外資系投資銀行への道標

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エリート会計士が実際に転職で使う転職サービスまとめ - これだけ7選!

2018年10月31日公開

監査法人で3~5年ほど経験を積むと、次のキャリアステップについて最初に考え始める会計士の方は多いです。

 

  • 修了考査が終わって正式に公認会計士になったとき
  • インチャージに昇進したとき
  • 同期から「転職しようと思う」と聞かされたとき

など。

 

ふいに「転職」という言葉が現実味を帯びたのだけれど、しかし転職なんて自分には縁がない話だと無意識に思っていたのでまったく分からない。

そういう方は多いと思います。

実際、転職で素晴らしいキャリアを手に入れた人だって、最初はみんなそうだったのですから。

  • 事業会社への転職って年収さがるの?
  • コンサルにチャレンジしてみたいけど、なんとなく無理そうかなと思っている
  • 今後は税務の経験も積んで独立に備えたいが、税理士法人なんてツテはない
  • そもそもどのようなところに転職できるのか知りたい
  • ワークライフバランス重視のところに行きたいけど、どんな会社があるんだろう
  • 漠然と頭に転職という言葉が浮かぶが、自分が何をしたいのかよくわからない

など疑問は尽きないものです。

 

もしかしたら本稿を読まれているあなたも、監査法人を辞めるタイミングを窺っているのではないでしょうか?

本稿ではそうした迷えるエリート会計士たちに華麗なる転職を果たすための知恵と武器を与えたいと思います。

参考になれば幸いです。

会計士はまず自分の高い市場価値を認識すべき

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会計士、なかでも同期の中でトップレベルの実力を持つエリート会計士ともなれば、大学や高校の同級生には外コンや外銀、マスコミ、商社や電博などの一流企業でバリバリ実績を出している友人がいると思います。

彼ら・彼女らの話を聞いていると「外の世界は夢があるなぁ」とか「青天井で給料が増えるなんて監査法人では考えられない」とか思ったことがあるはず。

あるいは、バシバシ実績を出してそれがそのまま評価される世界に憧れた瞬間もあるかもしれませんね。

 

しかし監査法人で働いていると、その安定した待遇や社会的地位の高さ、監査業界という狭い業界の中でのルーティンワークのせいで、会計士はそういう世界とは無縁だと思うようになりがちです。

そうして次第に自身の人材価値を測る機会を見失ってしまうのです。

 

本当にそれで良いのでしょうか?

ご存じないかもしれませんが、あなたが思う以上の3倍は財務・税務・コーポレートファイナンスのプロフェッショナルが渇望されています。

 

次代の経営者候補であったり主要なポジションの席は常に用意しているのに、肝心のそこに座れる人材がなかなか現れない。そう、例えば会計士のような、、、

 

そうしたギャップを埋めるべく、会計士の争奪戦は年々激化しており、待遇もさらに良くなっています

 

もしも監査法人ではなく一般企業で真価を発揮したいと思うのならば、すぐにでも転職活動を始めるべきでしょう。

「うわっ…私の年収、低すぎ…?」と感じるに違いありませんよ。

転職サービスの種類

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まずは転職者が利用するであろうサービスについて簡単に説明しておきましょう。

一長一短ありますので、ご自身に合ったものをご利用ください。

求人サイト

リクナビネクストやDODAなどが有名です。

採用をしたい企業は掲載料を払って求人情報サイトに求人情報を掲載します。

転職希望者はそのサイトを利用すれば求人情報を検索できますし、求人に応募することまで可能です。

メリットとしては、「勤務地」や「希望年収」、「転職を希望する業界」といった、希望の条件を組み合わせて該当する会社を探し出すことができる点です。

世の中にどのような求人があるのか、自分の市場価格はいったい如何ほどなのか等、求人情報を見るだけでも得られることは多いです。

 

また、賞与前や決算前、長期休暇などの区切りの良いタイミングで定期的に求人情報をチェックしながら、気になった求人があれば応募すれば良いので、ご自身のペースで転職活動ができるというのもメリットのひとつです。

 

一方で、大規模求人サイトは求人数が多過ぎて、自分にあった求人を選ぶのが大変であるというデメリットもあります。

特に全方位の転職を扱う大手サイトだと、会計士にだけ向けた求人を集めるのに苦労することになります。

また、求人サイトに登録する転職者は玉石混交で、かつサイトがセグメントされていないため、本当に重要なポジションの場合は転職サイトに求人を出さない傾向が強いです。

成約率が低くなるため、掲載料が無駄になってしまうからです。

 

さらに、応募から採用に至るまで基本的にすべての転職プロセスを自分で管理する必要があることもデメリットです。

転職に慣れた方ならそれも良いですが、面接の日程管理や条件交渉など、ミスが許されない場面の多い転職では初めて転職される方は次項のエージェントをご利用されることを強くオススメします。

転職エージェント

マイナビ会計士、リクナビエージェント、JACリクルートメントなどが有名です。

企業と転職者の間にキャリアコンサルタントが入り、彼らが双方のミスマッチが小さくなるようアレンジしてくれて、転職まで付き添ってくれるサービスです。

 

  1. キャリアコンサルタントと仔細に面談するので、希望条件に沿った求人をピックアップしてくれる
  2. 転職のプロであるコンサルタントから履歴書の書き方や面接対策を受けることができる
  3. 企業の内情や年収のイメージ、採用に積極的な企業、面接官の情報など、転職者にとって貴重で有利な情報を提供してもらえる
  4. 年収やポジションなど転職者側からは切り出しづらい条件交渉を、代わりにエージェントが行なってくれる
  5. 求人サイトには掲載されていない非公開求人の紹介を受けられる

以上のサービスを無料で受けられます。

 

一方で、エージェントサービスはコンサルタントの能力に大きく左右されるため、自分に合った優秀なエージェントを見つけなければなりません。

1人や2人会って決めるのではなく、最低5人と会って自分に合うエージェントを見つけるようにしたいですね。

ここで手間を惜しむとあとあと上手くいかないことになるので、全力で探したいところ。

 

一気に探すのもアリですが、可能であればサイトに登録して定期的にいろんな方と会って、良いエージェントがいたらいざ転職するときのためにキープしておくのが理想です。

転職で失敗したくない方、年収を上げたい方はかならずエージェントに入ってもらった方が良いですよ。

スカウトサービス

CMでおなじみビズリーチが有名です。

転職者はサイトにレジュメ(履歴書と職務経歴)を登録し、求人企業が転職者情報を見てスカウトメールを送る形です。

個人情報は匿名化されており、スカウターが判断するのに必要最小限の情報だけ提供されます。

なんとなく転職したいけれど具体的にはまだなにも決まってない方へ

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やりたいことが決まっていない方の場合は、転職エージェントを通じて過去の会計士の転職事例やキャリアパスの成功例などを聞いてみてはいかがでしょうか。

おもしろそうな求人を発見できたり、自分には無理だと思ってあきらめていたコンサルや投資銀行業界などへのキャリアパスが見えたり、監査法人にいる方が年収が低いという事実を知ったりできます。

マイナビ会計士のような会計士専門のエージェントサービスがありますので、そうしたところなら豊富な事例やあなたの適正な市場価値について示唆のある情報をきっともらえます。

転職エージェントに登録したら絶対に転職しないといけないの?

そんなことは一切ありません。

転職エージェントに登録したからといって、かならずしも転職しなければならないことはありません。

完全に売り手市場の今、会計士が情報収集したいという理由だけで、こころよく転職相談に乗ってくれます。

それどころか、コンサルする中で「今はまだ転職しない方が良いですよ」とアドバイスを受けることもあります。

インチャージを経験してからの方が市場価値上がりますよとか、ここの会社は通年採用ではないので4月の募集まで待ちましょうとか。

エージェントにとっても、首尾よく転職に成功させても転職者がすぐに会社を辞めてしまったら、そのエージェントの評判が下がるわけです。

会社にとっても転職者にとっても良い結論が「今ではない」ということであれば、正直にそのアドバイスをくれます。

ということで転職ありきではなく、なにがなんでも転職する方向に持っていくということはありませんのでご安心下さい。

転職エージェントの選び方

転職エージェント選びに成功するかどうかで転職の成否も変わります。

アタリの転職エージェントを引き当てるには、まず目的をはっきりさせることが肝要です。

例えば、転職が初めてでとにかくミスなく転職したい方は、レジュメの書き方や面接対策などの支援が充実しているところを選ぶと良いです。

また、行きたい業界・会社が決まっていたり、とにかく給料重視で交渉したいという場合には、マイナビ会計士のような業界特化型のエージェントや、ビズリーチのような有料でワンランク上の転職サービスを受けられるサイトに登録してみると良いかと思います。

大手転職エージェントはとりあえず登録しておく

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転職を考えてから転職エージェントに登録しているようでは、エリート会計士の転職とはいえません。

転職は戦略的に進めていく必要があり、微に入り細に入り情報を収集して、いよいよというときに実行に移すのが鮮やかな転職といえます。

そういうわけで、なるべく早くから情報の収集は始めておきたいところです。

転職する・しないに関わらず、エージェントサービスには登録をしておき、できるならエージェントとも実際にあってキャリアプランについて共有しておくのが理想です。

その方がいざ転職の段になったときの彼らの段取りが圧倒的に早くなりますし、「このエージェントはアタリか、ハズレか」などといった不安を持たずに実行できます。

 

情報という観点では、やはり知名度の大きい会社の方がさまざまな情報が集まりやすくなっています。

また、ジャンル特化の方がより詳しい情報をもっていることになります。

このジャンル特化とは、「会計士のみを相手にしている」という転職者の属性をあらわす意味と、「金融業界への求人の紹介に特化している」という紹介先の属性をあらわす意味の両方を含んでいます。

転職エージェントごとに得意分野が違ったり、懇意にしている企業が違うのは事実ですので、何人かのエージェントに会って自分に合ったエージェントをキープするようにしたいですね。

 

一般に、大手の転職エージェントを3つ程度登録すれば、会計士関連の求人の実に9割は網羅していると言われています。

また登録しすぎると逆に面倒なので、そういう意味でもまずは3つに絞って登録してみるのが良いかと思います。

経理・会計士に特化した転職エージェントを選ぶ

登録するエージェントですが、基本的には会計士に特化した転職エージェントサービスを選ぶようにしましょう。

中には会計士がエージェントとして相談に乗ってくれるサービスもあり、より専門的なアドバイスを受けることができます。

 

また会計士案件に特化しているということで、業界・企業との強いパイプを構築していることを期待できます。

求人サイトに登録できない案件が存在するということは前述しましたが、まさにそのような案件はコネクションがすべてです。

そうした表には出回らない求人案件を優先して紹介してもらえることもあります。

実際に利用してみた転職サービスまとめ

マイナビ会計士

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公認会計士の転職に特化した大手の転職エージェントがマイナビ会計士です。

マイナビブランドということもあり、圧倒的な求人数を保有しています。

会計士案件に特化しているため、会計士の業務内容を熟知したコンサルが可能です。

マイナビ会計士の転職エージェントであれば、転職のすべての工程をフルサポートしてくれます。

ですので職務経歴書の書き方から模擬面接、面接官の特徴まで仔細にレクチャーしてもらえるので、はじめての転職だとしても安心して任せられます。

 

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求人については、王道の経理・財務、そして内部監査に関するポジションは当然のこと、コンサルや経営企画など多くのエリート会計士が嘱望するポジションの求人を多数持っています。

全国の会計事務所はもちろん、税理士法人やコンサルファーム、大手上場企業、そしてスタートアップへの転職に精通しています。

マイナビ会計士のエージェントは質が高く、求人票の情報だけでなく、想定年収やその企業での出世コース、人事評価制度、活躍している社員の特徴、転職に成功した転職者のスペック、求人票のポジションの社内での立ち位置など、プラスアルファの深い情報を持っています。

間違いなく「ここにしかない」求人があります。

ぜひご自身の目でお確かめください。

 

また、土日の面談にも対応しているのは嬉しいですね。

現職の職場に気を使って転職活動をしている方や、ステルスで転職をしようとしている方にとっては、平日の夜にエージェントと会おうとしてもなかなか自由が利きません。

土日でも会えるところは実はそんなに多くないですし、実は初回だけ土日可だったというところもあるので、これはなにげに重宝するサービスです。

 

そしてなんと、ここまでのサービスを受けても利用料は一切掛かりません。

1円も払うことなくフルサポートを受けられます。

登録しない理由がありません。

ビズリーチ

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ビズリーチはハイクラス人材向けの会員制転職サイトです。

サイトに登録して自分の履歴書・職務経歴書を登録すると、採用側企業から直接スカウトがきたり、転職エージェントから案件紹介のメッセージが届くというシステムです。

もちろん、登録したレジュメは閲覧側(企業や転職エージェント)には匿名で公開されるため、こちらから応募したりエージェントにメッセージを送るまでは名前が明かされることはありませんのでご安心ください。

