこちら

■リクナビNEXTの詳細はこちら

■type転職エージェントの詳細はこちら

最後に

ここまで公認会計士の転職について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

市場価値の高い会計士である上に、今後もニーズの高まりは続く見通しです。監査法人に留まることなく、外部へのキャリアパスを模索してみてはいかがでしょうか。

野村證券(投資銀行部)の年収・転職・合コン事情【新卒年収750万円】

この記事は2017年2月21日に公開され、2017年4月25日に内容が更新されました。

日系投資銀行のガリバーといえばそう、野村證券ですよね。

新卒採用において、総合職とは別枠で投資銀行部への専門採用をしている日系証券の代表格です。

2008年には、倒産寸前だったリーマン・ブラザーズを備忘価格で買収し、外資バンカーをタレントバイしたことも記憶に新しいでしょう。

外資の買収により、日本の投資銀行界にもついにグローバル水準の高年収・激務が輸入(?)されました。新卒の初任給が54万円でしたので、導入当時は業界内外から話題を呼んだものです。

この記事では野村證券の投資銀行部について、年収や激務さ、合コン事情、国内での存在感についてまとめています。

なお、他の投資銀行についてはこちらの過去記事をご覧ください。

ゴールドマンサックスモルガンスタンレーメリルリンチJPモルガン

野村證券の新卒年収は750万円!初任給が54万円!

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2008年に破綻したリーマンブラザーズを買収したことから、野村證券では投資銀行部門の給与体系を外資系基準に合わせるべく、2009年からグローバル水準の給与体系を実施しています。

気になるその金額ですが、新卒で実に年収650万円!初任給でおよそ54万円。同じ新卒でも総合職とは入社時点で2倍以上給与に差があることになります。

さらに、650万円はあくまでベースだけの話ですので、ボーナスが別途乗っかってきます。景気に拠るところはあるものの、ボーナスを加算すると750万円~800万円が野村證券の初年度の年収ということになります。

ただし年1,200時間(=月100時間)の「みなし残業」が含まれている点には留意が必要です(野村に限った話ではないのですが)。さらに、月100時間を超えた分は残業代を申請できるのですが、申請した分はボーナスから差し引かれるという悪魔の仕組みになっていて、実質残業代は出ないということになります。

なお、残業代に関しては企業ごとに対応が違っており、野村證券のように全く残業代が出ないのが主流ではある一方で、アナリスト(=新卒1~3年目)の間だけは100時間を越えた部分について残業代が出るという投資銀行もあります。

野村の投資銀行部ももちろん激務、残業180時間は当たり前

野村の投資銀行部は日本国内で随一の影響力を持っています。国内証券では唯一、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーなどのトップティアの外資系投資銀行と渡り合っている証券会社といえます。当然競争は熾烈ですが、外資系に案件を取られるということは日本の恥だと信じて疑いません。

しかも、外資系は年に数回あるくらいのビッグディールに的を絞っていますが、野村は全方位の案件獲得が求められています。すなわちラージキャップからミドルキャップ、スモールキャップに至るまで、すべてにおいてシェアを堅持しなければなりません。そのマンパワーたるや尋常ではありません。手を抜いて他社に出し抜かれようものならMD(マネジメントディレクター)を飛び越えて投資銀行部長が直々に、担当者に怒号を飛ばすという光景が見られます。

三菱東京UFJ系(モルガンスタンレー)やSMBC系(日興証券)、みずほ系(みずほ証券)はそれぞれ銀行からの出向者を受け入れることが可能ですが、ピュアな独立系である野村ではなかなかフレキシブルに人材を確保できず、ギリギリのリソースのやり繰りが必要になってきます。当然、一人当たりの業務負担は青天井というワケです。

結果、ジュニアバンカーの残業時間は180時間を優に越える状況が続いているのです。

投資銀行の激務についてはこちら。

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決して期待してはいけない合コン

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野村だけに限りませんが、日系証券の場合には合コンでの女性ウケは最悪だということは覚悟しておきましょう。いくら20代で1,000万円を稼いでいようとも、やはりどうしても女性には「証券マン」のイメージが強く、オールバックで厳ついガタイの男性が個人宅あるいは電話で猛烈営業をかけてくるという印象を崩せません。

逆に、投資銀行のことをよく知っている女性だと、それはそれで間違いなく同業者か高学歴キャリアウーマンなので、あなたが求める女性層とは違うかもしれません。(会って話しても仕事の話になるだけで、途中から笑顔で牽制し合うのがオチです)

こればっかりはどうしようもなく、かといって営業部門の証券マンに収益の大半を稼いでもらっている手前、真正面から文句を言うこともできず悶々とします。(とりわけ不景気にはホールセール部門の収益が一気に逆回転して赤転しますので、社内交流の場では平伏したい気持ちで一杯になります)

結論としては、数年して実績を積んだらみんな大好きピカピカの外資系に転職するか、もしくは潔く異業種交流は諦めましょう。

国内の案件獲得ランキングでは常に上位

圧倒的な強さを見せる野村の投資銀行ですが、実際のリーグテーブル(ランキング表のようなもの)でも各カテゴリにおいてことごとく1位を防衛しています。

野村の投資銀行には、名だたる外資系を押さえて首位を堅持し続けるための覚悟、能力、自尊心を備えたバンカーが集まっています。

投資銀行部は治外法権!ノルマ証券とは別カルチャー

野村證券の営業マンといえば、内外からノルマ證券と揶揄されるほど厳しい必達目標を課せられることで有名です。証券特有の入社研修においても特に野村イズムを骨の髄まで叩き込まれます。

しかし、投資銀行部門においては総合職からの叩き上げはマイノリティであり、リーマンブラザーズ出身者や転職者が大半を占めます。ローテーションの一環で人手不足を補う補充はありますが、カルチャーを形成しているのはむしろ外部出身者というのが投資銀行部です。したがって野村特有の根性論などとは距離があります。

ただし、投資銀行には投資銀行の生存競争がありますので、安穏とすることはできませんので安心は禁物です。

リーマンブラザーズの買収は成功だったのか?

2008年9月、証券業界に激震が走りました。野村證券が米名門投資銀行のリーマンブラザーズを買収したという報道が世界中を駆け巡ったためです。

買収から早8年が経過し、リーマン買収は成功だったのでしょうか?

2016年3月期決算にて、海外部門が6期連続で赤字になることが決定しました。この結果をみるだけだととても成功には見えませんが、復活への道のりは遠く険しいというのが市場関係者の見方です。

リーマン・ブラザーズ買収はなぜ失敗したのか、下記の記事で詳しく解説しています。

www.highclass-jobchange.com

野村證券は野村ホールディングスのコア事業

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野村證券は資本力・収益力とも日本最大の総合証券会社で、どのグループにも属さない独立系の金融グループです。グローバル70カ国以上に展開しています。

持ち株会社野村ホールディングスの傘下には、リテール事業を核にして投資銀行ビジネスも展開する野村證券のほか、運用会社やリサーチ会社、ベンチャーキャピタルなど、金融コングロマリットを形成しています。

野村ホールディングスは、グループの事業を営業部門、アセットマネジメント部門、ホールセール部門の3つに分けています。中でもホールセールに区分される投資銀行部は、日本企業が関わるM&Aアドバイザリーランキングでも毎年第1位になっています。

【営業部門】

国内営業部門は個人投資家を対象にした伝統的な証券業務です。全体収益の半分近くを占めており、コア業務といえます。

国内に159店舗を構え、多数の法人や個人投資家が金融商品の取引をしています。シェアは圧倒的に1位で、顧客資産ベースで第2位の証券会社の実に2倍以上の預かり資産を有しています。

【アセット・マネジメント部門】

投資信託業務。投資信託やETFなど、国内外の個人・機関投資家から委託されて資産を運用する業務。その規模は40兆円を超えています。日本の税収に匹敵する規模の資産を任されていると言えます。

【ホールセール部門】

野村のホールセールは国内でもシェアが圧倒的で、ガリバーと呼ばれる所以です。国内上場会社の実に38.8%の企業で主幹事(=要は、一番お世話になっている証券会社のこと。銀行でいうメインバンクのようなもの)になっています。副幹事までを含めるとなんと63.1%のポジションを獲得しています。

ホールセール部門はさらに2つのセクションに分かれており、投資銀行部はここに入っています。

  • インベストメントバンキング:投資銀行業務を担当しています。
  • グローバル・マーケッツ:トレーディング業務を担当しています。

1分でわかる野村の歴史、ざ〜っくり解説

野村徳七によって設立された両替商「野村商店」を足がかりに、「大阪野村銀行」の証券部を分離しました。その後の1925年12月に、片岡音吾を初代社長として野村證券が設立されました。昭和29年に制定されたグループの社章は、野村家の紋章のツタ(蔦)の葉と、屋号の「ヤマト」から採用されました。なお、りそな銀行の前身である大和銀行は大阪野村銀行の流れをくんでいます。

1926年1月に公社債専門業者として営業開始し、翌年には早くもニューヨーク出張所を開設しました。2代目の飯田清三社長のときに国内最初の投資信託業務の認可を受けました。その後、1946年に本店を東京都に移転し、1961年には東京証券取引所・大阪証券取引所・名古屋証券取引所に上場を果たします。1965年には調査部を分離独立させて、シンクタンク「野村総合研究所」を設立しました。

1970年前後には海外進出を強め、金融自由化に乗って野村信託銀行、2000年には野村アセット・マネジメント投信株式会社を子会社化しました。2001年10月、持ち株会社への移行に伴って野村ホールディングスと野村證券に機能を分割しています。2006年5月にはジョインベスト証券を開業し、インターネット証券にも参入しています。

今後の野村の戦略

国内では圧倒的な強さを維持している野村證券ですが、その長年のテーマは大きく2点あります。

  1. 日本でのシェアのさらなる拡大
  2. 欧米投資銀行と国際金融市場で互角に戦えるグローバル化の推進

です。

その目標に向かって「ブローカー業に固執しない新しい業態への転換」など野村21世紀戦略を描いてきました。

そのため、株式を中心としたブローカー業のポーションを低くし、国際舞台でのグローバル化を目指して投資銀行ビジネスを強化してきています。

背景には、欧米の金融機関と国際マーケットで互角に戦えるように、さらに投資銀行ビジネスのラインナップを多くして収益構造を多様化するとともに、ROEを高めて投資効率の高い金融機関に脱皮する狙いがあります。

野村IBの案件実績

2013年3月期のIB部門は世界的な金融緩和の効果もあり、収益も増加し、クロスボーダーM&Aやグローバル市場での資金調達案を多く手がけました。

M&Aアドバイザーでは、伊藤忠商事による米食品大手ドール・フード·カンパニーの一部事業買収や、香港の不動産開発会社チョンコン・ホールディングスによる英ガス会社ウェールズ・アンド・ウエスト・ユーティリテーズの買収など、海外に成長機会を求める日本企業による買収が挙げられます。

また、アジア企業によるヨーロッパ企業の買収など、海外企業同士による多くのクロスボーダーM&Aでもアドバイザーを行っています。

また、フランスの大手金融機関クレディ・アグリコルによるギリシャ子会社の売却や、銀行の経営統合や不良債権処理などヨーロッパの大型業界再編でも大きな役割を果たしています。

まとめ

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野村證券の投資銀行部門についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?