 

ビズリーチの最大のメリットは、ビズリーチ側で厳選したハイクラス求人のみが掲載されていることです。

求人の年収はミニマム700万円以上で、800万円~1,000万円がボリュームゾーンです。

CXOポジションも多く扱っており、1,000万円~1,500万円の求人はどこよりも多い印象です。

一方で、転職者側にもハイクラスな人材であることが必要で、年収制限はないものの、基本的に750万円以上の求職者がウェルカムされるサイトです。

500万円以下だと合う案件が少なくなってしまいます。

登録した結果、自分では無理そうだと感じる方も少なくないのが実情ですが、それはそれで自身の市場価値を知るきっかけになり勉強になります。

 

そんな、求人側も転職者側もハイクラスなものが集まるのがビズリーチなのです。

もちろん高給取りの公認会計士も多く登録していますし、案件も多いです。

ハイクラス求人とは具体的には、外資系コンサルや商社、外資系投資銀行、ユニコーン企業のCXOポジションなどです。

年収アップや社会的ステータスを上げたいという公認会計士の転職希望者にとってはビズリーチがおすすめです。

 

ビズリーチは直接企業からスカウトが来るものの、王道は自分に合う転職エージェントを見つけてともに転職活動に伴走してもらうことです。

ハイクラス求人のみを扱う転職エージェントも多数登録していますし、ビズリーチによるエージェントの評価もシビアに行なっています。

ビズリーチはエージェントを、転職者からのレビューや転職実績などを基にC~Sのように点数化しており、その点数いかんで会う価値があるかどうかが一目で分かるようになっています。

 

またビズリーチの特徴として、会費制という点が挙げられます。

他の転職サービスでは転職者は無料で転職サービスを受けられます。

有料サービスを提供するところはほぼないにもかかわらず、ビズリーチでは転職者も料金を支払うようになっています。

もちろん無料でも問題なく転職活動は出来ますが、より効率的に、より好条件の案件にアクセスしようとしたら有料機能を使えると大変便利です。

失敗したくない方にとっては有料でも使う価値がある、ということですね。

もっとも、登録してから数ヶ月は全て無料で使えます。

転職は本気になってから2ヶ月もあれば決まりますが、その期間であれば有料機能も無料で済む設計になっていますのでご安心ください。

しかも、利用頻度や登録情報の充実具合によって無料期間が延長されますので、是非賢く有料機能を使い倒して転職を成功させてください。

リクルートエージェント

業界最大手の転職エージェント企業です。

国内では最も知名度があり、案件数も多いです。

様々な大手企業の会計士や経理の求人を2000件以上保有しており、主に年収600万円以上の案件を中心として扱っています。

 

リクルートエージェントは、案件は多いのですが、会計士に特化したエージェントサービスではないため、経理や財務だけでなく営業の求人など、マッチング率が低い求人もたくさん出てきてしまうのはデメリットです。

一通り使ってみて求人も見ましたが、エリート会計士が次を目指す王道のコンサル系や経営企画系、ベンチャーCXO候補系の求人は少ない印象でした。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは外資系やグローバル日系企業、海外求人に特化した転職エージェント企業です。

東証1部に上場しており、長年の実績と広いコネクションが強みです。

事業会社としても、上場企業が運営するエージェントサービスだと安心して求人を任せられるので、上場しているという事実は極めて重要なポイントなのです。

 

総花的に多様なジャンルの求人を扱っていますが、もちろん会計士や経理の求人も多数扱っています。

外資系企業の求人が中心で、日系企業中心の日系転職エージェントとは差別化されている印象があります。

 

総花的ではありますが、同じタイプのリクルートエージェントよりは給与水準が高めの案件が多いです。

想定ユーザーとしては、基本的に年収600万以上ある方が対象です。

ビズリーチほどではないですが、なかなかハイクラス向けですね。

 

監査法人から転職し、事業会社で経験を積みたいが、給与水準は落としたくない会計士に向いています

上場企業が大半を占めており、外資系やグローバル日系企業の会計士や経理で働きたい方におすすめ

 

ハイクラス求人では採用プロセスにクセのある会社もあり、たとえば面接にケース問題があるなど、事前の対策が肝要になってきます。

その点、JACリクルートメントでは過去の転職者のヒアリングをもとに企業ごとの面接対策を行なっていますので、面接に向けて有意なアドバイスが期待できます。

REX

REXは公認会計士と税理士が共同で設立した、会計士・税理士・経理・財務専門の転職エージェント大手です。

年間1,100人以上の有資格者の転職サポートの実績があります。

 

マイナビ会計士と同様、会計系に特化しているため、エリート会計士の転職先として相応しいコンサル系や投資銀行系の求人が充実しています。

また、企業との独自のコネクションを持つため、大手企業の財務経理や経営企画の求人数も豊富です。

REXの求職者は会計士を前提としているため、求人の年収は事業会社のものよりもプレミアムが乗っているケースが多いです。

 

REXの強みは一番脂がのっているマネージャーやシニアのレイヤーの転職サーポートと、将来の幹部候補の重要ポジションの転職サポートが厚い点です。

もちろん面談は土日も可能で、忙しいビジネスマンには電話での転職相談も受け付けています。

ジャスネットキャリア

ジャスネットキャリアは公認会計士が創業した、会計・経理に特化した転職エージェント企業です。

ジャンルを特化している点ではマイナビ会計士やREXと同じですね。

基本的には20代〜30代向けの転職に特化しており、士業専門ということで3年以上の経験者が対象となっています。

 

ジャスネットキャリがが得意な領域は、コンサルや財務・経理、経営企画といった会計系の専門色の強い領域です。

監査法人や会計系コンサル等、会計業界を中心に考えているが事業会社への転職も気になるという方には良い選択肢かと思います。

今いる監査法人から全国の別の監査法人への転職はもちろんのこと、事業会社の財務・経理に転職したい方の支援にも強いと評判です。

やはり特化型は実績とノウハウとコネクションが年々蓄積されますし、一度転職した方が数年後さらにキャリアアップのため転職する際にリピートする率が高いので、どのようなスペックで入社した方が転職後の評判が高いか(低いか)を把握しているという強みがあります。

 

 

なお、ジャスネットキャリアを利用した会計士が口をそろえて言うのが、ジャスネットが運営しているウェブマガジン「アカウンタンツマガジン」が会計士のキャリアについて掘った記事を書いていてとても参考になった、ということ。

会計士のキャリア論やベンチャーのCFO特集は、自分では考えが及ばなかった視点でキャリアを考えるきっかけになるのでとてもオススメです。

無料登録すれば誰でも読めるようになるので、気になった方は一度ご覧になってください。

これのためだけに登録する公認会計士もいるほどですよ。

MSジャパン

MSジャパンは管理系専門の転職エージェントです。

管理系とは、財務・経理・経営企画・IR・法務・人事・総務などを指しています。

その中でも財務・経理のカバレッジが厚く、公認会計士や税理士などの専門性の高い求職者に対してもキャリアコンサルが協力なサポートをしてくれます。

 

経理財務だけではないものの、「事業会社の管理系への転職」や「会計士の転職」に特化しているため、実績とノウハウには期待が出来ます。

過去どのような会計士がどのポジションに転職し、そのときの年収はどれくらいで、その後パフォーマンスを出せているか、など教えてくれます。

ジャンル特化しているとキャリアコンサル側も会計士の業務内容や業界動向をしっかりと理解してくれているので、スムーズですし頼もしいですね。

 

MSジャパンではキャリアプランや相談に乗ってくれるキャリアコンサルと、企業へ推薦状を出したり面接手配など企業側とのやり取りをするアドバイザーが分かれていることも特徴です。

キャリアコンサルとアドバイザーが分業していることでそれぞれにノウハウが蓄積されるため、その企業や業界の状況にとても詳しいです。

最後に

ここまでざっと「エリート会計士ならこれ転職でマストでしょ」という転職サービスをご紹介してきましたが、合いそうなサービスは見つかりましたでしょうか?

会計士であるみなさんはすでに高給で社会的ステータス・信用度も高いため、ジャンプアップには慎重になりがちです。

もしくは「今のままでいいじゃん」と思ってしまいがちです。

しかし会計士は社会的ニーズが高く、とりわけ財務・会計だけが武器ではないエリート会計士なら監査法人から飛び出してもポジションはたくさんあるのです。

むしろ、監査ばかりやって閉じたスキルになってしまった会計士は市場価値をどんどん毀損している可能性が高いのです。

今こそ勇気を持って転職を真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

面接対策とか履歴書とか、最初は難しい・メンドウなことは置いといて、まずはご自身の市場価値を認識することからはじめると良いかと思います。

 

また、先述しましたが「なにから手をつけたら良いかわからない」でも大丈夫です。

とりあえず何も準備がなくても「職務経歴書の書き方も含めて相談させて下さい」でOKなのです。

 

実際にエージェントに会えば、希望職種に転職するため必要なことを助言してもらえます。

それは例えばインチャージ(主査)の経験だったり、IFRS関連のプロジェクト経験だったり、英語の能力(TOEICの点数)だったりします。

そうした能力面のアドバイスや、転職時期(春採用なのかとか通年採用なのか)などを聞いた上で、「今すぐ転職するべきだ」や「じゃぁやっぱりもう少し監査法人で経験値を貯めるべきだ」など判断ができます。

 

いずれにしても、最終的に転職する・しないに関わらず、早めに動き出すことが肝要ですよ。 

公認会計士が最短でキャリアアップする方法【エリート会計士の華麗なる転職】

2018年10月31日更新 2018年5月12日公開

エリートの公認会計士が転職で実践することについては以前まとめました。

こちらの記事が、うれしいことに好評をいただいており、その続編として「会計士として考えうる最短のキャリアアップについて」を記事にしてみました。

言うならば、ぼくの かんがえた さいきょうの キャリアアップ論【かいけいし編】になります笑

www.highclass-jobchange.com 

どうせ行くなら最高のキャリアを歩みたい!とお考えの会計士のあなた。

本稿がそのご参考になれば幸いです。

(なお、本稿の内容については会計士監修で書いております)

◾️ハイクラスへの転職なら登録1分、マイナビ会計士!
※レジュメ(職務経歴書)を登録すれば、転職成功率がなんと7倍に!

試験合格から入社まではとにかく英語

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会計士試験に合格してから入社まで、すべきことは英語の徹底的な詰め込みです。

TOEICで900点。これが目標です。

入社後も通常業務をこなしつつ、できるだけ英語力を伸ばしましょう。

会計士試験が終わったからといって、一息つくのは凡百な合格者です。

確実にここでキャリアに差がつきます。

監査法人ではIFRS・USGAAP適用の企業を狙え

入社後は、IFRSやUSGAAPの適用企業を監査するチームへの配属を狙いましょう。

もちろん英語ができるだけで配属されるわけではありませんが、選考に大きく有利に働きます。

 

ただし、上場企業が4,000社弱ある中でIFRSを適用している上場企業は140社弱。

USGAAP適用企業に至ってはわずか30数社という状況です。

さらに、入社した監査法人がそのうち何社をカバレッジしているかという話なので、配属されるのは決して簡単なことではありません。

ただ、一度IFRSやUSGAAPの監査チームに配属されたら同種の複数案件にアサインされますので、知見の蓄積が加速します。

 

さて、ではどうして英語を勉強して日本基準以外の監査チームを狙う必要があるのでしょうか。

その理由はずばり、海外赴任チケットの獲得のためです。

2年間の海外赴任

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日本基準の会社の監査業務もこなしつつ、濃淡あるもののIFRSもしくはUSGAAP監査を5~6年やると、海外転勤のチャンスが回ってくることになります。

もちろん社内選考がありますが、英語力・IFRSやUSGAAPの監査業務の実績などを総合的に勘案し、候補者が絞られていきますので、しっかりと実績を積んでいれば有利に選考を進められます。

なお、選考は上司の推薦があってから本人に知らされることなくじっくり時間をかけて行なわれます。

 

見事選考を突破し、海外勤務(通常2年)が決まれば、同期の中でもダントツで市場価値が上がってる証拠です。

どの地域に派遣されるかまでは選べませんが、まぁキャリア上はどこへ行ってもあまり差異はありません。

 

ここでの2年間はテストや選考などはありませんので、大いに仕事に励んで、たくさん遊びましょう。

帰国後はマネージャー業の経験を

さて、2年の海外派遣が終わり、帰国することになります。

帰国後はマネージャー、つまりは管理職として帰任することになります。

 

このマネージャーというのが、監査法人で集めるべき最後のピースになります。

マネージャーとして半年~1年間業務に励みましょう。

そして転職

この時点で、

  • 30歳前半
  • 公認会計士
  • 海外勤務経験あり
  • マネージャー経験あり

という、考えうる限りほぼ最強のカードが揃っていることになります。

転職サイトなどに登録していれば、あらゆる魅力的なオファーが舞い込んでくる状況です。

 

公認会計士の最短キャリアアップ論、最後はいよいよ転職の章になります。

魅力的なオファーがあるので、ぶっちゃけどれを選んでも給与・ポジションは文句なしなのですが、エリート会計士はもう一段先を見て熟考したいところ。

ツメ甘く安易に選んでしまうと、その後のキャリアのアップサイドが決まってしまう可能性があるのです。

 

この際、選択肢はたくさんあります。

以下では主なエリート会計士の転職先について挙げていきます。

専門性を突き詰めてとにかくめちゃくちゃ稼ぎたいなら投資銀行

投資銀行はM&Aや資金調達のアドバイザリーを生業にしています。

最高峰に高給なことで有名です。

もしも監査法人時代にM&Aのデュー・デリジェンス業務や資金調達業務に携わった経験があれば転職も話が早いです。

 

30歳前半で多少の業務経験があれば、シニアアソシエイトもしくはヴァイスプレジデントとしてのポジションが待っています。

外資系だと前者であれば年収2,000万円~、後者なら3,000万円ほどのオファーになります。

◾️シビれるディールがしたいなら外銀へ、マイナビ会計士!