一般的な野村證券のイメージ(いわゆる営業マン)とはかなり異なる投資銀行なので最初は戸惑うことかと思います。

しかし、日系証券としては断トツの存在感を持っていて、今後も当分シェアの転覆は困難だと思いますので、転職(就職)するには良い選択肢かと思いますよ!

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【再掲】その他の投資銀行について興味のある方はこちらの記事もどうぞ。

ゴールドマンサックスモルガンスタンレーメリルリンチJPモルガン

【番外】転職サイトはどこを選ぶべきか

では実際に野村のIBに転職しようと思ったらどう動けばよいのか。まずは転職サイトに登録することが第一です。登録して求人を探しましょう。あるいは転職エージェントを探して相談することから始めましょう。

転職サイトにもシチュエーションによって向き不向き、強み弱みがありますので、いくつか複数登録することがコツです。転職に失敗したくないなら必ず3つは登録するようにしましょう。(無料なので登録してもメリットしかありません)

ビズリーチ【★★★★★】

ハイクラス転職といえばビズリーチです。外資系投資銀行御用達のハイクラス向け転職サイトです。私も投資銀行から転職する際はこちらを利用し、満足度が高かったです。

無料会員でも十分使えますので特に転職活動に支障はないのですが、有料会員になればスカウトメールをより多く受け取ることができますので転職の選択肢が広がります。雑魚な求人はありません。

このように、特別な事情がなければビズリーチを避ける理由はないでしょう。ひとつ目の登録サイトとして外せません。

ビズリーチの詳細はこちら

なお、ビズリーチについては下記の記事が詳しいです。

ビズリーチの評判|ハイクラス転職者から高い評価を受ける理由

JACリクルートメント【★★★★☆】

JACリクルートメントは転職マッチング市場で最近急激に評判を高めている企業です。現在はリクルートエージェント、DODAに次いで業界3位になります。手堅い大手からベンチャーまできっちりカバーしており、特に個人的には高報酬案件に強い印象を持っています。こちらも、登録サイトの第一候補として外せません。

また外資系への転職支援を強化している点も特徴です。具体的に説明すると、JAC Recruitmentは世界8カ国(イギリス・シンガポール・中国・タイ・マレーシア・インドネシア・香港・韓国)に拠点があり、グローバルな転職サポートを行っています。英文レジュメの無料添削や英語面接対策、中国語話力のレベルチェックなど、様々なサポートがあるので心強い存在になることは間違いありません。

JACリクルートメントの詳細・登録はこちら

クライス&カンパニー【★★★★☆】

クライス&カンパニーは30代マネージャークラスへの転職に強みがあります。ビズリーチと同様、高年収案件がウリです。私は使っていませんでしたが、外資系投資銀行の同僚で利用しているバンカーは割と多かったです。

求人としてはPEファンドや外資系コンサル、総合商社、勢いに乗るスタートアップなどがあり、ハイクラス求人としてはまったく遜色ありません。もちろんクライス&カンパニーは完全無料で利用できます。

年収800万円以上の転職ならクライス!

リクルートエージェント【★★★☆☆】

ご存知の通り、リクルートが提供する転職サイトがリクルートエージェントです。業界最大手だからこそ獲得できる大手求人や非公開求人が強みです。非公開求人は業界最多の9万件以上です。

一方で、全方位の転職希望者へ向けたサイトですので弱点もあります。それは、「投資銀行を目指す」といったような特定のユーザー層が求人を探す場合に最適化されていません。つまり案件が多過ぎるため、検索で引っかかるのは関連性の低い求人が多くなってしまいます。

とはいえ、どこにもない求人があるというのは弱点を補って余りあるメリットです。複数サイトに登録するのが一般的だと申し上げましたが、ビズリーチやJACなどをメインとしつつ、リクルートエージェントで漏れなく探すというスタンスが良いかと思います。

リクルートエージェントの詳細・登録はこちら

投資銀行の仕事をわかりやすく説明してみる【投資銀行入門】

この記事は2017年2月20日に公開され、2017年4月19日に内容が更新されました。

投資銀行と聞いてどのようなイメージをもたれるでしょうか?

高給、派手、タワーマンション住まい、外資系、英語ペラペラ、激務などはよく言われています。

一方で、投資銀行の仕事はというとなかなか馴染みがなく、よくわからないという人も多いと思います。

しかしグローバル、あるいはここ日本でも、大企業やベンチャー企業を支える重要な役割を果たしているのが投資銀行です。また、米投資銀行のリーマンブラザーズに代表されるように、未曾有の金融危機を引き起こすトリガーとなるほどの影響力をもっていることも事実です。

そんな投資銀行について、やや乱暴にでも分かりやすく説明したいなと思ったのがこの記事の趣旨です。それこそ中学生でも分かるくらいに。「誰でも投資銀行のお仕事について80%くらい理解できる」を目標に書きました。

投資銀行への転職をお考えのビジネスマンや、就職活動中の大学生のお役に立てたら幸いです。

なお、投資銀行の普段の仕事ぶりについては下記の記事をご覧ください。

www.highclass-jobchange.com

投資銀行は財務のプロフェッショナル

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さて、「投資銀行」は、「投資」と名がつきますが投資をする会社ではありません。また、「銀行」ともつきますが、預金が出来たりお金を借りたりすることはできません。一般的なイメージの「投資」会社でも「銀行」でもないのです。

ではなにをする会社なのかといいますと、企業向けに財務関連のアドバイスや金融サービスを提供する会社のことです。日本では野村證券や大和証券などの証券会社がその役割を負っているケースが多いです。

では、「企業向けの財務関連のアドバイスや金融ーサービス」っていったいなんだ?という話になりますよね。大きく分けて下記の3つで、これだけ押さえれば十分です。

  1. 株式や債権などの新規発行証券の引き受け
  2. 株式公開支援
  3. M&Aアドバイザリー

下記でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

その1. 引き受け業務

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引き受け業務とは、まとまったお金が必要な会社が、投資家から株や社債などの形で調達する際に必要となってくる仕事です。具体例でみてみましょう。

ある会社が事業を拡大しようと考えていたとします。そのためには莫大なお金が必要ですが、手持ち資金だけでは足りません。 しかし新規サービスなのでまだ実績がなく、銀行からお金を借りるのは難しい状況です。

そこで、まだ見ぬサービスに対してリスクをとって投資をしてくれる投資家からお金を出資してもらうことを考えました。 元本保証のある「債券」として販売するパターンや、成功したときのリターンは大きいけれども失敗すれば投資額は返ってこない「株式」と引き換えで調達するパターンがあります。

その際、一旦投資銀行が債券もしくは株式をすべて買取り(=引き受け)、世界中の投資家に販売するという形をとります。投資銀行は買取額と販売額の差額で利益を得ます。

それゆえ投資銀行は、一括で買い取った債券や株式を世界中の投資家にちょうど販売しきれるギリギリ上限の値段を付けるセンスが求められ、そのため財務・会計・法律の面で極めて専門的で分野横断的な知識と経験が必要となってきます。

ちなみに債券も株式も、銀行の融資とは違って直接投資家から資金を調達するので「直接金融」と呼ばれます。

その2. 株式公開支援業務

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続いては株式公開支援業務、いわゆるIPO業務です。IPOとは英語の「Initial Public Offering」の頭文字をとっており、証券取引所への「新規上場」を意味します。引き受け業務とも近い業務です。

例えばソニーやトヨタ、Google、Facebookなどの巨大企業でも、最初は小さいベンチャー企業でした。技術やサービス内容が評価され次第に企業規模が大きくなると、一気に資金を調達して成長を加速させるステージが訪れます。そこで、経営者は会社の株式を新たに発行し、世界中の誰でもその株式が売買ができるよう東証などの証券取引所に上場することを選択します。上場した瞬間、世界中の投資家が魅力あるベンチャー企業の株式を買おうと応募が殺到するので、昨日まで誰も知らなかった紙(=株式)が突然数十倍、数百倍の価値に跳ね上がるため、一夜にして創業者が大富豪になるケースもよくあります。

ただ、どんな企業でも上場できるわけではありません。上場できるポテンシャルがあったとしても、上場を目指してから実際の上場承認が下りるまで3〜5年かかることもザラで、我慢強く粛々と準備を進める必要があります。

なぜそれほど時間がかかるのでしょうか? それは証券取引所の上場審査が大変厳しいためです。 上場するということは創業者や取引企業だけでなく、世界中の投資家にも影響を与えるということです。証券市場全体の信頼と秩序を保つため、変な会社(虚偽申告や違法なことをしている会社など)は審査で弾く必要があり、上場後も厳しい上場基準を守らなければなりません。

逆にいうと、上場するということはしっかりした会社、イケてる会社という証明を受けることでもあるわけです。 投資銀行は有象無象の中からそのようなイケてる会社を見つけ出し、様々な審査にパスできるようアドバイスをし、最終的に上場時の株式を引き受けて世界中の証券市場で販売するということを行います。

新規上場による一攫千金は創業者だけでなく、投資銀行にとっても同じです。厳しい準備期間を戦い抜いたあとの果実として、投資銀行は巨額の引き受け手数料を受け取ることができるのです。

その3. M&Aアドバイザリー業務

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最後は投資銀行の一番の花形であるM&Aアドバイザリー業務です。 M&Aとは、英語で「Merger And Aquisition」の頭文字で、「買収・合併」を意味します。

ある企業がさらに成長を加速させるために別の会社を買収するということが、日本でも一般的な企業戦略となってきました。一方で、お金や人をその会社の得意な事業に集中するために、コアではない事業はいっそ売却してしまうという戦略もあります。

いずれの場合でも問題となってくるのは、その企業(もしくは事業)が果たしていくらなのかということです。 M&Aが活発になってきたとはいえ、通常、いち企業が買収や合併、事業売却を扱うことは稀なケースです。

一点もので極めて高額なM&Aでは、収益性の評価や法務・会計上の論点整理など、様々な専門的見地から企業価値を評価する能力や、相手方とバチバチのハードネゴシエーションができる能力が求められます。気軽に日用品を買うのとは訳が違い、企業の担当者にそのノウハウがあることは極めて稀です。 そこで投資銀行は、企業戦略に沿って買収することでシナジー(相乗効果)が生まれる買収候補企業のリストアップから始まり、相手方との交渉の代理、企業価値の算出、買収にあたりクリアしなければならない会計上・法務上の論点の洗い出しなど、安心して買収が完了できるよう様々な面で支援を行います。