課題解決プロフェッショナルとして幅を広げるなら外資系コンサル

コンサルの仕事は実に多様ですが、中でも財務のプロフェッショナルであれば、プロジェクトにアサインされる機会は多くなります。

決して財務だけに閉じない、課題解決のプロフェッショナルになりたいのであれば、外資系コンサルはとても魅力的なキャリアです。

 

また、コンサル出身というのは広くツブシが効きます。

外資系コンサルで3年鍛え抜き、再度経営企画部やCXOのポジションを狙って転職するというのも魅力的なキャリアです。

◾️頭脳ひとつで勝負したいならコンサルへ、マイナビ会計士!

オーソドックスに外資系の財務経理職

3番目の紹介になるものの、一番オーソドックスなのが財務経理部への転職でしょう。

これまでの会計士としての知見がフルに活用できます。

 

とりわけ海外勤務があるので、待遇の良い外資系からのオファーを優先的に見たいところ。

また、マネージャー経験ありでの転職ですので、財務部部長もしくはCFOポジションを狙っていきたいですね。

最低でも1~3年で部長になれるかどうかは是非とも見極めたいところです。

◾️財務経理だと少し刺激が足りないかも...マイナビ会計士!

本当はそのどれでもなく、だんぜん経営企画一択な理由

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と、いろいろ案はありますが、実はそのどれもが最善とは言えないというのが私の考えです。

誤解のなきように申し上げると、前出の選択肢は間違いなくどれも魅力的で甲乙つけがたいです。

エリートビジネスマンですら、行きたくてもそうそう選べない企業ばかり。

 

しかし、私は投資銀行にも在籍しておりましたし、普段経営陣と相対して仕事をしている関係上、前出のキャリアは本ケースでは「さいきょうのキャリア」とは言えないと考えます。

 

私なら断然、会計士には経営企画部のポジションをオススメします。

 

なお経営企画の仕事について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

www.highclass-jobchange.com

次のステップで経営陣に食い込めるのが経営企画部だけ

その理由についてご説明します。

本ケースの目標は、あくまで「最短」でキャリアアップを目指す想定でした。

確かに稼ぎたいなら投資銀行ですが、最短で「経営層」を目指すというゴールであれば、経企がベストです。

 

たとえば投資銀行を選んだとすると、M&Aとファイナンスの専門職を志向することになります。

そうなると次のキャリアは、①投資銀行でエグゼクティブを目指すか、②ファンドに行くか、③結局経営企画部でM&Aチームを率いるかという選択肢が本流でしょう。

①②はいずれも経営層・パートナーには遠く、針の穴を通すような狭き門が待っています。

③は、結局経営企画部に移るなら回り道をする必要はなかったとも考えられます。

 

コンサルも同様で、課題解決プロフェッショナルになったあとどうするかというと、引き続き戦場でファイティングポーズをとり続けるか、CXOポジションを目指して転職するかということになります。

 

それでは財務職はどうでしょうか?

一見、会計士の知見をダイレクトに活かせるので、もっとも収まりの良いポジションに見えます。

確かに監査法人対応であったり、コーポレートファイナンスまわりの課題解決は期待されるでしょう。

転職して数年で部長が確実、もしくは最初から部長ポジションで転職するということも十分に考えられます。

 

しかし、財務職から経営陣に上がれるかというと、ここはシビアだと考えています。

財務部部長からは執行役員までなら可能でしょう。

ただ、経営陣(具体的には取締役)となると難しくなってきます。

 

ここでひとつ留意点ですが、CFOについてお話しします。

CFOというポジションは財務系の最高幹部、すなわち経営層なわけですが、実は財務部長の延長にはありません。

それは予算編成であったり中期経営計画の策定であったりM&AであったりIRであったりと、いわゆる経企機能を統括・兼務する人物でなければならないからです。

単純な財務部の延長には、実は経営ポジションはないのです。 

これはなにも財務部に限った話ではありません。

法務や総務、人事の延長線上にも経営陣へのチケットはないのです。

良くて執行役員が限界でしょう。

 

経営ポジションには、当然ですが経営力が必要です。

経営陣の意思決定を支えるのが経営企画部であり、財務・税務・法務に限らず事業運営の知見など、横断的な能力が養われていくことになります。

だからこそ経営企画から経営メンバーが輩出されやすいのです。

 

こういった点に鑑み、私は最短でキャリアアップを狙うなら経営企画職一択であると考えています。

経営企画は常に人手不足

経営企画は採用が難しい部署のひとつです。

近年はエンジニアがとても採りづらく年収が高騰していますが、それは数十人・数百人規模で採用される性格のものだからです。

 

一方、経営企画(あるいは社長室と呼ばれる会社もあります)はどうでしょう?

どんなに大企業であったとしても10人もいないのです。

私が現在在籍する会社は時価総額で数千億円規模と大きめの企業になりますが、実は経企はわずか4人!

それで全社予算をつくり、M&Aを回し、中期経営計画を作り、経営課題の分析・プロジェクト化をしています。

(なお、エンジニアは400人ほど在籍しています)

 

なぜ少人数組織なのに採用が進まないのか。

答えは至極明快で、採用に足る人材がなかなか現れないからです。

経営企画は会計士を渇望している

では経営企画がどのような人物を求めているのかについて少し言及してみます。

まずはなんといってもコーポレートファイナンスの知見。

B/Sが重い会社、たとえば製造業などではCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の適正化は重要課題です。

その課題を発見し、解決策を練り、プロジェクト化し、解決を図る陣頭指揮をとることが経企の重要な役割になってきます。

もちろん現場のことに熟知していないといけないわけではなく、必要であれば現場の人間をプロジェクトにアサインするので、あくまで陣頭指揮です。

他にも最適資本構成を考えたり、自社のWACCを把握しながら投資基準を策定したり、ROEを改善するソリューションを考えたり。

 

もちろんその全部を監査法人の実務でやったことはないかもしれません。

(あるいは、ひとつも実務で扱ったことがないという人もいるかもしれませんね)

しかし、少なくとも会計士であれば説明さえすれば理解してもらえる素地がある、というのはめちゃくちゃ重要です。

コーポレートファイナンスは、書籍を数冊読んだ程度で身につくものではありません。

付け焼き刃で習得できないから採用でも苦労するのです。

1ヶ月ではエンジニアになれないのと同じ理屈です。

それが会計士であれば、実務経験がなかったとしても問題ないと判断されます。

 

そして2つ目が会計の知見です。

財務とはまた異なりますが、経企でも日常的に会計の論点が顔を出します。

  • 予算編成において新規連結子会社の影響や租税公課などをどう見積もるか
  • IFRSを導入した時に予算のトップラインや利益にどうインパクトするのか
  • M&Aの財務DDにおいて監査法人が検出した財務リスクは対処可能かどうか
  • M&A後のPPA(パーチャス・プライス・アロケーション)で監査法人と論点になるのはどこか

などなど。

これはもうエリート会計士なら言わずもがな、ですね。

 

最後は語学力。

このご時世、国内で閉じた事業を運営している会社はマイノリティです。

海外展開、インバウンドの取り込み、多言語化など、グローバル化の経営課題は実に多く、また多様です。

これについても海外勤務経験ありの人材であればまったく問題ありません。

 

そのほかは事業・サービスの運営経験なども重要ですが、これはnice to haveです。

実際、経企には外銀や外コン出身者も多いですが、必ずしも最初に事業経験があるわけではありません。

◾️会計士と経企の相性はバツグン、マイナビ会計士!

最後に

会計士の最短キャリアアップ法、いかがだったでしょうか?

最短で経営陣まで上り詰めるということをゴールに考えて書いてみましたが、もちろん手段はこれだけではないでしょう。

しかし現実的なラインで最も最短なのはこのロードマップかと思います。

ご参考になれば幸いです。

 

【番外】経企への転職ならどの転職サイトが良いか

では実際に経営企画部に転職しようと思ったらどう動けばよいのか。

まずは転職サイトに登録し、求人を探しましょう。

もしくは良い転職エージェントを探して、転職の専門家に相談することも有効です。

転職サイトにもシチュエーションによって向き不向き、強み弱みがありますので、いくつか複数登録することがコツです。

 

マイナビ会計士【★★★★★】

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会計士に特化した転職といえばマイナビ会計士が有名です。

マイナビ自体は大衆向けですのでこの読者層には合わないと思うのですが、会計士に特化している点で支持されています。

「特化」にはマイナビの本気が見られて、登録するとメールもしくは電話にて本人確認がきます。

そこまでやるところはほとんどありません。

だからこそ間違いなく会計士しか登録されていないという信頼感が生まれ、優良な案件を獲得してこれるのですね。

もちろん利用は完全無料です。

会計士であれば、ひとつ目の登録サイトとして外せません。

マイナビ会計士の詳細は こちら

 

ビズリーチ【★★★★★】

ハイクラス転職といえばビズリーチです。

私も外資系投資銀行から上場企業の経営企画部に転職する際はビズリーチを利用しましたが、とても満足度が高かったです。

無料会員でも十分使えますので特に転職活動に支障はありません。

ただ、有料会員になればスカウトメールをより多く受け取ることができますので、転職の選択肢が広がります。

特別な事情がなければビズリーチを避ける理由は特にないです。

ビズリーチの詳細はこちら

なお、ビズリーチについては下記の記事に詳しく書いています。

ビズリーチの評判|ハイクラス転職者から高い評価を受ける理由

 

JACリクルートメント【★★★★☆】

JACリクルートメントは転職マッチング市場で最近急激に評判を高めている企業です。

現在はリクルートエージェント、DODAに次いで業界3位になります。

手堅い大手からベンチャーまできっちりカバーしており、特に個人的には高報酬案件に強い印象を持っています。

また、外資系への転職支援を強化している点も特徴です。

JAC Recruitmentは世界8カ国(イギリス・シンガポール・中国・タイ・マレーシア・インドネシア・香港・韓国)に拠点があり、グローバルな転職サポートを行っています。

英文レジュメの無料添削や英語面接対策、中国語話力のレベルチェックなど、様々なサポートがあるので心強い存在になることは間違いありません。

JACリクルートメントの詳細・登録はこちら

【証券・監査法人の争奪戦】いまホットなのはIPO業務

2018年4月10日更新 2018年3月9日公開

一躍時の人となるスタートアップ創業者、一攫千金を目指すベンチャーキャピタル、大きな引受け手数料が転がり込んでくる証券会社...

さまざまな利害関係者の思惑が激突するのが新規株式公開、いわゆるIPOです。

そのIPO市場で、今まちがいなく大きな渦が巻き起こっているのをご存知でしょうか。

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IPOをめざしているスタートアップと多数面会をしますが、その際に創業者が口をそろえて言うのが、

数年先までパイプラインがいっぱいだという理由で大手証券会社に断られた

いまや監査法人もつかまらない。ビッグ4がつかまらず、中堅ファームまで広げて引き受け手を探している

ということ。

www.nikkei.com 

また、ファーム側からも同様の話題がよく挙がり、

・引き受けたくてもリソースが手一杯

・逆に、このタイミングで引き受け手を見つけられたスタートアップは相当有望だという証左だ

IPOの引き受け証券 & 監査法人を確保できているということが、出資をする際の判断基準になっているVCもある

といった声を聞きます。

 

この先も当分はこうした流れが続くものと思われますので、そうなるとIPO実務ができる人材にニーズが集まってきます。

投資銀行あるいは証券では、株式公開チームがひとつおもしろい配属先になってくると思っています。

監査法人においても同様に、新規上場の監査チームがよいキャリアになるはずです。

そこで経験を積んで3年後に上場を目指しているようなスタートアップにCFOまたはCOOとして転職すると非常に重用されるでしょう。

既にスタートアップ界隈で、そういった役割を期待されてヘッドハントされている例を見ます。

 

IPO実務ってなんだという方のために、以下でさらっとおさらいだけしておきたいと思います。

主幹事証券の役割

主幹事証券会社の役割は、上場の準備段階から上場後にわたって、さまざまなアドバイスを行うことです。

また、取引所の行う上場審査に先立って、第三者の立場で会社を審査もします。

上場準備の初期

上場スケジュールの策定、事業計画の策定、資本政策の策定、内部統制などの社内管理体制の整備に関して、豊富な知見を以ってアドバイスを提供します。

 

なかでも事業計画の策定は、株式上場の可否や上場時のバリュエーションに影響を及ぼすため非常に重要ですが、スタートアップのなかには事業計画の作り方に慣れておらず、十分なロジックとフィージビリティがある計画を作れないこともよくあります。

ですので、上場に向けてはバリュエーション等で普段作りなれている専門家と一緒に作るということが大切になってきます。

※余談ですが、仕事柄スタートアップの事業計画をよく見ます。しかし、その8割~9割くらいは本当にテキトウな代物です。(本人はいたってマジメに作っているのですが...)

中期

上記の準備の目処が経ってきて、申請書類のドラフトが出来る頃になりますと、今度は主幹事証券の公開引受部門に事前チェックや助言・指導を受けることになります。

一般的には、これだけでも1年超~2年の期間がかかります。

後期

公開引受部門の指導が終わると、主幹事証券の審査部門が、第三者の立場で会社を厳しく審査します。

証券取引所の上場審査に先立って、主幹事証券の審査を受けるというイメージです。

 

このように主幹事の業務は非常に広く、また長期のプロジェクトになります。

主幹事との関係構築は、IPOの成否に大きく関わります。

たとえば、上場時のバリュエーションの考え方を巡って、経営陣と主幹事証券との間で意見の相違があり、どうしてもその差が埋まらない場合は主幹事を別の証券に切り替える、なんていうことも良くある話です。

監査法人の役割

一方で監査法人の主な役割は、証券取引所の上場審査基準で求められる「会計監査」を実施することです。

監査の対象は財務諸表だけでなく、内部統制なども含まれます。

 

当然、スタートアップが上場基準の会計監査を受けるのは初めてです。

その作成に際して最新の会計基準の適用であったり、会計処理の適正化が必要となるのですが、それらについて知見があるわけではないので、監査だけではなく、その指導・助言を実施することも重要な役割となります。

最後に

IPOが増えてきている中で、「IPO請負人」と呼ばれるような人材がいます。

上場準備を始める頃のスタートアップに転職し、見事上場させて、また次のスタートアップに転職をするというひとたちです。

彼らはストックオプションをたんまり貰って上場し、ロックアップが外れたらそこで売却をして、ということを繰り返して界隈で有名になっていきます。

こうしたことが話題になるのも、IPO実務に詳しい人が一部に集中してしまっているからかもしれません。

活況になりつつある今だからこそ、IPO実務に習熟して人材価値を高めるという手段は筋が良いように思います。

 

かつてゴールドラッシュで一番儲かったのは、採掘者ではなくつるはしを売った業者だった、というのは有名な話ですが、いまのIPOに関しても同じことが言えるかもしれませんね。

【2017年度】データでみる公認会計士試験の結果|合格率・受験者数・年齢・職業・学歴について

2018年2月14日更新 2017年11月17日公開

さて今回で2回目となったデータで見る会計士試験シリーズ。

2017年度論文式合格者の発表当日にお届けしています。

2016年度のデータはこちら

 

・2017年は公認会計士試験ってどれだけの受験者がいるの

合格率は低い?

どんな職業の人が受験するの?

・受験者の平均年齢はいくつ?

そんな疑問に答えるべく、2017年に実施された会計士試験の結果のデータをまとめてみました。

 

2016年度との比較も交えて解説していきます。

グラフを二つ張ってあるのは、上が2016年度、下が2017年度を示しています。

年度別出願者数と合格率

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まずは出願者数と合格率の推移から。

2017年度の出願者数は微増の11,032人(+776人)でした。

この中に本サイト読者がいるとうれしいですね。

※この数字は「出願者数」なので、実際に試験会場に行って受験した人の数、すなわち受験者数はもうちょっと少なくなります。

 

また、合格率も微増で11.2%でした。

ちなみに合格者の男女比率は、男性80.3%、女性19.7%です。

※合格者の得点比率は52.0%になります。

※なお合格率は論文式合格者数 ÷ 出願者数で計算しています。

年齢別出願者数と合格率

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続いて年齢別の分布になります。

やはり20~24歳が最も多いのは変わらず、合格率も16.3%と平年並みでした。

そこから離れれば離れるほど出願者・合格率共に低下する傾向がみられます。

 

ちなみに合格者の平均年齢は26.3歳(昨年26.2歳)最高齢は62歳(同67歳)最年少は昨年同様19歳でした。

学歴別出願者数と合格率

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そして学歴別出願者数は上図の通りです。

全体的に受験者数が伸びているものの、大学卒業および大学在学者が特に増えているのがわかります。

それぞれ昨年比で+4.8%、+17.4%の伸びでした。

来年もこの傾向が続くのでしょうか。

職業別出願者数と合格率

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さて職業別です。

やはり学生が最も多いのですね。昨年比で16.3%も出願者数が増えています。

ただ合格率は例年並みです。

 

なお、出願者全体に占める学生の割合は36.2%、合格者全体に占める学生の割合は50.3%でした。

合格者の実に半数は学生が占めているということです。

受験地域別出願者数と合格率

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いよいよ最後は受験地域別の受験者データです。

四国が前年と同数ですが、それ以外の地域ではすべて受験者が増加しています。

それにしても東京含む関東は圧倒的ですね。

また昨年同様、近畿の合格率が一番高くなりました。

人口の割りに京大・阪大・同志社などの有名大学が多かったりするから?と思ってますが、未だに解明できていません。

(理由をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください)

まとめ

データで見る2017年の公認会計士試験でしたが、いかがだったでしょうか。

なお、2016年度のデータはこちらです。

 

このデータが受験生の役に立てば幸いです。

また来年、この記事シリーズでお会いしましょう。

バンカーっぽさを演出する6つの方法【クセがすごい】

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2018年2月14日更新 2017年10月25日公開

何事も極端な投資銀行で働いていると、人前でついつい出ちゃう言葉や態度、すなわち演出グセというものがある。

実際はそこまでではなくとも、キャラ付けのためにあえて協調したり、おもしろおかしくしたり。

もちろん地で出ちゃってるものも。

いずれも一般の人には驚かれることが多く、それはつまりクセがすごい!ということにほかならない。

バンカーにはいったいどんな演出グセがあるのか、いくつかご紹介しよう。

1. 友人との食事はオフィスのレストランでとる

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友人と食事をとりつける場合、重要なのは場所だ。

さりげなく自分のオフィスのあるビルのレストランフロアを提案しよう

どの投資銀行もオフィスフロアだけじゃなく観光スポット的にショッピングエリアが設けられていることが通常だ。

 

都合よくオフィスのレストランに決まったら、当日あなたがすることはまず財布とブラックベリーだけを手に持って集合場所に登場すること。

「あれ?荷物は?」

きっとそう尋ねられるだろう。

そうしたらこう答えよう。

デスクに置いてきたんだよ

友人は目を丸くするはずだ、なんて忙しい職業なんだって。

そんな忙しい合間を縫って僕たち(私たち)に時間を割いてくれて感激だって。

 

そして食事が始まったらブラックベリーを10分に一度は手にとるようにしよう。

特に意味は無いけどね。

ときにはあわてた感じでキーを打ったりするとより効果的だ。

なにか火急の用件で慌しく部下に指示を送っているように見えるからね。

実際にはマインスイーパーをしているだけなんだけれど。

 

そして食事が終わったら最後のひと押しの演出だ。

友人がゲスト用エレベーターに乗る前に、従業員用エレベーターに向かう通路に向かっておもむろに進んでいこう。

「あれ?どこいくの?」

そう聞かれるので、こう答えるんだ。

「仕事が残っててね」

その頃には友人も理解を示し始めていて「さすが、バンカーは違うね」という風に思うに違いない。

演技に夢中だから彼らの顔は見ていないけれども、そんな眼差しを向けてくれているはずさ、きっとね。

2. 「180時間」というパワーワードをブッこむ

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友人と仕事の話になると間違いなく話題に上がるのが残業について、だ。

「残業はないの、超ホワイトよ」を売りにするやつもいれば、「残業はあるけど1分単位でつけられるよ」という謎のプライドを見せてくるやつもいる。

だがあなたの出番はまだ。

トリガーは、

俺のところはブラックだ。残業時間は毎月80時間を超えている

というやつが現れたときだ。

そんなやつが出てきたらいよいよあなたの出番。

その頃にはだいたい一通りの自社自慢(?)が終わってるので、満を持して言おう。

俺は180時間かな。あ、残業時間がね」と。

真打ちは最後に登場するものなのだ。

 

なお、“180時間”はものすごいパワーワードだ

僕はそれを聞き流せる一般人にまだ会ったことがない。

3. 六本木や銀座に「やれやれ感」を出す

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東京が地元ではないバンカーも多い。

私もそうだ。

地方の人間にとって東京は別世界に映るもの。

両親や地元の友人は、「東京」と聞くだけでその甘美な響きに憧れを抱くのだ。

テレビに映る東京はきらびやかでいて魔窟。

そんなところから息子(娘)が帰省してくれば、立派な大人、一角(ひとかど)の人間に見えてしまうもの。

シャープになったシルエットがエスタブリッシュ感を演出するようだ。

実際は、穴蔵のようなオフィスでモニターしか見ていなくて不健康なだけなのだけれど。

 

さらに都会っぽさを印象的にするために、六本木や銀座に対して、「住むとホント困っちゃうよね」「やれやれだよ」感を加えるがコツだ。

たとえばこんな風に。

 

■六本木

ハロウィンの時期は困っちゃうよ、マンションから気軽にコンビニにも出られなくってさ。

いい加減ドラキュラとバニーには飽き飽きだよね。

 

■銀座

深夜に帰ってると銀座1丁目まで行列できてることがあってびっくりするよ。

あぁ、また新しいiPhoneが出たのかってね。

アップルストアは4丁目なのにね!

 

こんな具合に。参考にしてみて欲しい。

4. ニューヨーカーを気取る

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バンカーといえばニューヨークだ。

日本でも、外資系投資銀行なら新卒研修とアソシエイト研修はニューヨークで開催するファームが多い。

ファームによってまちまちだけど、およそ3~5週間はニューヨークのど真ん中のホテルでしばらく暮らすことになる。

ウォールストリート、ブロードウェイ、タイムズスクエア、セントラルパーク、イエローキャブ、BLTステーキ、ストリップ、ピアノバーなどなど、様々なことを体験するはずだ。

 

そうすると、誰かがアメリカの話をしだすと妙にそわそわし、口を挟みたくなる症候群に陥ってしまう。

言いたくて仕方がないのだ。

あ~、マンハッタンね」とか「ブルックリンはヤバイよね~」とか。

するときっとこう聞かれる。

「ニューヨーク知ってるの?」と。

その正しい返事はこうだ。

「いや、詳しいってほどじゃ。5週間ほど住んでたんだよ、新卒研修で」

 

新卒研修でニューヨーク、これもパワーワードだ。

覚えておこう。

5. 早朝の築地で場内を食す

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バンカーっぽさを出すエピソードは他にもある。

そのひとつが、

仕事終わりの早朝に同僚と築地に寄って、場内で寿司をたらふく食べて帰った。

その2時間後にはもう出社していた。

というもの。

 

築地は早朝が一番楽しい。

その日獲れた魚たちが水揚げされ、最高に新鮮なうちに海鮮を食べられるのは築地ならではだ。

観光客は6~7時頃から増えだしてくる。

この時間になると、特別おいしくもない露店ラーメンを食べるために15分も並ばなければならなくなるほどだ。

 

一方、バンカーは違う。

仕事終わりの5時頃、空腹に耐え切れず、思いつきで築地に行くのだ。

タクシーで築地まで行って、場内の寿司屋に入る。当然、観光客はまだいない。

早くお腹いっぱいにして1秒でも早く帰りたい(平日だからその日の出社が迫っている)ので、オーダーの仕方も豪快だ。

メニューのここからここまでを10艦ずつください!