ここまで見てきたとおり、投資銀行は預金や融資を行う銀行とも、株の売買を仲介する証券会社とも異なる存在であるということがお分りいただけたと思います。

投資銀行といっても職種はさまざま

投資銀行の役割がなんとなくわかったところで、では実際に投資銀行の中でどの部門がどの仕事をやっているのかを説明していきたいと思います。

投資銀行には主に下記の3つの部署があります。

  1. 投資銀行部
  2. 資本市場部
  3. 株式調査部

以下で具体的にみていきましょう。

その1. 投資銀行部

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投資銀行部は、主にクライアント(お客さん)に上記のような提案(オリジネーションといいます)をして案件を取ってくる部隊です。

膨大な分析に裏打ちされた、切れ味鋭い 切り口で最適な財務戦略を採択し、クライアントに提案します。 投資銀行部内にはM&AやIPO、株や債券の発行など、それのみを扱う専門部隊がいて、案件が取れたあとは彼らや弁護士、会計士などと密に相談しながらクロージングまでディレクションをします。投資銀行業務全般を扱うのでオールラウンダーと言えます。

ちなみに「投資銀行部」は英語でInvestment Banking Devision、略してIBDと呼ばれます。「投資銀行」だと長くてまどろっこしいので、バンカーはIBDもしくはIBと呼んでいます。

なお、超絶激務・高給で有名なのはこの部署のことです。

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その2. 資本市場部

資本市場本部は株式を扱うエクイティ・キャピタル・マーケットと、債券を扱うデット・キャピタル・マーケットに大別されます。

①エクイティ・キャピタル・マーケット

略してECM(イーシーエム)と呼ばれています。 クライアントに対して、エクイティ性の資金調達(IPOや公募増資等)の提案及び案件の執行を行っています。

投資銀行部がオールラウンダーなのに対して、ECMはエクイティ関連のスペシャリストです。

また、投資銀行部とは別に自分たちで営業をして案件を獲得することもあります。

②デット・キャピタル・マーケット

略してDCM(ディーシーエム)と呼ばれています。

クライアントに対して、デット性の資金調達(主に社債)の提案及び案件執行を行っています。

ECMと同様、DCMはデット関連のスペシャリストです。

その3. 株式調査部(リサーチ)

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上場企業を分析し、投資家に向けてレポートを定期的に発行しています。

アナリストレポートには「買い」や「売り」などの投資評価や、目標株価などが記載されています。投資家はこのアナリストレポートを参考にして投資判断をします。

決算期は特に忙しく、担当している数十社の会社の決算説明会には片っ端から出席して、即日もしくは翌日にはレポートを出さなければなりません。

そうこうするうちに「この人の投資評価は当たる」と有名になると、他社がチームごと引き抜くこともよくあります。良くも悪くも個人のパフォーマンスに依存する仕事です。

ところで少し混みいった話をすると、株式調査部の人は同じ会社にもかかわらず、投資銀行部や資本市場本部の人と簡単にコンタクトを取ることができません。 なぜなら投資銀行部や資本市場本部は、まだ世の投資家に公表されていない重要事実(いわゆるインサイダー情報)を山ほど抱えています。ところが株式調査部が彼らと気軽にコンタクトが取れたらどうでしょう?世界中の投資家に情報を提供する立場にある株式アナリストが、関係者以外には極秘にされている情報をポロっと仕入れてしまう可能性があることになります。

そうならないために、同じ会社にありながら許可なくミーティングを開いたり、一緒にランチに行ったりすることができない決まりになっています。(ウォールがある、と表現します)

【番外】資本市場業務部

ECMやDCMが扱う案件において多数の文書を作成しなければなりませんが、その作成を一手に引き受ける部署で、バックオフィス部門のひとつです。ドキュメンテーション業務とも呼ばれます。

作成する文書というのは契約書だけではなく、証券取引所や投資家に向けて発行する目論見書などの書類作成も含まれます。

スキームの理解に加えて各種法律に習熟し、過去の案件の事例なども勘案して正確で間違いのない文書を作成する必要があるため、やはり高度な専門性が要求されます。

最後に

「投資銀行の仕事をわかりやすく説明してみる」記事でしたが、いかがだったでしょうか。

なかなか目に触れる機会の少ない仕事ですので、ご存じなかった方も多かったかと思いますが、なんとなく全体感はご理解いただけたのではないでしょうか?

もっと投資銀行を目指す人、憧れる人が増えると私としては望外の喜びです。

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外資系バンカーが転職前にプログラミングを勉強した理由【Ruby】

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この記事は2017年2月19日に公開され、2017年4月24日に内容が更新されました。

今やビジネスマンの三種の神器は「英語」「会計」「プログラミング」と言われるようになって久しくなりました。

私は大学が経済学部出身なので、英語と会計はほどほどにわかってもプログラミングはまったくの未経験、さっぱりわからないという状態でした。まるで、0と1の羅列のモニターに食い入るモブキャラを見て顔をしかめる主人公に対して、「俺にはグラマラスな女が腰を振ってる画(え)が見えるぜ」と言った映画マトリックスのワンシーンのような、隔世の感を長年エンジニアに抱いておりました。

この記事では大きく3つの点を伝えたいと思っています。

  • 新卒で外資系投資銀行に入社した私が、なぜ転職するときにプログラミングを勉強しようと思ったのか
  • 「四苦八苦しながらも、独力でWebサービスのプロトタイプが作れるようになる」をコンセプトとするプログラミングキャンプに通ったワケ
  • 果たしてプログラミングはできるようになったのか

について記事にまとめました。

誰もがプログラミングとは無関係だと言えない時代です。ご自身のキャリアを高めたい、作りたいサービスのアイデアはあるけど諦めていた、就職を有利に進めるためプログラミングのいろはを学びたい、少しでもそんな方々のお役に立てれば幸甚です。

ビジネスマンの三種の神器は英語、会計、プログラミング

今やビジネスマンに必要な言語は3つあると言われています。それは英語、会計、プログラミングです。必要な「スキル」ではなく「言語」となっているのは、どれも国籍に関係なく共通言語として意思疎通ができるスキルだからです。

英語

世はグローバル、英語は世界の人とコミュニケーションするためのツール。

会計

企業のレントゲンともいうべき財務諸表を読む技術が会計で、日本独自色が強い日本会計基準を含めて、ますますグローバルで会計基準が収斂されていきます。言語に縛られない、会計という共通言語が必要になっています。

プログラミング

本記事の主役。企業の収益源泉であるプロダクトをつくる技術がプログラミングです。エンジニアやデザイナーだけでなく、企画職や営業、果ては経営者まで基礎的なプログラミングを理解していないと困る時代になりました。

外資系のバンカーだった私がプログラミングを学んだワケ

私は外資系投資銀行に勤めており、英語と財務(=会計)についてはプロフェッショナルだと考えておりました。しかし将来のキャリアとしては起業を視野に入れていたので、IT企業で事業開発や経営に近いポジションでキャリアを積むのも良いなと思っていました。

IT企業の事業開発では、当然プログラミングの知識を持っている人材はウェルカムです。プロダクトを改善したり、アップデートをする際に、その難易度や工数がエンジニアしかわからないようではディレクションが困難だろうなということは最初からわかっていました。また同様に、Webサービスを提供してる会社をマネージするのに、自社のプロダクトのことを理解できていないようでは経営者失格だとも思っていました。

そこで、辞職届を出してガーデンリーブを含めて2ヶ月間の休暇ができる予定でしたので、ここでプログラミングを本気で勉強しようと思ったのです。

エンジニアじゃないのにプログラミングがわからないと困るの?

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プログラミングはエンジニアだけ分かっていれば十分じゃないか。とういう意見もあるでしょう。しかし。それはもはや時代遅れの考えと言わざるを得ません。社会に出たら微分を使わないからといって、数学が無意味だということにはならないのです。

今や身の回りにはスマホやパソコンなど、エンジニアリングの産物に溢れています。あなたの会社が例え花屋だったとしても、システムと無関係とは言えない時代です。(花屋がレガシーだと言っているわけではありません)

つまり、ニーズの探鉱からプロダクト作成、マーケティング、流通に至るまで、あらゆる面で経営者はエンジニアリングに直面しなくてはなりません。「ユーザーの課題をシルテム的に解決できないか」から始まり、SNSマーケティングを最適化する筋の良い方法を考えたり、他のプロダクトと比べて何の機能が画期的なのか強調したり、オンデマンドでユーザーに届けるにはどういうシステム課題があるのかを調べたりなどなど。あらゆる職位でプログラミング的思考が必要になっています。

未経験でもプログラミングはできるようになる!

未経験からプログラミングを学ぶのは勇気がいります。私もそうでした。書籍を手に取ってみても、到底理解できるような気がしません。

ですが、プログラミングは人が作った言語です。英語を学ぶのと同じようなものです。一般的に、人は専門家になるまで10,000時間が必要と言われています。1年間を300営業日、8時間従事したとしたら、その道のエキスパートになるのにおよそ4年かかる、ということです。

一方で、「サマになる」のにかかる時間はたったの20時間と言われています。これは米ジョシュ・ハウフマン氏が提唱した「The First 20 Hours」というベストセラー本が発祥の考え方です。新しい技術を初期的に身につけるのにかかる時間が20時間だと論じています。ギターが詰まらずにそれっぽく弾けるようになる、緊張しつつも自動車を運転できるようになる、テンポよく包丁を扱えて特定の料理が作れるようになる、真剣にテキストを読んでコードを書けばなんとか動くものを作れるようになるなどなど。

つまり、忙しいビジネスマンでも平日1時間、真面目に取り組めばちょうど1ヶ月で成果が目に見えるようになってくるのです。

プログラミングは転職(就職)に有利か

有利です。間違いありません。

どのような職種に就こうともあなたの身を助けるスキルです。なかなか身につけている人はいないので、あなたはエッジの効いた人材になれるでしょう。

加えて、プログラミングは技術そのものだけでなく、論理的思考力を養うことにもなります。感情を排してとことん合理的、そして効率主義が身につくスキルでもあります。

プログラミングを始めようという人が必ず陥いる誤解

「なるほどそうか、じゃぁ少しくらいはプログラミングを勉強した方が良いかな。ちょうど作ってみたいサービスもあるし」

そう思われた読者諸兄はとても柔軟な思考の持ち主で、その積極性は尊敬に値します。全力で応援差し上げたいと思う次第です。

と、ここでそんな大きな第一歩をまさに踏み出そうとされている方に、数々の失敗をしてきた私からささやかながらアドバイスをさせてください。それは、独学や座学形式のスクールはコスパ悪いよ!ということです。

【誤解その1】独学ならマイペースでお金かけずに習得できる!