お腹いっぱいに食べたらタクシーで帰宅する、これが戦場で戦う兵士にとっての束の間の幸せなのだ。

 

と、いうエピソードを合コンで話そう。

上手くいけば「きゃー私も連れてって」となることだろう。

たいていは死んだ魚のような目をされるのだけれど。築地だけにね(白目)

6. 【転職後】キーボードからキーを外す

これまでは投資銀行に在籍中のケースを想定して話をしてきた。

でもバンカーっぽさを演出するのはなにも現役のときに限らない。

むしろ、転職後の方がバンカーっぽさを出す機会が多いといえるかもしれない。

 

そのひとつがこれだ。

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そう、キーボードからキーをはずすこと。

これは業界外では相当インパクトがあるようで、必ず聞かれるほどだ。

こ、壊したんですか?」と。

 

もちろん壊したわけではなく、Microsoft Officeを快適に使うためのハックの一種なのだけれど、そんなの業界人しか知らない。

「F6を外すかどうかは流儀が分かれるよね~」

なんて適当なことを言っとけば、明日からあなたも職場でエクセルマスターと呼ばれること請け負いだ。

 

ところが、たまに業界人でもないのに知った風なひとが現れることがある。

私のキーボードをみて驚く人に「界隈だとこうするんですよ」とか横から言っちゃう人だ。

私の経験上、そういう人は外資系コンサル出身者だと断言できる。

最後に

以上、バンカーっぽさを演出する6つの方法でした。

いつもと違う文調でお送りしました。

バンカーならどれかは「あるある!」と言ってしまう内容だと思いますが、どうだったでしょうか?

 

良いは悪いかはさておき、極端な業界に頭までどっぷり浸かってしまうので、とにかくクセがすごい!

もしこれを読んだ読者のまわりにこんな人がいたら、「あぁそういうことなのか」と思っていただき、是非温かく接してあげて欲しいなと思います。

【2016年度】データでみる公認会計士試験の結果|合格率・受験者数・年齢・職業・学歴について

2018年2月14日更新 2017年9月26日公開

日本三大難関資格とされている公認会計士試験。

・公認会計士試験ってどれだけの受験者がいるの

合格率は低い?

どんな職業の人が受験するの?

・受験者の平均年齢はいくつ?

そんな疑問に答えるべく、2016年に実施された会計士試験の結果のデータをまとめてみました。

これから受験を検討される方の参考になれば幸いです。

年度別出願者数と合格率

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まずは出願者数と合格率の推移をみてみましょう。

2016年度の出願者数は10,256人でした。

この数字は「出願者数」なので、実際に試験会場に行って受験した人の数、すなわち受験者数はもうちょっと少なくなりますが、それにしても多いですね。

また、合格率は10.8%でした。

ちなみに合格者の男女比率は、男性78.7%、女性21.3%です。

※合格者の得点比率は52.0%になります。

※なお合格率は論文式合格者数 ÷ 出願者数で計算しています。

 

ここで図を見ると、2006年のオレンジ棒グラフで合格率が跳ね上がっていますね。

ここで会計士試験が新制度になり、大幅に合格者を出すようになった最初の年です。

合格率のピークは翌年2007年で、2008年からは一転して2011年に底を打つまで下落を続けました。

2011年は旧制度を下回る合格率であることが分かります。

世間では新制度になって大量の合格者が出るようになって市場価値が下がっているという認識の人がいまだにいますが、図を見ればわかるように新制度は割と早い段階で是正されて従来の合格率に戻されたことが見て取れます。

 

なお、2011年以降はさらに一転、合格率は上昇を続けています。

どこまで合格率の上昇が続くのかわかりませんが、そろそろ許容範囲を超えて合格者を絞込む方向に調整が入りそうですね。

年齢別出願者数と合格率

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さて続いて年齢別の分布になります。

出願者が多いのはやはり20~24歳が最も多く、合格率も16.9%と非常に高いです。

そして、そこから離れれば離れるほど出願者・合格率共に低下する傾向がみられます。

やはり時間のある大学生が一番受験には適しており、ファーストキャリアとして会計士を目指す人が多いということの証左でしょう。

 

ちなみに合格者の平均年齢は26.2歳最高齢は67歳最年少は19歳でした。

学歴別出願者数と合格率

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そして学歴別出願者数は上図の通りです。

在学生より卒業生の方がずっと多いのは、25歳以上の大卒ビジネスマンや資格浪人生がたくさんいるからと推察されます。

職業別出願者数と合格率

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職業別に見てみましょう。

やはり学生が最も多いのですが、確かに大卒であろう会社員や無職(おそらく資格浪人)、会計事務所員などを足し合わせると学生より多くなりそうです。

ところで会計士試験を受験している会計士補っていったいどういう人たちなのでしょうか、、、

 

なお、合格者の71.8%が「学生」または「専修 / 各種学校生」で、ビジネスマンはわずか6.3%でした。

働きながらの合格は難しいということですね。

受験地域別出願者数と合格率

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最後は蛇足的にですが、受験地域も見てみたいと思います。

圧倒的に関東が多いですね。

これは人口が多いということだけではなく、会計士資格が大好きな慶応・早稲田・一橋大学があるからと思料します。

近畿の合格率が一番高いのもおもしろいですね。

人口の割りに京大・阪大・同志社などの有名大学が多かったりすることも影響しているのでしょうか。

まとめ

データで見る2016年の公認会計士試験でしたが、いかがだったでしょうか。

公認会計士協会は試験に関する情報を細かに開示してくれているので助かります。

他の資格試験も見習って欲しい、、、

 

ということで、このデータが受験生の役に立てば幸いです。

また新年度の情報が開示されたら別記事にまとめたいと思います。

転職したいけどできない人の悩みを解決する7つの視点

2018年2月14日更新 2017年9月25日公開

・転職をすべきか否か悩んでいる

・転職したいけれどもなかなか一歩が踏み出せない

そう感じている人が周りにも意外と多かったのですが、実際は転職に対してリスクなんてないし、踏み出せない理由も「考え過ぎ」なケースがほとんどです。

漠然とした不安やありもしない心配のせいで、目の前の不満に思っていることや夢を諦めてしまうのはとてももったいないことです。

 

私は実際に転職をしてみて、「なんだあれもこれも杞憂だったな」とか「私がいないと現場が回らないなんて、とんだ自意識過剰だったな」など、気づいたことも多々あります。

そうした経験談を通じて、転職を躊躇している方の不安を少しでも取り除き、転職に前向きになってもらおうと考えて今回記事を書きました。

さまざまな悩みを解決すべく、手を変え品を変え7つの視点から書いています。

どれかひとつでも読者に刺されば幸いです。

1. 転職すべきかどうかを悩んでいる方へ

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転職という言葉が頭をよぎる検討の初期段階。

転職を考え出すときの悩みは大きく4つに収斂されます。

それぞれ見てみましょう。

①上司が気に入らない → 尊敬できない上司に仕えても得るものはないよ

とにかく上司が気に入らない。

実務がわかってないので正当な人事評価をしてくれているようには思えないし、自分の不手際による失敗を部下のせいにするし、本当にサイアク。

そういった好かれない上司・考えが相容れない上司・能力が足りていない上司、いろいろいますよね。

 

組織が社長の能力以上に大きくならないのと同じように、チームも上司の能力以上にパフォーマンスを出すことは絶対にありません。

成長機会が制限されてしまうということです。

また、同僚が気に入らないなら仕事で結果を出して発言権を高めて放逐するなり、360度評価で刺すなり、上司に告発するなりいくつか方法はありますが、上司が気に入らない場合は途端にその手段が限られてしまい手詰まりになります。

そして、なによりそんな上司に仕えたところでなにか良いことがあるのでしょうか?

うん、まぁ、無いでしょう。

 

ということで、こんな具合に尊敬できない上司に仕えてても、何も得るものなんて無いのでさっさと転職しましょう。

②仕事が忙しすぎる → ちがう、割に合っていないんだ

仕事が忙しすぎて嫌だという声、よく聞きますよね。

実はこの不満にはふたつの理由が考えられます。

どちらが本当の悩みなのかを明確に認識出来ていない人が多いように感じます。

その理由とは、

  1. 仕事量が多い割に給料が見合っていない
  2. プライベートとバランスを取りたいのにそれが出来ない

です。

2はすぐにイメージできますが、問題は1です。

仕事が忙しくて困ると言うとき、たとえば給料が今の倍でも同じ不満を言いますか?

私は投資銀行で働いていたとき、同世代の2倍働いていましたが3倍の給料をもらっていたので辞めたいとは思いませんでした。

もちろん誰しもがそんな考え方ではありませんので、良し悪しもまたありません。

ただ、もし給料が2倍だったらどうかと考えた時に結論が変わるのであれば、あなたの現状の不満は「忙しいこと」ではなく「割に合っていないこと」だということです。

個人的には結構こっちの理由の方が多いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

③給料が安すぎる → 会社のツケをあなたが肩代わりする義理はない

給料は会社によって水準が異なります。

必ずしも相場に近い給与が支払われているわけではありません。

つまり、相場とのギャップは存在するということです。

本来得られるはずの対価をもらえていない、それは大きな機会損失です。

相場観を持っていないために、会社からの通達がすべてだと思い込んでいて、実は年に数百万円を失っているという人も多いはずです。

 

しかし、それは本来会社が負担すべきコスト、必要経費のはずです。

それを支払わず、従業員にそのコストを負担させているという構造です。

そんな会社、スパッと辞めてしまうのが正解です。

会社のコストをあなたが肩代わりする必要なんてないのですから。

④仕事がつまらない → 日に8時間も我慢しなければならない状況は控えめに言って狂ってる

これはあなたの興味・関心と業務内容にミスマッチが生じている結果です。

あなたが職選びでミスをしたのか、その会社にフレキシビリティがないのか、理由は様々でしょうが、ひとつだけ確かなことがあります。

毎日の業務時間8時間、1日のうちの大半をつまらないと感じる仕事に充てなければならない状況は、控えめに言っても狂っていると言わざるを得ません。

それはいったい誰得なのでしょうか。

今からでも遅くありません、楽しいと思える仕事を探しましょう。

2. それは分かってるんだけど、でも転職に踏み切れない3つの理由

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現状に不満があって、あるいは次のステップに進みたい理由があって、転職をした方が良いと頭では分かっているけど実行に移せない

なにかと出来ない理由探しをしてしまう。

その出来ない理由というのは、だいたい3つです。

1. 第二新卒だから経験が足りない → “つよくてニューゲーム”じゃん

職歴が浅いので転職なんてできないんじゃないか、と悩む方々ですね。

気持ちはよく理解できます。

経験もない若輩者だから市場価値なんてないだろう、そう思ってしまうわけです。

しかしそれは誤解です。

経験がないことのメリット。

染まっていないことの市場価値というものはあるのです。

経験とトレードオフのもの、それは「若さ」です。

 

月並みな回答に少しガッカリされた方もおられるかもしれませんが、一度でも採用側に立つと「若さ」がどれだけ貴重か認識するようになります。

とりわけ新卒〜社会人3年目くらいまでは、特殊な業界を除けば誰もみんな素人・未経験みたいなものです。

最初の一年のうち半分は研修で、残り半分はヨチヨチ歩きですから。

特殊な業界というのは、例えば1年で2年分働く外資系投資銀行や、徹底的にバリューを出すことを求められる外資系コンサルなど、ほんの一部の職業を指します。

 

ですので、1〜3年目で経験なんてハナから期待されていません。

あなたの武器は「若さ」なのです。

  • 大抵のことでは潰れない体力
  • わからないことを恥ずかしげもなく聞ける素直さ
  • 新しいことを学ぶときの吸収力

経験しなきゃ市場価値が付かない!と勘違いして、その間に大切ななにかを犠牲にしながら「若さ」という武器を鈍(なまくら)にすることの方が勿体無いのです。

2. 自分が辞めたら残りの人が大変になる → 1人辞めた程度で機能不全を起こす体制を放置していた会社が圧倒的に悪い

これは本当によくある話ですが、辞められない理由が「自分が辞めたら残された人の負担が大きくなるから気兼ねして言い出せない」というもの。

気持ちはよく分かります。

辞めたいと思う職場ほど、人がどんどん辞めているのでさらに辞めづらいものです。

あなたもこれまで辞めていった人たちの負担を背負ってきたから、余計にそう思ってしまうのでしょう。

 

私の場合もそうでした。

私の前職、外資系投資銀行では優秀な人材が日々切磋琢磨していました。

超がつく「高給」という名の麻薬をバンバン腕に指しながら、パフォーマンスを出すために睡眠時間を削り、キャパシティをギリギリ超えるか超えないかの瀬戸際の仕事量を抱えて職務に励んでいました。

当然、人材の出入りも激しく、入社と退職が日常茶飯事でした。

決して悪い意味ではなく、元気で優秀な人材をどんどん入れる一方で、結果を出して一儲けしたベテランや短期間で経験値をたんまり稼いだ中堅が別の成長機会を求めて卒業していく新陳代謝が活発でした。

(もちろんその仕事量に音を上げる人や、体調を崩すひとも含まれていたことは事実ですが)

 