無理です。

独学の一番危険なところは、わからないことをその場ですぐに人に訊けないということ。初学者を卒業するまでは、プログラミングは瞬きの回数だけふつふつと疑問点が湧き上がってくるものだと肝に銘じましょう。

身近に溢れている本や動画は必ずしも懇切丁寧ではない、という認識を持つことがまず出発点です。同じ説明は端折ったり、プログラムの書き方は何通りもあることを説明したいがために統一性のない記法をしたりと、発信者本人は良かれと思ってやっていることが初学者には裏目に出てしまっているパターンです。彼らはとにかく初学者がつまずく罠を悉く(ことごとく)設置していきます。まるで、やたらボンバーマンが得意な男子みたいです。

【誤解その2】インプットが大切だ、座学のスクールで勉強しよう!

絶対無理です。

そもそもプログラミングはアウトプットが命です。コードを真似て真似て真似て、書いて書いて書いて、ちょっと休憩して、また書いて書いて書くスポーツです。覚えるのではなく身に付けるものなのです。

ところが座学では基本的に机に座って講師の解説を聴くばかりで、アウトプットが圧倒的に足りません。結果として15万円くらい払ったにも関わらず、まったく身につきません(実体験)。

本気で習得したいならプログラミングキャンプ一択だよ

私はなんとかプログラミングの世界に足を踏み入れようと、様々なことを試して来ました。

  • 本を読んでその通り書いてみる独学 → 指数関数的に増える疑問を誰にも訊けず挫折
  • ドットインストール(ネット上の有名サイト。無料プラグラミング動画教育)ならテキストより情報量多いし、何より無料イイネ! → やっぱり質問できないから枕を濡らす
  • 座学メインのスクールに通ってみる → その場では「ふんふん、なるほど」と思っても、いざ自分で書こうとすると再現できない
  • 小中学生向けの簡単なスクールならできるのではないか → 年齢制限を2回りほど過ぎていて入学拒否

そんな悶絶するある日、最近プログラミングキャンプがあるらしいと噂を聞きました。1ヶ月でとにかくカリキュラムを読んではコードを書きまくるというスタイルらしいと。

超高い金額でパーソナルトレーナーをつけて食事も細かく管理して結果にコミットするアレがテレビを賑わせていたことで、イメージしやすくなっていたということも手伝ったのでしょう、私はすぐに入学の検討を始めました。

本当に1ヶ月でプロトタイプが作れるようになるの?

まず最初に気になったのは、やはり1ヶ月のキャンプでコードが書けるようになるのかどうか、でした。私は体験入学に行くことにしました。

説明を受けた結果わかったことは、まずキャンプの中身について。登録が完了したらウェブ上でテキスト(=カリキュラム)が見られるようになり、とにかくそのテキストを何度も読んでコードを書くということです。

それじゃぁ独学と変わらないじゃん!という声も聞こえますが、当然そんなことはありません。ここが一番のポイントなのですが、教室ではメンター(=講師)がたくさんいて、わからないことはその場で手を上げてメンターに何度でも納得がいくまで質問ができるということです。これだけでも行く価値があると思っています。

メンターの多くはキャンプ卒業生で、卒業後に大変厳しいテストを合格した人たちです。なので信頼して質問ができました。学生さんが多いこともあって雰囲気もアットホームでカジュアルなので気兼ねなく質問しやすかったです。

結果から申しますと、私はカリキュラム後半からプロトタイプを作り始めて無事オリジナルサービスを世に出すことができました。ありがたいことにメンターからの評価も高く、卒業後も独力で日々改良を続けられています。

「キャンプでプログラミングを書けるようになる」というと語弊がありますしキャンプの目指すところではありませんが、「プロトタイプを独力で作れるようになり、疑問点が出て来てもなんとか自分で調べて解決できるようになる」ことは十分可能です。

料金は高いがリターンはそれ以上

検討する上で、クオリティに関する疑問は上記のようにすぐに氷解しました。次いでネックになったのは金額です。決して安くありません。こちらの本気度を試す、そんな価格です。どのキャンプに行くか次第ですが、テックキャンプだと1ヶ月12万円ほどでした。どのキャンプでもだいたい相場はそのくらいです。ちなみに2ヶ月だと17万円弱です。入学金やテキスト代はすべて含まれているので、それ以外の費用はかかりません。もしあなたがPCを持っていなかったとしても大丈夫、貸出もしてくれます(有料)。

12万円には私も悩みました。大きな出費です。ですが、たった1ヶ月通って真剣に勉強すれば自分のサービスが持てるようになるのならと、これまでどれだけ頑張ってもさっぱりだったプログラミングが理解できるようになるのならと思うと、投資としては存外悪くないのではないかと次第に思うようになりました。だってこの後の人生でどれだけ役に立つかを考えたらすぐに償却できる金額ではありませんか?もしかしたら最初に作ったWebサービスで12万円くらい稼いじゃうかもしれませんし。

そうして虎の子12万円を抱えて渋谷に向かったのでした。結果として、この投資は全く最高の判断だったと感じています。

じゃぁプログラミングキャンプはどこが良いの?

では実際、プログラミングキャンプってどんなところがあって、どこが良いのさという話になりますよね。私も当時東京にあるキャンプを全部訪ね歩いてずいぶん比較検討したものでした。

TechAcademy [テックアカデミー]

最大手のプログラミングキャンプなのがテックアカデミーです。オンラインキャンプなので地方の方でも参加が可能です。都内でも、例えば渋谷まで通学するのに時間がかかる人にとっては、いっそのことその時間を勉強に当てた方が良いかもしれませんね。

「質問したいときはどうするんだろう?」ご安心ください、オンラインチャットで23時まで対応してくれています。もちろん何度でも何度でも納得できるまで質問ができます。

TechAcademy [テックアカデミー]の詳細はこちら

Tech::Camp(テックキャンプ)

私が通ったのは渋谷にあるTech::Camp(テックキャンプ)でした。学ぶ言語はRubyで、Railsを使うところも抜かりなく学べます。もちろんウェブ作りに欠かせないHTMLやCSS、Java Scryptもカリキュラムに入っています。

【ELITES(エリーツ)】

ここはやや他のプログラミングキャンプとは趣が異なります。というのも、カジュアルにサービスを作れるようになりたいというよりも、本格的なエンジニアを最終目標としてプログラミング中級者目指してガッツリ育成するための教育機関です。テックアカデミーやテックキャンプがカフェだとしたら、エリーツは10分かけて湯を注いで抽出する渋い渋いコーヒーを出す喫茶店のようなイメージです。

基本的には6ヶ月で中級者を目指すためのカリキュラム(=本科)ですが、本科に入る前にエリーツキャンプと呼ばれる1ヶ月弱のカリキュラムがあります。ここで1ヶ月勉強し、本科に進むこともできますし、ここで修了することもできます。ただ、本科に進むためには試験にクリアしないといけません。なんとも本格派です。

【ELITES(エリーツ)】 の詳細はこちら

最後に

いかがだったでしょうか?

今やビジネスマンはプログラミングの基礎を習得していることがこの上ない武器となっていて、競争優位です。なぜなら、英語・会計・プログラミングそれぞれが重要と言われるようになって久しいですが、3つとも初学者の域を抜け出して習得している人は大変少ないのが現状です。

「100人に一人しかできないことを3つ持て。それは100万人に一人の出現率で、同い年の中ではキミ一人だけがユニークだ」というのは私が就職活動中に出会った言葉です。まさに英語 × 会計 × プログラミングがこれだと思いました

あなたもユニークな人材になって、キャリアアップを目指してはいかがでしょうか?

経営企画部は花形のエリート部隊って聞くけれど、どんな仕事なの?【出世コース】

この記事は2017年2月11日に公開され、2017年4月22日に内容が更新されました。

あなたは経営企画部という仕事をご存知でしょうか?

営業やエンジニア、企画職なんかはイメージしやすいけれど、「経営企画部」なんてあんまり聞かないな、バックオフィスの地味な仕事だろうか?なんて思う人もいらっしゃるでしょう。

でも違うんです!

経営企画部は企業の要、頭脳といっても過言ではありません。経営陣に寄り添って会社運営を担いますので、社内外から部署横断で優秀な社員を引き上げるエリート部隊なのです。

そこで、もっと多くの人に経営企画部について知ってもらうため、良い機会ですので経営企画部についてまとめてみました。

この記事は、経営企画部とはなんぞやを知りたい人に向けて、どうして経営企画部は英リート集団なのか、そしてその仕事内容や役割とはなんなのか、について解説しています。

経営企画部に転職したいという人も多いので、これを機に経営企画部についての理解を強化していただけたらいいなと思っています。

なお、経営企画部への転職についてはこちらの記事をチェック!

www.highclass-jobchange.com

■エリート部隊に興味が湧いたらビズリーチ!

経営企画部はエリート出世コース

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有能な外部人材こそ活躍できる場

後述するとおり、経営企画部の仕事は物理的にもポジション的にも経営陣にとっても近い仕事になります。業務は財務や法務など多岐に渡り、横断的な専門知識が要求されます。また、経営の能力も求められる仕事です。

したがってプロパー社員(新卒からの叩き上げ社員)というよりも、有能な外部の人材を招聘するケースが多いです。とりわけ外資系コンサルや外資系投資銀行、公認会計士を中途採用するケースが非常に多いです。少数精鋭の組織なのでメンバー全員が外資出身ということも珍しくありません。

実際、転職市場において経営企画部への求人(=ヘッドハンティング)では「外資系コンサル出身者、もしくは投資銀行出身者は優遇」となっていることも多く、厚遇されます。

マネジメントにアピールしやすいポジション

そうした有能な人材を活用し、経営企画部では全社的なプロジェクトを多数走らせています。中期経営計画の策定、M&Aやアライアンス、組織再編などがそれにあたります。そのプロジェクトを通して経営陣や事業部の有力者と密にコミュニケーションを図りますので、彼らへの覚えが良くなります。つまりアピールする機会が豊富ということです。

経営企画部はプロジェクトを通じて大きな実績を作りやすく、社内にアピールをしやすいポジションでもあるため、経営企画部はエリートコース、出世街道、そして花形の部署だと捉えられています。

なかなか適正に適う人材はいませんので採用には苦労しますが、ひと度経営企画部として迎えられたならば経営陣への道が約束されたも同然です。経営企画部メンバー → 企画室室長 → 経営企画部部長 → 取締役という王道の出世コースが見えているのです。

■経営企画部はCOO(最高執行責任者)候補だよ、ビズリーチ!