私が在籍していた期間にも、同期やチームメイトがどんどんフロアを去ってそれぞれ新たな自分の道を見つけていきました。

たいてい旅立つ側の心は次の新生活に希望を抱いていて、前しか向いていません。

名残惜しいという気持ちこそあれ、悲しい・申し訳ないという気持ちはさほど感じません。

すでに決意と覚悟ができているからです。

しかし、残される側は突然です。

笑って見送ってあげたい気持ちも強いのですが、それだけではありません。

 

主力が抜けたらこのプロジェクトはどうなるんだ

私が主担当になってもチームを率いる自信がない

かろうじて回っていた仕事だったのに、もうこれ以上引き継げない

 

そういう気持ちがささくれのようにあって、無視しようとしても気になってしまうのです。

そうした経験をしてきたからこそ、自分がいざ辞めようとしたときにフラッシュバックしてしまいました。

でも、私は最終的に転職を決意しました。

深夜にMTGルームで先輩に相談したとき、言われた一言が決め手となりました。

 

辞めた後の会社のことなんて考えるな。
ここにいるバンカーはみんなそうやって、前職では残したチームに助けられて転職してきたんだ。
後のことは俺がなんとでもしとくから、前だけ見てろ。

 

そしてその翌朝、私は辞表を提出しました。

その先輩とは特に仲が良かったわけではありません。

その時期一緒にチームを組むことが多かったので、こういうことはちょっとでも早めに言っておいた方が良いかなと思って、辞意と懸念点を伝えたに過ぎません。

彼は誰もがエースと認めるスーパーバンカーで、めちゃくちゃ部下を酷使してギリギリ最大限のパフォーマンスを引き出させる人だったので、ふざけるな!と言われる覚悟でした。

でも違った。

自分がいなくなると現場は回らない、なんて思うのはひどく傲慢なことで、実際は翌日には何もなかったかのようにこの戦場は回るんだと思い知りました。

それが「組織」なのです。

その準備がいつもできていないような会社、ある特定の人物に支えられているような組織というのはひどく脆弱で属人的、危機管理能力の低い会社と感じます。

そのリスクに備えるコストを従業員に押し付けているということでもあります。

(その人にとって辞めたくないほど魅力的な会社なら話は別です)

 

  • 会社は誰かに辞められると困るような層の薄い組織体制を放置してはならない
  • 辞められて困るなら魅力的なポジション・待遇を提供すべし
  • さもなくば辞められて当然

というのが私の考えです。

どうでしょう、まだ会社に気兼ねする必要なんてありますか?

3. また就職活動の悪夢を繰り返したくない → 新卒より転職の方がずっと成功しやすい

おそらく多くの方が大学3年生、あるいは4年生のときに就職活動で苦労したことでしょう。

氷河期の買い手市場でも、あるいは逆に売り手市場のときも、それぞれに悩みがあったはずです。

新卒採用で苦労するのは、ひとえに一括採用のため差別化がとても難しいからに他なりません。

まだなったこともない社会人を想像しながら、自分ならこんな貢献ができます!なんていうアピールをしてライバルを蹴散らさなければなりません。

今思うとなんとも厚顔無恥な様ですが、それが正当化されてしまう儀式なのです。

閑話休題。

 

しかし転職は事情が異なります。

一括採用ではなく、募集は小口に分かれます。

必然的に同じタイミングで応募するライバルは少なくなります。

また、短いとはいえ職歴があなたの武器になるのです。

サークル長の経験も、インターンの経験も、バイトリーダーの経験も、どれもありふれていて食傷ものですが、職歴は違います。

ユニークだからこそ、新卒採用よりずっと伝えやすく、伝わりやすいのです。

新卒採用の時より転職は進めやすいはずです。

 

凡庸な仕事しかしてこなかった?ほんとうですか?

あなたが真面目に仕事に向き合ってきたならユニークになるはずです。

営業しかやってないからありふれている?

だったらもっと具体化させましょう。

  • どういう業種の営業ですか?
  • to Cですか、to Bですか?
  • 案件規模は?
  • あなたの営業戦略は?
  • あなたの上げた成果は?

 

少し話は逸れますが、似たような話があります。

「競合他社はどこですか?」という質問に対して「競合はいません」という回答をするスタートアップは資金調達できないといいます。

競合がいないのではなく、それは単なるリサーチ不足だと。

リサーチを深めても真っ向から戦う相手は見つからなければ、次は競合が見えてくるまで少し対象範囲を広げて考えてみるべきだと。

海外も探す、to Cだけでなくto Bも見てみる、民泊業界ではなく宿泊業界全体で見てみる、などです。

 

本件も同じで、職歴がユニークになるまで詰めるべきですし、できるはずなのです。

3. 転職に大したリスクなんてない

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このように、転職したくても出来ないというのは実は思い込みで、実際は環境を変えたくないという無意識下の防衛反応であり、不快感・不安感がそうさせているに過ぎないということをお分りいただけましたでしょうか?

しかし、それでもまだ不安に思っている方もいらっしゃると思います。

・とはいえ転職にリスクはつきものだろう

・そんなに何もかもうまくいくはずがない

 

ということで、ちゃんとやれば転職で背負うリスクなんて大したことないということを説明します。

転職で想定されるリスクとは?

そもそも、転職で想定されるリスクとはどういったものがあるでしょうか?

漠然と不安がるのは実際以上にリスクを過大評価してしまうだけなので、まずは具体的なリスクを把握しましょう。

転職に関するリスクは転職のリスクってなにかを具体的にまとめてみたに列挙していますのでぜひ一読してみてください。

どれもそう大したリスクには感じないはずです。

働きながら転職活動すれば何も問題ない

転職の一番の不安は希望の叶う転職先が見つかるかどうかです。

転職先が見つからなかったらどうしよう、生活できなくなってしまうと心配する人がいますが、通常仕事を辞めてから転職活動をすることはありません。

仕事をしつつ、こっそりと終業後に転職活動をするものです。

仕事を辞めるわけではないので収入面の心配はありませんし、もし希望する職がみつからなければまたタイミングを図れば良いだけです。

 

もちろんエージェントもその辺は心得ていますから、夜20時とか21時くらいまで柔軟に面談に対応してくれますし、企業側も中途採用は19時以降に面接をしてくれます。

そういう環境ですので、仕事は続けながらでも転職活動に支障はまったくありません。

とりわけ20代はノーリスク

転職は年齢とともに難易度も上がります。

より専門性が求められますし、ポジションも徐々に少なくなります。

家庭や仕事の引き継ぎなど、配慮すべきことが増えるということもあります。

 

しかし20代は話が別です。

給与・地位・家庭など、失って困るものを持っていません。

20代はもっと転職に前のめりになって良いと思っています。

4. 一体いつから「転職はダメなこと」だと錯覚していた?

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転職を思いとどまってしまう理由は先述しましたが、まとめるとどこか転職にネガティブな印象を持っていることが根本的な理由のようです。

確かに転職の動機は「給料が低いから」「残業が多いから」「同僚と気が合わない」など、ネガティブなものも少なからずあります。

 

しかし、その環境を変えようと努力すること自体はポジティブなことのはずです。

決して転職はネガティブなものではありません。

もしもあなたが転職活動に対してネガティブなイメージを持たれているなら、まずはそこから意識を変えてみてはいかがでしょうか。

5. 本当にやりたいこと、優先したいことは時間とともに変わって当然

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時間が経つにつれて人の考えも変わっていくもの。

何十年と同じ価値観でいつづけるひとは稀ですし、価値観の変化に合わせて会社が柔軟に対応してくれることもまた難しいものです。

下記の3つの理由から、組織の目指す姿と自分の価値観が合わなくなることが出てきますが、どれも当然のこと。それで良いのです。

1. 短時間で表面的にしか見られない就職活動には情報収集にも限界がある

本稿をご覧の転職に悩める方というのは、まだ転職をしたことが無い方が多いと思います。

つまり新卒からのプロパー社員の方を想定しています。

あなたは今の会社に就職するとき、どの程度その会社のことを知っていたでしょうか?

新卒採用では同じタイミングで何十社とエントリーシートを出すため、1社1社丁寧に調べられたでしょうか?

また、調べようにも会社ホームページや会社説明会、それから決算資料に先輩のアドバイス、同級生からの評判などがせいぜいです。

社員と話せる貴重な機会があったとしても、外向きの耳障りの良い回答しかされないので、会社の内実なんて分かるはずが無いのです。

ましてや社会人経験の無い学生です。仕事の話を聞いても自分の中に判断基準がないので「そういうものか」と思うしかないのです。

そんな状況でエイヤ!で下した決断ですが、入社後に「間違いなかった!」と心から言える人はいったいどれだけいるのでしょうか?

程度の差こそあれ、誰しもが入社後にギャップを感じているはずなのです。

2. 自分の成長フェーズに合わなくなる

2つ目は成長フェーズに合わなくなる問題。

入社した会社であなたが想定以上の目覚しい活躍をした場合、もっともっと多くのことを優秀な人から学びたいと思うはずです。

あるいは念願の部署に配属になり、じっくりと深く業務に向き合いたいのに周りがそうさせてくれない、なんていうこともあります。

要は、あなたの成長フェーズに会社は必ずしも合わせてくれないということです。

 

また、あなたが描く理想のキャリアステップが、

  • 20代はとにかくガムシャラに色んなことをやって道具を増やす
  • 30代は20代に得た知識に最大限レバレッジをかけて刃を研ぐ
  • 40代からその専門領域で仕事を獲る

だとしましょう。

でも会社は20代から特定分野の専門性を持つよう求めてきたら?

あなたはきっとそこで悩むはずです。

3. 就職して初めて大切にしたいものの輪郭が見えてくる

学生から社会人になったあとで、大切にしたいものが見えてくるということはよくあります。

 

時間をもてあましていた学生時代は身を粉にして働きたいと思っていたはずなのに、働き出して時間が有限だと知ってワークライフバランスを意識するようになった。

働いたら負けだと思っていたのに、仕事のやりがいを、楽しさを教わった。

新しい家族ができてプライベートに時間を割きたいと願うようになった。

などなど。

 

でもそれは自然なことです。

あなたが成長したことの証なのです。

6. そのときどきの最適な働き方を選択する、それが転職

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このように、働くうちに今の職場の枠に自分をグイグイと収めようとしてもやっぱり無理が出てくるものです。

窮屈なままその枠にはまり続けることもまた正解ではありますが、それだけが答えではありません。

転職で定期的に軌道修正を図るということもその答えの一つです。

転がる石には苔(コケ)は生えぬ。3年が一区切り

イギリスの故事に、転がる石には苔は生えぬという言葉があります。

オリジナルの意味は「コロコロと職を変える人材にはスキルが定着せず成功しない」というネガティブなものでしたが、時代に合わせて意味を変えてきました。

現在では「積極的に、活発に、様々な仕事をしている人は腕が錆びない」ということで、転職に対してもポジティブに用いられます。

閑話休題。

 

ということで、もっと積極的に転職を活用しても良いんだよということですね。

7. ものごとには売り時というものがある。ウジウジ悩んでいる時間はない

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さて、ここまで転職は怖くない、うまく転職を活用していきましょうという話でしたが、「ふーん、そうかー」で終わらないための最終章は売り時についてです。

今は断然売り手市場、でもいつまでも続くと思うな

サブプライムショックや震災にともなう就職氷河期がひと段落し、現在は空前の売り手市場です。

求職者側に有利な市況ということで、転職市場は盛況です。

リクルートやJACリクルートメントといった上場企業からビズリーチのようなスタートアップまでが転職希望者の囲い込みに躍起になっています。

ということで、この活況はしばらく続く見通しです。

 

しかし!

これはいつまでも続くものではありません。

サブプライムにしろ東日本大震災にしろ、100年に1度と呼ばれるようなクライシスがここ10年の中に起こっています。それも突発的に。

今年中、あるいは来年にでも別なクライシスが起こらないとどうして言えましょうか?

ひとたび不況の兆しがみえると、企業で真っ先に見直されるのが採用です。

そうなると転職の難易度は格段に上がります。

ひと月前なら転職できた企業なのに今や募集すら無いという状況になるのです。

ですので、転職もホットなうちにしてしまう出し惜しみしないという考えを強く持つ必要があります。

若ければ若いほど転職は有利

悠長にしてはいられない理由は市況だけではありません。

単純に、若ければ若いほど転職に有利という事情もあります。

同じスキルなら当然若い方を採用しますし、多少スキルで劣っていても年齢を加味して社内で育成するという判断をすることが多いです。

特に入社3年以内なら、どれだけ勤勉に働こうが経験なんて誤差の範囲内です。
(ただし、投資銀行や外資系コンサルなどの特殊な業界を除く)

誤差ならば、決断は早ければ早い方が得ということです。

 

悠長に構えていてはあっという間に30代になり、途端に実務経験や知識の広さ・深さを求められるようになります。

「いつか転職しよう」ではなく「いつ転職しよう」で準備を始めたいところです。

最後に

以上、転職したいけどできない人の悩みを7つの視点から解決しようという記事でした。

本稿で少しでも転職を前向きにとらえられる人が増えると望外の喜びです。

転職のリスクってなにかを具体的にまとめてみた

2018年2月14日更新 2017年9月23日公開

初めての転職活動。

転職したいという思いとは裏腹に、

・転職ってちょっと怖いな

・転職に失敗しないだろうか

・転職することでなにかを犠牲にしてしまうのではないか

と感じてしまうものです。

 

そんな転職に対して漠然とした不安を抱いている人に向けて、転職のリスクって具体的にはこういうものだよと説明していきたいと思います。

具体的なリスクを見ていくことで、なんだ思ったほどのリスクなんてないんだなと感じてもらうことを目標にして書きました。

転職のリスクを具体的に考えてみよう

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転職することはリスクが高いとよく言われます。

ですが、本当にそうでしょうか?