経営企画部のお仕事

経営企画がエリート集団であるということはお分りいただけたと思いますので、ここからは彼らが実際にどんな仕事をしているのかを解説します。

経営企画部は会社経営の舵取り役

経営企画部とは、全社戦略(業績目標含む)を経営陣と一緒に策定し、それに向けて事業部単位では対応できないような様々な全社プロジェクトを起案・実行する仕事です。要は、経営企画部とは会社経営の舵取り役の仕事になります。

では具体的に経営企画部の仕事内容をみてみましょう。経営企画部の仕事は大きく3つです。

  1. 経営管理
  2. 予算作成
  3. M&Aやアライアンス

以下ではそれぞれ説明していきます。

仕事その1. 経営管理

経営企画部のお仕事その1は経営管理です。経営管理は、経営陣とともに全社のPDC(Plan:計画、Do:実行、Check:検証)サイクルを回す業務のことです。

つまり経営管理とは、

  1. 企業の目標を作って、
  2. 最大限の効果になるようヒト・モノ・カネのリソースを調整して、
  3. 結果が良くなければ対策をフォローする

ことで会社の目標を達成させるお仕事なのです。

具体的には事業計画や中期経営計画をつくったり、組織体制を変えたり、事業部のボトルネックになっていることを解消する施策を打ったりするのが業務です。

これはまさに外資系コンサルがクライアントから高い報酬を貰って受託する業務とも被ります。したがって外資系コンサル出身者というのは経営企画部で重用されるのです。当社でもボスコン、マッキンゼー、アクセンチュアの社員がいます。

仕事その2. 予算作成

予算作成と聞くと、「予算って言うからには財務部の仕事っぽくない?」と思われるかもしれませんが、実際は全く異なります。

財務部の仕事内容とは

予算作成を説明する前に、まず財務部の仕事を簡単に説明しますと、①財務戦略の策定と実行、②監査法人対応になります。

財務戦略とは、いわゆるコーポレートファイナンスの分野のお話です。資金調達コストが最小になるようエクイティとデットの資本構成を見直したり、将来の投資に備えて必要に応じたファイナンス(資金調達)を実施したり、などなどです。

監査法人対応は、四半期ごとに財務部が作成した財務諸表を監査法人に監査してもらうときの対応業務を指します。もしも期中に会計処理を変更したらその合理性を監査法人に説明しないといけませんし、監査法人のヒアリングに応えたり、必要な資料を提出したりしないといけません。

財務部については下記の記事が詳しいです。

財務部の仕事内容とは?出世したくば金流を押さえよ

経営企画部の予算作成はもっと経営寄り

では話を冒頭に戻しまして、では予算作成とはなんでしょうか?これはもっと経営寄りのお仕事になります。

つまり、来期の業績目標をどこに設定しましょうか、というお話です。

『今期は前期より10%成長を達成したけれども、株式市場では15%の成長が求められている。株価を下げないためにも来期はトップライン(売上)15%の成長をコミットしよう。
そのために◯◯事業はARPUを20%伸ばして成長を牽引してくれ。
▲▲事業は市場が成熟期で成長が見込めないから現状維持で頼む。
新規事業の◻︎◻︎事業は成長分野だから前期比150%成長を期待している』

みたいなブレイクダウンで事業計画を作る事を言います。

賢明なる読者諸兄のご賢察の通り「予算を考える」とは、決して各事業へあげるお金を考えることではなく、全社戦略をマネジメントと一緒に策定し、各事業とKPIのストレッチについて侃侃諤諤の議論をして、業績目標の達成にむけた現実的なプランを創り上げる業務のことを言います。

これで私が「経営に近い」と申し上げた意味をご理解いただけたと思います。

仕事その3. M&Aやアライアンス

上記の予算作成を考えるにあたり、戦略を考える上で当然企業買収や事業売却の話も出てくるわけです。業績目標を達成する手段は内部のリソースだけではない、と言うことです。既存事業が厳しい環境下だと予算達成が難しいので、戦略上重要ではない事業を売って、その売却資金を使って外部の良い感じの会社を買ってきて、自社のノウハウを注ぎ込んでビカビカの収益企業にする、ということも有力な手段なのです。

ですから経営企画部では良い投資案件については常にアピタイトです。継続的に銀行や投資銀行、ファンドなどとコミュニケーションをとっており、これは!と思う案件が出てきたら買収にかかれる準備をしています。

バンカーは最後のM&A業務だけフォーカスしているので、ややピントのずれた提案が増えてしまう傾向にあります。

■なかなか活字だとイメージしづらいよね、ビズリーチ!

最後に

ここまで「経営企画部は花形のエリート部隊って聞くけれど、どんな仕事なの?」という質問に答えてきましたが、いかがだったでしょうか?少しでも理解のお役に立てたなら幸いです。

経営企画部に転職(異動)した後は社内エリートとして経営陣を目指すも良し、更に転職してCOOを目指すも良し、起業するも良し。あらゆる可能性を広げられる経営企画部に転職(異動)して、ピカピカのキャリアを目指してはいかがでしょうか!

関連記事

【再掲】経営企画部への転職についてはこちらの記事を要チェックです。

www.highclass-jobchange.com

■キャリアパスの汎用性が高い経営企画部の求人を探すならビズリーチ!

【番外】転職サイトはどこを選ぶべきか

では実際に経営企画部に転職しようと思ったらどう動けばよいのか。まずは転職サイトに登録することが第一です。登録して求人を探しましょう。あるいは転職エージェントを探して相談することから始めましょう。

転職サイトにもシチュエーションによって向き不向き、強み弱みがありますので、いくつか複数登録することがコツです。転職に失敗したくないなら必ず3つは登録するようにしましょう。(無料なので登録してもメリットしかありません)

ビズリーチ【★★★★★】

ハイクラス転職といえばビズリーチです。私も投資銀行から事業会社の経営企画部に転職する際はこちらを利用し、満足度が高かったです。

無料会員でも十分使えますので特に転職活動に支障はないのですが、有料会員になればスカウトメールをより多く受け取ることができますので転職の選択肢が広がります。雑魚な求人はありません。

このように、特別な事情がなければビズリーチを避ける理由はないでしょう。ひとつ目の登録サイトとして外せません。

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なお、ビズリーチについては下記の記事が詳しいです。

ビズリーチの評判|ハイクラス転職者から高い評価を受ける理由

JACリクルートメント【★★★★☆】

JACリクルートメントは転職マッチング市場で最近急激に評判を高めている企業です。現在はリクルートエージェント、DODAに次いで業界3位になります。手堅い大手からベンチャーまできっちりカバーしており、特に個人的には高報酬案件に強い印象を持っています。こちらも、登録サイトの第一候補として外せません。

また外資系への転職支援を強化している点も特徴です。具体的に説明すると、JAC Recruitmentは世界8カ国(イギリス・シンガポール・中国・タイ・マレーシア・インドネシア・香港・韓国)に拠点があり、グローバルな転職サポートを行っています。英文レジュメの無料添削や英語面接対策、中国語話力のレベルチェックなど、様々なサポートがあるので心強い存在になることは間違いありません。

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クライス&カンパニーは30代マネージャークラスへの転職に強みがあります。ビズリーチと同様、高年収案件がウリです。私は使っていませんでしたが、外資系投資銀行の同僚で利用しているバンカーは割と多かったです。

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一方で、全方位の転職希望者へ向けたサイトですので弱点もあります。それは、「投資銀行を目指す」といったような特定のユーザー層が求人を探す場合に最適化されていません。つまり案件が多過ぎるため、検索で引っかかるのは関連性の低い求人が多くなってしまいます。

とはいえ、どこにもない求人があるというのは弱点を補って余りあるメリットです。複数サイトに登録するのが一般的だと申し上げましたが、ビズリーチやJACなどをメインとしつつ、リクルートエージェントで漏れなく探すというスタンスが良いかと思います。

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【外銀英語の現実】英語が話せなくても外資系投資銀行には就職できる!

この記事は2017年2月9日に公開され、2017年3月30日に内容が更新されました。

外資系投資銀行への就職と聞いて、真っ先に浮かぶ心配はやっぱり英語のことではないでしょうか?英語が聞けない・話せない・書けない、だから外資系投資銀行へ転職なんて無理だろう、なんて思ってしまうのも無理はないことです。

ですがご安心ください、具体的な現場感が掴めればなんとかなると思えるものです。「なんとなく不安」というのが実は一番の敵で、あなたの転職を邪魔する最大の壁なのです。

  • 外資系投資銀行ってどれくらい英語を求められるんだろうか
  • どんなシチュエーションで英語を使うのだろうか
  • 果たして自分の英語は通用するのだろうか
  • 付け焼刃でもなんでも、英語レベルを一気に引き上げる方法は無いだろうか

など具体的にイメージができれば、「あれ?ひょっとして、もう少し頑張ればなんとかなるんじゃないか?」なんて思えてくるはずです。

外資系投資銀行のバンカーだった筆者も英語がとても苦手でした。特にリスニングがめちゃくちゃ苦手で、ネイティブの英語を何度も聞き返していました(「Sorry?」の連発でウンザリされるほど)。当然スピーキングも絶望的で、帰国子女の同期からは「なんていうか、君の英語って関西弁だよね」と言われたこともあります(マジです)。

そんな筆者でも外資系投資銀行に入れましたし、奇跡的にもなんとかサバイブすることができました。そうした経験がありますので、不遜ながら、もしかしたら英語に苦手意識を持っている誰かの役に立てるかもしれない!と思い筆を取った次第です。

英語は神経質に気にしなくて良い!

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外資系投資銀行に就職するのですから、当然英語の存在を強く意識してしまうものです。ただ、これだけは最初に強調させてください。もちろん英語はできるに越したことはないのですが、英語に苦手意識があるからとチャレンジすることに躊躇してしまうのは、実はとても機会損失なのです。私はその点を強調したく、この記事をまとめたといっても過言ではありません。

良いですか、一番大事なので繰り返します。外資だからといって過度に心配することは禁物です!

最も大切なことは、業務がすべて日本語だったと仮定した場合にあなたが戦力となる人材であるかどうか、です。日本語環境ですらスキルセットに問題あり、基準未満と判定されるようでは英語で悩んでいる場合ではありません。

ただ、賢明な読者諸兄なら「当然、スキルセットは十分だ!問題はそれを英語でできるかどうかだ」とお答えになるかと思料しています。ならば答えはひとつ、「最低限の英語レベルがあるのであれば悩む必要はありません!面接ではそれ以外のところをきちんとアピールできるようにすれば良いだけです!」ということになります。

最低限の英語レベルってなんだ?