そのリスク、どこかふんわりと語られているところがあるように見受けられます。

 

まず「リスク」という言葉をきちんと定義しておかねばなりません。

この記事ではリスクを「想定外のことが起こったときに対処できないこと」と定義します。

つまり、たとえ悪いことが起こったとしても、それが当初の想定の範囲内で対処ができるのであればリスクとは言えないよね、ということです。

では、世間一般で良くいわれるリスクを挙げてみましょう。

その1. 給料が下がる

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給料が下がることはあり得ます。

これがネックになる人は多いでしょう。

人生の悩みの9割以上はお金があれば解決できることだからです。

ただ、リスクかと言われれば頭をかしげざるを得ません。

なぜならば転職前に年収はわかっているからです。

年収に不満があるなら転職せず留まれば良いだけの話です。

転職時に年収が下がることがわかっているならば、それは想定の範囲内なのでリスクとはいえません。

年収が上がる案件だけを探せば良いのです。

 

一方で、転職後に年収を下げられるケースも考えられます。

転職前に想定できないこともあるでしょう。

しかし、この場合においても年収が下がる可能性があるのは転職しなかった場合も同じなのでなんとも言えません。

転職のリスク云々ではなく、なんらかの理由で給料に見合うパフォーマンスが出せなかったという別の問題かと思います。

その2. 転職先がすぐに見つからない

転職先がそう都合よく見つからない、これもあり得ます。

しかしこれは転職のリスクではなく、転職活動が長期化してしまう可能性がある、という別の問題です。

転職したときのリスクとは切り分けて考える必要があるでしょう。

 

詳細は後述しますが、転職したくなったタイミングで転職活動を始めるのは上策ではありません。

あなたにとってベストな案件がタイミングよく待っているなんていうご都合主義は、やはり現実的ではないと言わざるを得ません。(ベターな案件なら待っているかもしれません)

 

転職するしないにかかわらず普段から最低限の準備を持っていれば、短期間・最小限の労力で最高の結果を得ることが可能です。

その3. 家族に反対される

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既婚者の場合、妻(もしくは夫)に反対されるということは大いに考えられます。

いわゆる「嫁ブロック」といわれる、一番最初の関門です。

 

ここで一度配偶者が反対する理由を考えてみましょう。

  1. 給料が下がるから
  2. 引っ越さなければならないから
  3. 生活スタイルが変わるから
  4. 聞いたことのない会社で先行きが不安だから

といったところでしょうか。

これらはなかなか根強い抵抗が予想されます。

 

配偶者とは共同経営者と同義であり、自分の都合だけで意思決定ができるわけではありません。

しかし、家族の心配・不安というものは概して形のない漠然としたものであることが多いです。

なんとなく不安だから賛成しない、というのは良くあることです。

「なぜ理解してくれないんだ!」となってしまう前に一度、転職先の候補・待遇・生活面での変化をきちんと説明し、落とし所を探る必要があるでしょう。

きちんとした説明があれば、無下に却下されるということはありません。

 

きちんと説明した上で、それでも妥結点を探れないというのであれば、あなたが相当突拍子もないプランを話している可能性があるので再考が必要かもしれません。

いずれにせよ、社会の最小構成単位の家族を説得できないようであれば、現時点での転職は難しそうですので、現職に留まる方が良さそうです。

その4. 期待に応えられない

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転職先に意気揚々と移ったものの、会社からの期待値が実際より高くて空回りばかりしてしまうということはありえます。

面接でどうしても良く見せようとしてしまう結果、期待値だけがどんどん膨らんでいくというパターンです。

 

しかし、この悩みはナンセンスです。

内定が出てから悩むのならまだしも、受かった後のことを憂いてはじめから転職にネガティブになるなんていうのは、とんだ皮算用です。

もちろん、面接では期待値コントロールは必要です。

嘘偽りのない範囲で自分を最大限アピールすることは大切です。

それはエージェントとの模擬面接などで感覚を掴めば良い話です。

その5. 会社に馴染めない可能性

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続いて会社・社風に馴染まないケース、それもありうるでしょう。

会社での悩みは結局人間関係に帰結する、と主張する人もいるくらいです。

人間関係に辟易して転職したのに、再就職先でもいやな上司に当たってしまった、なんていう事態は目も当てられません。

ただ、相性の悪い人というのはどこの組織にもいるもので、そういう人のいないところを探すではなく、「いかに避けるか」を前提にした方が現実的です。

 

また転職面接では基本的に、一緒に働くことになる部署の上長が面接官となります。

したがって、面接を通して会社であったり部署の雰囲気を体現している社員と数回会うことになります。

それでも不安であれば、内定が出てからになりますが、食事に誘うことでさらに人となりを知る機会を得られます。

会社としてもせっかくコストをかけて内定を出したので、しっかり囲っておきたいために快くアレンジをしてくれます。

直接誘うことが難しい場合はエージェントに相談してみると良いでしょう。

あなたの代わりに先方に状況を伝え、食事会を設定してくれます。

 

このように、転職後の職場の雰囲気を完璧ではないにしてもある程度把握する手段はいくらでもありますので、決して不安に思う必要はありません。

その6. 実際の業務内容や勤務時間が説明と異なる

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年収とは違い、最初に説明を受けた内容と実際に働き始めたときの労働条件が異なるということは起こり得ます。

そしてこれがリスクとなるかどうかは、あなたが転職に何を求めるか次第でしょう。

前職の投資銀行の経験を生かして経営企画部でM&Aに取り組みたいという場合、勤務時間が説明より長かろうが、大した問題はないでしょう。

一方で、ワークライフバランスを重視した転職であるならば、労働時間の修正を余儀なくされる状況は耐え難いでしょう。

 

これに関しては、あなたが転職に求める要素に優先順位をつけ、譲れない点を明確にすることが肝要です。

あとはその点について

①エージェントに確認する

②面接できっちりと質問をする

③内定後にその条件を今一度明確にして、それを入社の条件とする

などでリスクヘッジをするほかありません。

本当のリスクは意外と少ない

このように、一般に語られるリスクはよくよく考えると実はそんなにリスクではない、あるいはずっと少ないということがお分かりいただけるかと思います。

リスクと感じる心情は、その大半がなんだか良く分からないけど不安に感じることから生じます。

ひとつひとつ潰して備えておけばなんてことはありません。

現在の職場に残るリスクと比較する

転職のリスクを考える際には、併せて現在の職場に残るリスクを比較する必要があります。

  • 年収は伸びるのか?
  • ステップアップのポジションはオープンか?
  • この先もやりたいことができるのか?

転職を考えるからには何か閉塞感や、どうしようもない状況があるのでしょう。

そのリスクよりも転職のリスクの方が軽微と思えるならば、今すぐ転職準備をした方がよさそうです。

【最後に】やらない後悔よりやる後悔

以上、転職のリスクってなにがあるのかを具体的にまとめてきました。

意外と大したことないんだなと感じてもらえたなら幸いです。

 

新卒から定年退職の年齢までおよそ40年もあります。どう転ぶか、誰にもわかりません。

その間にはチャンスもピンチも巡ってきます。 

やらない後悔よるやる後悔とは良く言いますが、転職にチャレンジしてみないことにはわからないことが多いのは事実です。

「やったことがないこと」に対して、人は不安を過大評価する傾向にあります。

転職活動をすること自体はノーリスクなので、実際に始めてみると大したことないなと思うのではないでしょうか。

 

この機会に、チャンスを捉えて一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?

書評 | MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣 でビジネスの勘所を養う

2017年9月21日更新 2017年9月5日公開

事業責任者待望の本が出ました。

その名もMBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

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(※画像クリックでAmazonへ)

ビジネス書としては異例の大ヒットになっているようです。

私自身、この本がとても勉強になったので、人におすすめしたく書評を書きました。

ビジネスを見る目を養いたかった

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私は仕事で経営企画に従事していて、主にM&Aを担当しています。

日々銀行やら投資銀行が案件を持ち込んできますし、プロアクティブに自分たちから興味のある会社にアプローチすることも日常茶飯事です。

そうして調べたり紹介されたりする中で、数百~数千の会社の中から「これはイケてる!」という案件を見つけ出さなければなりません。

限られた時間の中で悠長に調べていては時間が足りないので、どうにかビジネスを見極める目を養えないだろうかと思っていました。

 

そんなとき書店で本書をパラ読みして、肝となるポイントだけに絞ってチェックすれば「イケてそうか・そうじゃないか」をザッと判断できるようになるのでは?と感じて購入するに至りました。

 

結論から言うと、まったく間違いじゃなかった!買ってよかった!

経営企画や新規事業担当者は読むべき。あとTMTのバンカーも

本書がどういう人向けかと言うと、まずはやはり事業責任者はドンピシャでしょう。

それから経営企画のように買収・合併・提携をあつかうような方は短い時間で事業を見極める必要があるので、そのカンどころを養うと言う意味で本書はとても役に立ちます。

また、投資銀行のバンカー(特にITセクターのバンカー)にとっても、クライアントのビジネス理解やポートフォリオ分析、それから財務分析に本書が活かせるはずです。

タイトルに惑わされるな!財務諸表を読めるようになる本ではない

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本書のタイトルはミスリーディングしやすいものですので最初に断っておきますが、タイトルは「決算を読む習慣」であって「決算を読む方法」ではありません。

つまり、財務諸表分析が主眼ではなく、したがってROEやら自己資本比率やらEBITDAなどは出てきません。

 

本書は一言で言うと、IT業界のビジネスを理解する際のカンどころを養うための本という位置づけです。

この本はeコマースならYahoo!とAmazon、FintechならSquareとPaypalなどの有名企業を題材にして、IT企業の決算のカンどころが解説されています。

本書で学ぶ、ビジネスの「カンどころ」

じゃぁさっきから言ってるその「カンどころ」って何なんだ?って話ですよね。

それはつまり、

  • このビジネスを理解するにはこういう数式を把握しておく必要があるよね
  • とりあえずこの数値だけ押さえておけばイケてるサービスかどうかわかるよね
  • このサービスは今後まだ伸びる余地あるよ!だって競合他社のこの数字を並べたら判断できるじゃない

というような肌感覚のことです。

本書ではEC業界やFintechといった今流行りの業界を中心に説明してくれています。

 

数式数式と言いましたが、実際はそんなにたくさん新しい数式が出てくるわけではありません。

また、どれも突拍子のないようなものではなく、ごくごく一般的な数式だったり数字を挙げています。

 

例えばEC業界だったら、

ネット売上 = 取扱高 x テイクレート

という式が成り立ってて、特にこのテイクレートが重要だよねと。

なのでまずは決算説明資料なんかで、アメリカと日本と中国の主要企業について計算したらそれぞれ何%になるよ、と。

その上で、各社のパーセンテージの違いは何に起因するのか、改善余地があるのかという点を、決算説明書や財務数値、ビジネスモデル、市場環境をもとに見立てをたてていくよ、と。

本書はそんな実践的な内容になっています。

数字・数式を覚えておくとビジネスのカンどころが瞬時に判断できるようになる

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シバタさんの「いろんな数字を覚えておこう」というアドバイスはまさに慧眼でした。

  • たくさんの企業を対象に、キモとなる数字をみる
  • それが良い数字なのかどうかを競合他社と照らしたりして思考する

これはビジネス理解を深める上でとても良い訓練になりました。

 

そしてシバタさんの言うように、そういう数字はまるっと片っ端から覚えていく方が実はラクなのです。

たとえば新規事業の立ち上げでは、主要な競合他社の数字(たとえばテイクレート)をちょっと知っているだけで、自分の思いついた事業が筋が良いかどうかを瞬時に判断できるようになります。

他にもM&A担当者にとっては毎日多数の案件が持ち込まれますので、パッとキーとなる数字を見て買収した後も伸びるのか、あるいはジリ貧なのかをその場でジャッジできるようになります。

Evernoteにたくさん数字を保存

私は本に線を引いたり付箋を貼ったりするのは嫌いなので、いつもEvernoteに記録しています(あとから要所を振り返られれば良いだけなのでおすすめです)。

短文ならテキストを打ち込みますが、3行を超える分量だったり、グラフや表なら全部カメラで撮って貼り付けて保存です。

 

で、本書はいつもと比べて3倍くらいの分量を保存しました。

それくらいメモっておきたい箇所が多いのです。

今、まだ頭に入っていない箇所をどんどん潰しているところですが、早くも実務上でその成果を実感しています。

本書に載っていない分野でも、今後調べることがあったら適宜追記でメモっていこうと思っています。

■Amazonページへ→MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

本書にはこんなことが書いてあるよ

本書を読めばこういうことが分かるようになるよ、ということを挙げてみます。

  1. Yahoo!ショッピングの「eコマース革命」に学ぶ、ECの収益モデル
  2. 競合他社の斜め上を行く、Amazonという異端児
  3. SquareとPayPalに見るスマホ時代の決済・送金ビジネス
  4. 「AbemaTV」やZOZOTOWNの「ツケ払い」はうまくいくのか?
  5. Teslaが今後提供する可能性があるFinTechビジネスとは?
  6. Facebookがスマホで超高収益になった理由は?
  7. LINEの将来は広告ビジネスにかかっている?
  8. 動画配信の王者Netflix「5つのすごいポイント」
  9. 音楽ストリーミングのSpotifyとPandora、未来が明るいのはどっち?
  10. クックパッド&食べログ、次の伸びしろはどこにある?
  11. ドコモ、KDDI、ソフトバンクにとって「格安携帯キャリア」は脅威になるのか?
  12. 楽天のM&A戦略、今後の「減損リスク」はどれほどあるのか? 