では次に、「最低限の英語レベルとは何ぞや?」という疑問にお答えしたいと思います。

外資系投資銀行の現場ではリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの機会がすべてありますが、均等にあるわけではありません。このうち、圧倒的にリーディングの比重が大きいです。

外資系投資銀行では海外企業のアニュアルレポートや、アナリストの英文レポートを読み込む機会が大変多いです。毎日しているといっても過言ではありません。例えば何十ページものアナリストレポートを複数並べ読みして、各社アナリストの見解を項目別に比較できるような資料を作ったりします。

あるいは、100ページ以上あるアニュアルレポートのなかから重要な項目(ビジネスモデル、セグメント別業績、将来の見通し、P/L、B/Sなど)をさらって読み、会社概要の資料を作ったりもします。

ただ幸か不幸か、日本はそういったリーディングに強い英語教育を是としてきているので、なんだかんだ読めます。そして何よりも、今はグーグル翻訳があります。

誤解のないように付言すると、グーグル翻訳でリーディングの手間を完全に代替できるというわけではないので注意。あくまで大量の英語テキストのなかから素早くポイントとなる箇所にアタリをつけるという用途で有用という意味です。アタリをつけた箇所を精読することは必要です。

なお、外資系投資銀行には翻訳チームがいることが多いです。依頼すれば日→英、英→日に翻訳してくれる数名の部隊です。ただ、ジュニアバンカーにとっては翻訳は単純労働なので出来るだけ外注したいと思っています。どのジュニアバンカーも同じことを思うので、合成の誤謬よろしく、大量の依頼で翻訳チームのキャパシティがパンクし、アウトプットがとても遅くなるのが通常です。

英語メールは入社後の研修でテンプレを学ぼう!

リーディングの次にライティングが多いでしょうか。英語でメールを打つことは頻繁ではないにしろ、それなりにあります。本社への報告や、クロスボーダー案件で海外チームに情報を共有したり。

でもご安心ください、英文メールの書き方は入社研修で用意されていますので、それにしたがって書けば最低限の文章は書けるようになります。英文メールは日本語のように前置きや敬語、無駄な謝意は不要です。「お世話になっております」とか「よろしくお願いいたします」とかの、日本人にしか通じないニュアンス(ひいては英訳不可能なフレーズ)は英文メールにありません。

リーディングが出来ればもう気にしない

要するに何を申し上げたいかというと、英語は継続して習得しないといけないなと思いつつも最低限文書は読めるという状態をアピールすれば、それを理由に書類が通過しなかったり不採用になることは少ないです。ですので可能性があるにもかかわらず、悩んでいるうちに気持ちがなえてしまうのは非常に残念だと申し上げたいのです。英語ができなくたって、得意でなくたって、十分受かるかもしれない可能性をみすみす棒に振ることはないよ、ということです。

発音なんて気にしない

日本人英語特有の発音はなかなか抜けないものです。日本人特有の発音とは、極端な例だと関西のおばちゃんが話すカタカナ言葉です。不思議なもので、同じスピードで話してもネイティブの英語は全く聞けないのに、日本人の話す英語ははっきりと認識できるということはよくあります。

でも、発音なんて気にしないことです。英語を母国語とする人の割合の方がずっと小さいのですから。英語を話すビジネスマンのほとんどは我々日本人と同じく第二外国語として話している人たちです。日本人に限らず、外人の話す英語の発音もひどいものです。中国人の英語、シンガポール人の英語、フランス人の英語、インド人の英語、アラビア人の英語、ブラジル人の英語などなど、かなりひどいものです。

職人気質なところがある国民性なのでしょうか、日本人は細部に異常にこだわりすぎな面があります。外国人は話すときにそんなこと全く気にしていません。堂々と変な英語をネイティブ面して話しています。ですが大切なのは話の中身と、自分の言いたいことが相手に正確に伝わることです。いくら流暢でも、話の中身がスカスカな方がガッカリされますし、本意ではない解釈をされてはたまったものではありません。ということで、優先順位を間違えないようにしたいものです。

そうはいっても、TOEICは860以上を目指そう

そうはいっても英語レベルは不問というわけにもいきませんので、人事や面接官を安心させる意味でも一定の英語力は証明したいところです。一般的な外資系では750点がラインですし、外資系投資銀行なら860点は最低ラインといわれています。

なぜ860点かというと、新卒が入社直後のTOEICで最低860点を取るよう人事から厳命されるからです。実際に多くの人は900点以上をとります。(ちなみに私は入社後一発目のTOEICで865点を取り、めでたく同期で最低点でした、、、)

もしも面接までに英語レベルが間に合わなかったら、いっそのことTOEICの点数は書かず、聞かれたら「学生のときに受けたのが最初で最後ですね(遠い目)、確か800点後半だったと記憶しています。あれから社会人になってから研鑽していますし、今はもっと行くと思いますよ(キリッ」で乗り切りましょう。面接の場で確認する手段はありませんので、8割はこれでパスできるはずです。残り2割は運悪く「じゃぁここからは面接を英語に切り替えましょうか」となるパターンです。

いずれにせよ、面接を乗り切ったとしても業務で必要になるので、継続して英語を向上していく努力は必要です。860点というと、大学受験を多少頑張った人なら数ヶ月やり直せば取れる点数です。50時間くらいTOEIC対策をすれば到達できます。860点はビジネス初級レベルと言われていますが、じゃぁ実際に外人とすぐ話せるかというと全然フレーズが出てきませんし、ネイティブ相手のヒアリングにも苦労する程度の英語力でしかないのです。

逆に、外銀への転職に有利になる英語レベルってどれくらい?

語学力が加点要素になるのは間違いありません。

ただ単純に要件のみの英文メールを書ける人よりも、相手の負荷を配慮して恐縮しつつ自分の要求を飲ませる文章を書ける人の方が重用されます。(ここは日本人だろうと外人だろうと同じですよね)

そういう意味では、最低限の英語レベルと強みになる英語レベルの間にはやはり歴然とした差があることは事実です。

定量化が難しいものの無理やり基準を申しますと、例えばTOEICで900点以上であれば強みとして良いでしょう。900点を超えるスコアは、英語レベル云々の前に、何事においても完璧を目指す人間だというプロフェッショナル感を演出できるという意味でも強力なシグナリング効果になります。

外銀の英語面接を突破する!

外資を受ける場合、気になるのはやはり英語面接でしょうか。面接が日本語だけとは限らないのが外資系投資銀行の怖いところです。

外国人バンカーが面接官として入ってくることもありますし、面接官が日本人だと油断していたら実は帰国子女(or MBA帰りのバンカー)だった、なんてことは珍しくありません。そんな場面にぶち当たっても慌てなくて良いように、しっかりと事前に準備しておくことが肝要です。

といっても過度に恐れることはありません。なぜなら、上記のよくあるテンプレートの質問以外を英語で聞いてくることはめったにありません。あなたが英語担当だったとしたら話は別ですが、面接官も英語の部分だけで「流暢じゃないから」とバッサリ切ってしまうわけにはいかないので、最低限の英会話力を確認する程度に留める場合が多いです。激務で有名なので希望者が多いわけではなく、英語で切っていたら誰もいなくなってしまうという危機感がバンカー側にも一応あります。ですので、事前に英語版の回答を用意しておけば乗り切ることは可能です。

英語面接を含む面接対策関連についてはこちらの記事もご参照ください。

www.highclass-jobchange.com

外銀へ転職したい人のための英語勉強法

仕事をしながら、あるいは外資への就職に向けて英語を勉強したいならば、近くのイングリッシュカフェがオススメだと思います。もちろんお金と時間があればベルリッツなどの英会話スクールでのマンツーマンがベストなのですが、やはり高いですし通学に時間も掛かるしで、誰でもできるわけでありませんよね。

その点、イングリッシュカフェであれば月額1万数千円で行き放題という、大変リーズナブルな選択肢です。安さの秘密は、まずチューター(講師)が外国人留学生であること。周辺の大学に通う留学生が先生として、主にフリートークで話す形式が多いです。母国のこと、日本と海外の差、今日本で流行っていること、おすすめの海外旅行先などがトークテーマになりやすいです。

2つ目の安さの理由は、マンツーマンではなくグループチャットであることが挙げられます。だいたい生徒2~5人がテーブルの周りに座ってフリートークをします。もちろんマンツーマンよりは発言量が減るデメリットがありますが、マンツーマンだと何を話して良いかドギマギしてしまうという人が結構多くて、この形式で助かっている人も多いはずです。話し足りないよという人に関しては、タイミングによっては他のお客がおらずマンツーマンになることもよくありますので、その凪のタイミングを狙えば良いです。

入社後の外銀バンカーの英語勉強法

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英語を身に付けようとしたとき、日本人が陥りがちなのが文法を1から勉強し直そうとすることです。しかし座学をいくらしても話せるように、そして聞けるようにはなりません。大事なのはインプットではなくむしろアウトプット。とはいえ、仕事は朝早くから夜中まで仕事をしているとアウトプットする時間も場もないよ!ってことになります。

そこでバンカー時代に私が取り組んだのがオンライン英会話でした。オンライン英会話は当初こそレアジョブが市場を席巻していましたが、参入障壁の低さから多数の業者が入り混じり、今や真っ赤っかのレッドオーシャン化しています。

私も当時たくさんのサービスを並べて一生懸命比較して、その中でも「QQ English」が価格的にもカリキュラム的にも良いだろうということで、スタートさせました。

何よりも、QQ Englishは唯一深夜4時まで対応していたという点が大きかったです。レアジョブなどは深夜1時くらいまででしたので、業後に間に合わないわけです。また、カランメソッドと呼ばれる、ひたすらテンプレの問答を繰り返しスピーキングさせるという訓練カリキュラムがあった点を評価しました。一問一答形式で割りと短い会話を何度も何度も繰り返しやり取りし、条件反射的に口から滑り出すくらいまで徹底的にアウトプットをするというカリキュラムです。頭で英文を考えているうちに会話がどんどん進んで追いつけず悩んでいる、という人にとって良い訓練になると思います。

オンライン英会話は値段もすごく安くて、30分で150~500円程度(サービスによって、また講師のレベルによって単価が違う)です。私は週3、深夜3時くらいから30分間、QQ Englishでカランメソッドを続けました。これでだいぶ英語力がついたと実感しています。

【番外】海外研修(という名の夏休み)

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外資系投資銀行では、新卒のときとアソシエイトへプロモーションしたタイミングで海外研修に行くことになっています。それぞれアナ研、アソ研と呼ばれており、ニューヨークやロンドンで約1ヶ月間滞在し、世界中の同期と膝を突き合わせて研修をすることになります。外銀における数少ないご褒美というわけです。

その研修では財務や会計、モデリングの授業やディスカッションの時間があるのですが、だいたい17時か18時には終わり、あとはフリーとなります。また、「ネットワーキングデイ」と称した授業のない日もありました。その日は会社が近くのBARを貸し切っていて、そこで世界中の同期のバンカーと飲んで喋って、ただ親交を深めるためだけの日です。各国のエリート大学卒が揃っていますので、英語でコミュニケーションとるのはなかなか大変でしたが、良い思いでです。

私はニューヨークだったので研修後にみんなでブロードウェイをよく見に行きました。スパイダーマンやマンマミーヤはノンバーバルに近いのでなんとか理解できましたが、シカゴなんぞは何を言ってるのか終始全く理解できませんでした、、

他にも一切れ3万円以上もするステーキをたらふく食べたり、高級スーツを買いに5番街にいったり、ややいかがわしいクラブで踊ったりと大変満喫しました。また休日には飛行機に乗ってナイアガラの滝を観光したり、ワシントンの博物館に行ったり、フロリダのディズニーワールドに行ったりと、それぞれの楽しみ方でニューヨークをエンジョイしていました。

英語はもっと出来たら研修はバラ色だったろうなと後悔している面もありますが、人生において英語から逃げ続けてきたツケを払うことになっただけの話と割り切っています。ただし、帰国してから速攻でオンライン英会話に登録したことは秘密です笑

最後に

外資系投資銀行にまつわる英語について、ここまでまとめてきました。英語が出来るってやはり素晴らしいですよね。

リーディング中心ですので、みなさんの想像ほどはハードルは高くなかったのではないでしょうか?もちろん、入ってからのキャッチアップは相応に大変になりますが、入社してしまえばこちらのものです笑

私自身、英語は未だに十分だと思っていませんが、人生は常に勉強です。いつか外人と英語でケンカが出来るようになる日を目指してこれからもがんばろっと。

ビズリーチの評判|ハイクラス転職者から高い評価を受ける理由

この記事は2017年1月30日に公開され、2017年4月24日に内容が更新されました。

「そろそろキャリアアップしたいなぁ」「これまでの実績を活かして給料をドンと上げたいなぁ」「これまでにない分野にチャレンジしてスキルセットを強化したいなぁ」

新卒で入社して社会人5年目になると、そんな風に思う気持ちも湧いてくるのではないでしょうか。

あるいは30代に入ると、「一足早いけれども管理職クラスでバリバリ働きたいなぁ」「そろそろグローバルで活躍するポジションに就きたいなぁ」などなど、年々積もる思いが抑えきれなくなってきた頃ではないでしょうか?

外資系企業、コンサル、商社、投資銀行、ベンチャー幹部候補など、その希望をかなえてくれる職業はいくらでも存在します。そんな求人がやすやすとは見つからない、という問題を除けば。

実際、冷やかし感覚で求人サイトを探してみたけれど、そんなハイクラスな求人どこにも見つからなかった!なんてことは良くあります。

でも諦めるのはまだ早い!ハイクラス求人どころか、あなたの希望の職種を見つけられる可能性は十分あります。

自分自身の経験から、私はビズリーチの利用をオススメしています。私は前職で外資系投資銀行に在籍していましたが、外資系での評判はとても高く、実際に私を含めて多くのバンカーがビズリーチに登録していました。

また、ビズリーチ経由で転職してきた人たちも結構いて、彼らは転職後も自分の市場価値を定期的に確認するために解約はしていないと言っていました。私も転職の際はビズリーチを使いましたし、今も継続して会員です。

以下ではハイクラス向け転職サイト「ビズリーチ」の評判と、外資系で好んで使われる理由、そして実際に使ってみた感想をまとめてみました。

■外資系も御用達、ハイクラス転職したいならビズリーチ!

ビズリーチとは

www.youtube.com

このビズリーチのテレビCMは最近よく目にしますよね。女性秘書役の吉谷彩子(よしたにあやこ)さんが可愛いと話題にもなっています。上司の男性が転職希望者のエントリーシートを見てその経歴に驚く様を、吉谷彩子さん演じる秘書がアフレコしている、というCMです。

ビズリーチを一言で言えば「国内唯一のエグゼクティブ向け会員制転職サービス」のことです。特徴は大きく2点です。

  1. エグゼクティブ、つまり経営者層や管理職以上の求人を中心としたハイクラス求人が集まる転職サイトであること
  2. 一定の基準をクリアしたハイクラスな方に向けた会員制サービスであること

が挙げられます。

外資系社員からの評判は非常に良い

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私が外資系投資銀行に入社したとき同期は10人いましたが、そのうち9人がビズリーチに登録しており、うち7人がビズリーチ経由で転職しています(一見離職率高そうに見えますが、同業他社への転職を含んでいます。念のため)。しかも、このときはまだテレビCMすら打たれていなかったときです。いかにビズリーチが外資系社員に浸透しているかお分かりいただけるのではないでしょうか。

実際に転職で使われるだけあって、バンカーからの評判はとても良かったです。時間のないバンカーにとって、ゴミのような求人を毎日大量にメールで送られても、いちいち読んでられないよ!という課題があり、できるだけ厳選して欲しいというニーズがありました。その点、ビズリーチは年収750万円以上の求職者にはそれ以上の待遇になるような特選案件しか紹介してこないので、とても効率よく良い案件にめぐり合えるというメリットが大きかったのです。

■外資系に高評価の転職サイトならビズリーチ!

人気の理由は、ハイクラス求人だけが集まるサイトだから

ビズリーチが外資系社員に好まれる理由はずばり、ハイクラス求人がどこよりも集まっているサイトだからです。

では、なぜビズリーチには他サイトにはないハイクラス求人が集まってくるのでしょうか?その仕掛けについて説明します。

リクナビやマイナビがマス(=大勢一般)向けですので、その対極である選択と集中がビズリーチの戦略になります。

どういうことかというと、マス向けの転職サイトだと求人数は大変多いのですが、大半は凡百な求人ばかりになりやすく、ハイクラス求職者にとっては、その中から希望の職を探さなければならないのでとても骨が折れます。ハイクラス求職者が何時間もかけてサイトを探し回っても、望む求人には到底出会えないという欠点があります。

ところがハイクラス求職者だけが登録できるビズリーチならどうでしょう?同じクラスタ(=ハイクラス求職者たち)が集まれば、そのハイクラス求職者にだけ訴求をしたい企業が集まって来ます。そうなると、企業と求職者のミスマッチが減って成約率は高くなるはずです。

マス向けの高額な広告費を出さなくて済むため企業はハッピー、ハイクラス求人を効率的に探せる求職者もハッピー、成約数が増えることで手数料を得られるビズリーチもハッピーという、Win-Win-Winの関係を構築できます。

■Win-Win-Win(=ビズリーチ)はこちらから!

ビズリーチで転職したら年収は上がるのか?

これは案件に拠るとしか言えません。確かにビズリーチにはハイクラスの求人が集まっていますので、基本的には年収750万円以上の案件が多く、一般的な転職サイトと比べたら高給な案件で溢れています。あなたの今の年収より高い求人の選択肢は、他の転職サイトよりも間違いなく多いでしょう。

ただ、あなたが未経験の分野にチャレンジするのなら今の評価よりもディスカウントしてスタートするでしょうし、今の経験を活かせるのならば年収が上がることは十分あり得ます。

いずれにしても、企業からオファーを貰う時点で年収も判明しているので、あとはあなたが年収をあげたいのか、もしくは優先順位はお金以外のところに置いているのかで決まってくると思います。

ビズリーチ登録初日で50件のもスカウトメール!

ビズリーチに登録すると、企業や転職エージェントからスカウトメールが届くようになります。スカウトメールとは、「あなたの履歴書を拝見して興味を持ちました。株式会社●●の者です。▲▲部であなたのような人材を探しています。待遇は~、求める人物像は~です。関心があれば連絡ください。」みたいなヘッドハンティングメールになります。

スカウトメールにも「プラチナスカウト」と「スカウト」の2種類があります。プラチナスカウトは書類審査ナシで即面接が受けられるもので、企業やエージェントが相当あなたを気に入った場合に送ってきます。プラチナスカウトは無料会員でも見られます。

一方でスカウトメールは有料会員しか見られません。感覚値ですが、こちらの方がプラチナスカウトよりも数が2倍ほど多いです。

ビズリーチ登録初日に50件ほどのスカウト(プラチナ含む)メールがきて驚きました。登録直後にノータイムで送ってくる人もいます。人事担当者やエージェントがめちゃくちゃ頻繁に見ているなという実感があります。

ビズリーチの料金プランについて

料金プランを説明する前に、まずはビズリーチの「会員クラス」と「プラン」について説明せねばなりません。

まず会員クラスですが、年収750万円以上の方を「ハイクラス会員」、750万円未満の方を「タレント会員」としています。会員クラスは現時点の年収で決まるものなので、あなたが選ぶことは出来ません。また、前職で750万円以上であっても現時点で750万円未満であればタレント会員となります。

次にプランですが、無料の「スタンダード」と有料の「プレミアム」があります。基本的には無料のスタンダードで問題ありません。特に支障なく転職活動が出来ます。

ただ、有料プランになると①非公開求人を含むすべての求人に応募できる、②ヘッドハンターに直接相談できる、という機能などが追加されます。

料金プランは2種類

では本題の料金プランですが、あなたの会員クラスで料金が異なる仕組みになっています。

  • ハイクラス会員の場合(=年収750万円以上の場合)は4,980円 / 30日間
  • タレント会員(=年収750万円未満の場合)の場合は2,980円 / 30日間

になります。

無料が一般的なのに、どうしてビズリーチには有料プランがあるのか?

他のどの転職サイトでも無料な時代に、どうしてビズリーチだけ有料プランがあるのでしょうか?利用者としては困りますよね。

私も最初に料金を見たとき「え!?お金取るの!?高くない?」と思いました。「無料のサイトで十分転職活動できるでしょ」と。しかし、結果として私は有料プランを使うことに決めました(今も有料プランです)。「どうしてそうなった!?」と思われるでしょうから順を追って説明します。

他の完全無料サービスの場合、ビズリーチのクライアントは企業とヘッドハンターになります。その結果、お金を支払う企業やヘッドハンターにとって都合の良いサービスとなってしまい、広告料を多く出してくれる企業がデカデカと目立つように掲載されるようになります。私はこれにとてつもなく辟易しました。どうでも良い求人ばかりが目立ち、私とのミスマッチは増える一方でした(ほとんどの転職サイトはそうでした)。

そうではなく、求職者の探している求人をきちんと紹介できるようにするためには、その便益を享受する人(この場合は求職者)から報酬をもらう形にするべきなのです。私のように他の転職サービスに辟易するくらいなら、月額料金を支払って短期で決着させる方が結果的にコストは低く抑えられるかもしれない、そう感じて有料プランに申し込みました。結果的に希望するハイクラス求人も見つかりましたし、無事に入社することができたのでコスト以上の価値は間違いなくありました。何度もミスマッチな面接を繰り返すような機会損失を考えると、これは安上がりだと思っています。

■無料でも十分使えるよ、ビズリーチ!

30日分のプレミアムチケットが無料でもらえる!

現在ビズリーチでは、カンタンな条件をクリアすれば30日間のプレミアムチケットが無料で手に入るキャンペーンをしています。

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条件は至って簡単で、「スカウトメール等で気になったヘッドハンターがいたら返信してみましょう」というものです。ビズリーチ調べでは、転職成功者は平均5人のヘッドハンターとコンタクトをとっているそうです。ちなみに私もちょうど5名のヘッドハンターと会い、そのうち相性が良くて信頼に足ると感じた、とある女性ヘッドハンターさんに転職活動のサポートをお願いしていました。

実際にビズリーチを使って転職してみた

筆者は実際にビズリーチを使って外資系投資銀行からIT起業へ転職しました。実際に使った感想を交えながら説明していきます。

まずは登録しよう(所要時間4分)

ビズリーチの使い方はとてもシンプルです。まずは公式サイトから会員登録をします。所要時間は約4分でした。

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氏名、年齢、性別、住所、英語レベルなど、13項目を記入するだけ、それで登録完了です。これでヘッドハンターからスカウトメールが届くようになります。

詳細情報を入力するとマッチする案件が増える(所要時間12分)

なお、ミスマッチを減らしたい場合は、その後に詳細情報として更に13項目を入力する形になります。私もそちらの入力をオススメしています。具体的には、現在の年収やこれまでのあなたの経歴を入力します。

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職務要約(下図)の記入がやや手間なのですが、良いスカウトを受けるためには、できるだけわかりやすい表現で、多様な経験を、簡潔な言葉で記述すると良いです。

実は、転職における事務作業としてはここが一番の踏ん張りどころです。ビズリーチには記入サンプルも用意されておりますが、さらに手間を省けないかと考えて、私の方でも下記のように記入例を用意しました。使えるところを切り貼りして編集いただければそんなに手間もかからないと思います。

記載例1:投資銀行のバンカー向け

新卒から一貫して投資銀行部門に所属し、法人営業としてM&Aアドバイザリーおよびファイナンスアドバイザリー業務に従事。3年強の間にテレコム・メディア・テクノロジーセクター(民生家電や半導体業界など)とフィナンシャル・インスティチューションズ・グループ(銀行、証券、生保業界など)にて大手上場企業15社程度を担当。敵対的買収案件の防衛側企業に対するアドバイザリー業務や、2,000億円規模のメザニン債の借換え案件など、幅広い金融ソリューション案件を手掛けた。

記載例2:経営企画部向け

新卒入社後、新規事業開発部にて新規事業立ち上げの主要メンバーとして参画。3年間で計2つのサービスのアーリーステージを牽引。その後経営企画に異動し、経営管理、予算作成、クロスボーダーM&Aに従事。特にM&Aにおいては案件の発掘から対象会社へのアプローチ、エクセキューション、クロージング、PMIまで一貫して担当。うち100億円バリュエーションの未上場企業を20○○年3月にクロージング。発掘から携わっているM&A案件が、現在も複数プロセスが進行中。

記載例3:公認会計士向け

大学卒業後大手監査法人に入社し、大企業複数社を含む10社程度の監査を経験。その中には米国会計基準および国際会計基準を採用する企業も含まれており、日本基準だけでなくグローバル企業の財務監査にも習熟。この他、M&A案件やIPO案件等も経験しており、ビジネス上重要な投資判断に際して、財務上のインパクトやリスクの種類・程度を見極める知見も有する。

 

 

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ここを乗り越えれば詳細情報の入力が完了です!詳細情報をすべて記入するのにかかった時間はおよそ13分でした。詳細情報の記入が終わればビズリーチによる審査が始まります。

■コピペをうまく使えばすぐ登録できます、ビズリーチ!

職務経歴書代行入力で転職成功率が7倍に!

ビズリーチでは職務経歴書の代行入力をやっています。職務経歴などは、ビズリーチの作り込まれたフォーマットで記述されている方が、転職の成功率が7倍にも跳ね上がるようです。すでに職務経歴書をお持ちの方などは是非利用したいところです。

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もちろん代行入力の利用は無料です。アップロードから5営業日以内には登録されますので、とてもスピーディで便利ですね。

登録はこちらから

スカウトメールを受け取ろう

ビズリーチには厳しい審査基準をクリアした一流のヘッドハンターだけが登録しており、あなたの情報をしっかりと読み込んでスカウトメールを送って来ます。したがって全く関心のないゴミのような求人を大量に送ってくるような某大手転職サイトとは違い、刺さりやすい案件を厳選して送って来てくれます。私の場合、スカウトメールは初日に50通以上、その後は日に5通ほど届いていました。

当時私は、自分のことを何処の馬の骨ともわからない、まだ何者でもない人間だと思っていたので、こうしたメールでヘッドハンターから声をかけてもらっているうちに、なんだか何者かになったかのような、ひょっとしたら私は自分が思う以上に市場価値があるのではないか、なんていう気になったものです

そしてそれは実際にその通りで、普段自分の市場価値を確かめる機会なんてありませんので、実は外へ飛び出してみるともっと高く能力を評価してくれる場所が見つかるものなんだと実感しました。「自分で勝手に限界を決めて、選択肢を狭めなくていいんだ。可能性って広がってるんだ!」と感激したことを覚えています。

■夢が広がる感動をあなたも!ビズリーチ

ビズリーチの退会の方法

一般的に会員制サイトに登録するというのは、精神的にハードルが高いものです。ましてや有料サービスとなるとなおのことハードルは上がるでしょう。

しかし退会方法さえ知っておけば、いざとなれば辞めてしまえば良いのです。ただ、中には退会方法がひどく分かりづらかったり、ステップが多くて面倒にしているサイトもあります。

しかしビズリーチはそんな心配は一切ありません。退会方法はこちらからワンクリックで退会が完了できます。もしくはトップページの「設定」から一番下の「退会ページはこちら」からでも同じページに遷移が可能です。とっても明確・簡単ですので、ご安心ください。

まとめ

ビズリーチについて解説して来ましたが、いかがだったでしょうか?

一旦無料登録だけしておいて、どのような求人があるのかを少しずつ把握し、転職を本格化する際に短期間だけ有料会員になるというのが賢い利用法だと思います。

ハイクラス転職を希望されるならビズリーチが一番良い選択肢になるでしょう。実際、私が外資系投資銀行に在籍していたときのビズリーチの評判は大変良く、同期も含めてほとんどの人がビズリーチで転職をしていました。また、転職はしないまでもとりあえずビズリーチに登録だけしておいて、いつかくるやもしれない転職の機会に備えて準備をしている人も多かったです。

■ビズリーチに登録したら株式会社ビズリーチの求人も来たよ、ビズリーチ!

さらに詳しく知りたい人へ

なお、更に詳しくビズリーチについて知りたい方は下記もご参照ください。

ビズリーチ創業者の南 壮一郎氏ってどんな人?

ここまで聞いてもやっぱりまだ「ビズリーチって実際どうなんだろう、良いのかな?」と思われる方もいらっしゃると思います。ですが創業者の南氏について知るほど、ビズリーチがしっかりした会社、求職者に向きあったサービスだということが分かるはずですので、ここでご紹介させてください。

簡単に南壮一郎氏を紹介すると、「外銀バンカーを経て楽天イーグルスの創業に尽力され、その後自身の転職経験の不満から、ユーザー本位の転職サイトを自分で立ち上げちゃった方」です。球団運営の黒字化は相当難易度が高いものですが、初年度から黒字化させた立役者であり、その手腕はビズリーチでも発揮されています。2009年にビズリーチを立ち上げ、以来堅調に業績を伸ばしています。

海外育ちのスポーツ少年

少年時代にカナダで育ち、大学生時代もアメリカで教育を受けられました。そこで得られた多様な価値観、アジア人としてアメリカエリート層にぶつかって突破していくガッツが、後の転職サイトビズリーチ創業の理念においても色濃く反映されているようです。グローバルで活躍する父親から、幼少より「世界は広いぞ」と口癖のように聞かされていたとインタビューで語っています。

投資銀行時代 ~ 楽天イーグルスの創業

大学卒業後に外資系の雄であるモルガン・スタンレーへ就職します。当時の日本では外資系投資銀行が黎明期でしたので、今ほど組織が成熟していない中で実に刺激的で多様な経験をされたようです。

その後、楽天の三木谷社長に直談判に近い形で楽天イーグルスの創業に参画されます。開幕日は決まっている一方で、選手もスタジアムもスタッフもいないという絶望的な状況を、5ヶ月間不眠不休で東奔西走し、開幕にこぎつけたという豪胆・剛毅なエピソードがあります。このときの経験が後の「最高の仲間と歴史を作る」というビズリーチのDNAに結びつきます。

ビズリーチの立ち上げは自身の経験から

ビズリーチ立ち上げのきっかけは、自身の強烈な不満体験からきていると語っています。

楽天を退職してから次の仕事探しのために転職活動をしていた際、1カ月に27人ものヘッドハンターに会ったそうですが、それぞれ紹介してくれる求人案件が違ったことで、「僕が本来持っている選択肢と可能性をぜんぶ見るまで、あと何人に会えばいいのか」と愕然とした、と語っています。あまりにも仕事探しのプロセスが非効率、かつ不透明であることに不満を感じたそうです。他にも、当時の転職活動の方法ではプロフェッショナル向けの求人情報がみつからない、非公開求人を持っている人にアプローチできないなど、レガシーで属人的な転職プロセスに疑問を抱きます。

「人生でもっとも大事な決断をしようとしているのに、この時代にこんなアナログで、こんな不便なことがあってもいいのか」

「日本の転職市場はまったく可視化されておらず、きっと他にも困っている人はたくさんいるはずだ」

そう考えた南氏は、求職者・企業(求人する主体)の双方がメリットを得られるようなプラットフォームを自分でつくろう!と思い至ります。

そうしてエグゼクティブ向け転職サイト「BIZREACH」が誕生しました。今ではビズリーチ社自体が転職先として人気が高く、ビジネスプロフェッショナルを目指すビジネスマンや、将来起業を目指す学生がこぞって門戸を叩くようになりました。

転職界の小人が挑む超巨大市場

このように、創業者の南氏自身が転職を含めて自らの道・キャリアを切り開いて来ました。ビズリーチは未上場にもかかわらずメガベンチャーへと成長しましたが、まだまだ巨人が跋扈する転職サービス市場ではいちベンチャーに過ぎません。これからも真にユーザーに向き合ったサービスを提供し続けない限り、この先淘汰されてしまう市場です。そういう意味でも、今後もビズリーチはユーザー本位のサービスを開発・運営し続けてくれると私は信じています。