 

本書で取り上げているのはこんな企業

【EC】楽天 vs ヤフー vs スタートトゥデイ vs Amazon vs eBay vs アリババ
【個人課金】カカクコム vs クックパッド
【フリーミアム or 有料】Spotify vs Pandora
【動画コンテンツ】Netflix vs サイバーエージェント(AbemaTV)
【決済】PayPal vs Square
【広告】Facebook vs LINE vs Gunosy
【その他】アスクル、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、Tesla、三菱UFJニコス、クレディセゾン、リクルート、LendingClub、日本テレビ、フジテレビ、TBS、Yelp、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、日本通信、IIJ、ARM、Indeed、DeNA、メタップス、じげん 

【番外】ところでシバタナオキさんって誰よ?

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シバタナオキさんこと柴田尚樹氏は、現在シリコンバレーでモバイル・アプリ検索の最適化ツールを提供しているスタートアップ「SearchMan」の共同創業者 兼 経営者です。

普段はシリコンバレーで暮らしつつ、IT界隈のビジネスを解説する記事を執筆されています。

業界全体の話題から、注目企業の今後の業績見通し、そして注目企業とその競合のビジネスモデルの比較などなど、決算書をもとに数字で解説するスタンスが好評を博しています。

最近はnoteを始められて、記事はそちらでアップされています。

「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」は、そんなnoteの記事を大幅に加筆・再構成して出版されたものになります。

シバタさんの書籍・記事がキレ味鋭いワケ

シバタさんの書籍や記事が大きな反響を得ているのは、ひとえに分析の鋭さ、目の付け所の的確さにあると思います。

もちろん、シバタさんも最初からモリモリ決算書を読み込んでいたわけではなく、過去のキャリアで磨かれたものでした。

 

シバタさんは2010年にシリコンバレーでスタートアップを立ち上げるまで楽天の最年少執行役員を務めていました。

当時の楽天では毎週全社員に向けて業界トピックスを紹介するコーナーがあり、そのコーナーを担当していたのがシバタさんです。

ありふれた業界情報なら社員は皆知っているし毎週のネタ集めも大変、ということでシバタさんは、

楽天はECから金融、広告などさまざまな事業を運営しているので、競合他社は国内外にたくさんあります。

ライバルの決算を分析して、そこから読み取ることのできるサービス動向や経営戦略を解説すれば、社員の日常業務にも役立つだろう。

と考えて、気になる決算を独自の切り口で分析してアウトプットするうちに洗練されるようになったとか。

氏が長年培った勘所を、書籍で追従できるというのは非常にコスパが良いと感じます。

本を出したのはnoteの販促のため

シバタさんは驚くことに、当初は本を出すことにそれほど前向きではなかったと言います。

本を出すことに、全然興味なかったんです。

もっと言うと、経済的な面から考えると全然ペイしないと思っていた。

noteで「決算が読めるようになるノート」を多くの方に購読いただいているぼくの場合、よほどの大ヒットでないなら、本を出す意味がないですよね。

だから最初はあまり興味がなかったんですけど、一方で、あるコンテンツを広く認知させたいときに、本というフォーマットはまだまだ強い。

それで今回の担当編集者にもはっきり「noteの販促のためなら本を出したいです」というお話をして、出版に至りました。

出典:ネットでマネタイズできる時代に、本を出版した理由|cakes(ケイクス)

これを機に「決算が読めるようになるノート」も併読すべし

本書を読んで読み応えを感じた方、他の分析も読んでみたいと思った方は「決算が読めるようになるノート」の購読もご検討されてはいかがでしょう。

私は本書をきっかけに購読を始めました。(←まんまと氏のマーケ戦略にハマってる、、)

月1,000円で4本~8本の濃密な記事が読めます。

月に数本は無料で読める記事も出ていますので、購読の前にチェックされても良いかもしれません。

公式サイト:決算が読めるようになるノート

最後に

「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」がとても勉強になったので書評を書いてみた件、いかがだったでしょうか。

コーポレートファイナンスやバリュエーションの本を読んでインプットするのも大事ですが、こういう本も読むと知的好奇心が高まりますね。

ベンチャーやネット業界を対象にした分析って、紙媒体ではほとんど出版されてないと思うので貴重だと思います。

興味あればみなさんもポチッとどうぞ。

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

 

経営企画が本当に必要な部署なのかじっくり考えてみた

2018年2月14日更新 2017年8月18日公開

突然ですが、経営企画って本当に必要な部署なのでしょうか?

こうしたブログを運営していたり、私自身いまは経営企画に所属しておりますので、経営者が経営企画をうまく使えていないというような話を良く耳にします。

うまく使えていないということは、その経営者にとって経営企画はそれほど大切な部署ではないと言うことです。

 

ということで、経営企画の必要な会社ってどんな会社なのか、どうすれば経営企画は実力を発揮できるのか、私なりに考えてみました。

お役に立てれば幸いです。

経営企画部は必要か?

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経営企画部って本当に必要な部署なのでしょうか?

 

そもそも外資系企業に経営企画部という組織はほとんどありません。

外資では、M&AなどはCEOが主導する最重要戦略事項のため、CEOを頂点として実務はCOOが担当しているケースが多いです。

 

一方で、日本では社長室や経営企画部という形で社長直下のチームが組織されるケースが多くなります。

私は、経営企画部の重要性は企業のステージによると考えています。

創業期・成長期

事業部の成長が著しい時期、例えば、放っといても2桁成長しているようなとき、会社は事業部ドリブンで進みます。

社内のヒト・モノ・カネのリソースを稼ぎ頭の事業部に突っ込んで、ガンガン伸ばしていこうとしているステージです。

 

この時期の経営企画部な、事業部がそのリソースを十二分に活用して伸ばしていけるよう全方位で補佐をする役割が求められます。

すなわち、主な仕事は経営管理や予算作成、リソース配分の決定といった、大事だけれでも地味で黒子的な役回り、要は調整役です。

この時期は事業部の頑張り次第で業績がぐんぐん伸びるので、相対的に経営企画部の重要性は低くなります。

成熟期・衰退期

一方、事業部のサービスがシェアを取り、成熟期を迎え始めるとタイミングで状況は一転します。

具体的には、株式アナリストから

「第2の事業の柱の登場が待ち望まれる」

とか、

「成長に陰りが見え始め、株価上昇のカタルシスが低下している」

などといったことを書かれ出す頃です。

 

このようにオーガニック成長の限界がささやかれ始めると、次の成長ステージに乗せるために海外展開や新規事業領域への積極的な投資、それからM&Aによる外部成長の取り込みが重要となってきます。

このうち、まず海外展開や新規事業開発に取り組むことが多いのですが、いずれも自社で成功させるのは相当難易度が高いのが実情です。

ごく一部で成功しているように見える企業でも、その裏には大量の屍の山が積みあがっています。

 

そうなると、海外展開やM&Aを取り扱う経営企画部の出番です。

上述の創業期や成長期とは一転し、経営企画部の重要性が格段に上がります。

事業部の収益やキャッシュフローを最大化するために経営企画部が補佐するという役割は薄れ、経営企画部ドリブンで買収等を仕掛けるなど、事業部では出来ない企業価値の上げ方を実践することが期待されるようになります。

このタイミングで経営企画部が厚く組織されていることが、企業価値の持続的成長に向けて大変肝要になります。

経営企画をきちんと機能させようとするとそれなりに頭数が必要

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上述の通り、企業が成熟すると経営企画は事業部で取り扱えない種類の企業価値の向上施策に取り組むことになります。

例えば、

  • グループの事業ポートフォリオを整理してリソースの再分配を行う
  • M&Aによってグループの収益を増やす
  • 中期経営計画を取りまとめて発表する
  • 成長フェーズに合った組織体制案を作って実施する

 

これらは施策のうちのごくごく一部です。

ときには組織を超えて施策を実施したり、部署横断のタスクフォースを組織して陣頭指揮を経営企画がとったりします。

例えば人事制度を見直したり、最適資本構成について調査したり。

 

つまり、やらなきゃいけない施策はいくらでもあるので、それを担当できるだけの経営企画の頭数がそれなりに必要になるよ、ということです。

 

ですが実際は、経営企画の仕事をきちんと理解しているマネジメントは残念ながらそう多くありません。

そういう会社は経営企画に人を割かない傾向にあり、上場企業ですら社員1,000名規模にもかかわらず経営企画メンバーは2人とか3人しかいないということはよくあります。

 

転職する際は是非、経営企画のミッション・存在意義について会社の考えをきちんと聞いておかないと、意気揚々と経営企画に入社したのに、

人が少なくてまともにプロジェクトが出来ない!

人を増やしてもらおうにも経営陣から渋い顔をされる!

そもそも会社から求められている業務が大してない!

なんていう事態になりかねませんので要注意です。

経営企画は組織の持続性・連続性が求められる

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経営企画に必要なのは頭数だけではありません。

組織としての持続性・連続性が他の部署以上に大切になってきます。

 

どういうことか説明しましょう。

例えば営業部員は転職して入社初日から仕事を始められます。

良く言うと「即戦力」、悪く言うと「いくらでも替えがきく」ということです。

一方で、経営企画のメンバーはスイッチングコストが大きくなります。

その違いは一体どこにあるのでしょうか。

答えは「職務遂行に必要な情報の連続性」にあります。

 

経営企画の担うプロジェクトは全社戦略に関わるものが多いです。

予算作成なり、M&Aなり、数ヶ月〜半年かかるようなプロジェクトも少なくありません。

そうしたプロジェクトを遂行するためにとても大事なのが、「社内の情報」です。

 

例えば、

過去に経営陣が何を発言したか

過去に類似案件は議論されたか、その結論はどうなったか

このプロジェクトのキーマンは誰で、案件への賛意はあるか

などです。

 

これらはいずれも長い期間をかけて経営企画部内に蓄積されていくものです。

経営企画にジョインした人がすぐに使えるわけではないのはこのためです。

いくら優秀な人でも経営企画にジョインしていきなり刺さる提案をしてクロジングまで持っていけるわけではありません。

そのような状態になるまで、最低数ヶ月〜半年は社内の情報をインプットする期間が必要になります。

逆に言うと、社内の動向や人について情報がどんどん入ってきて詳しいため、経営企画のメンバーの替えはききにくいということでもあるのですが。

 

このように、経営企画のメンバーには過去からの連続した情報を持っている必要がありますので、組織としてそれが蓄積される体制が整っていなければなりません。

つまり、

  • 異動や転職するメンバーが少なく、経営企画部への定着率が高い
  • 経営企画の誰かが辞めたら失われる情報がないように、他のメンバーにも情報が同期されている

といった点が重要になってきます。

経営企画部を厚く組織できているかが競争力に直結する

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これまで見てきたように、頭数や組織の持続性の観点を含めて、経営企画が「厚い組織」であるということが企業の競争力につながります。

では、「厚く組織されている」強い経営企画像について、もう少し掘り下げてみたいと思います。

 

まず確認ですが、経営企画部は経営陣と共に企業の将来を描き、それに向けて必要な策を講じる実務部隊です。

そうした前提でいくと、「組織が厚い」とは下記のような状態を表していると言えます。

 

人材面

  • 十分なスキルと経験を持った人材が配置されている
  • 多様なバックグラウンドの人材が配置されている
  • 多数のプロジェクトをさばけるだけの十分な人数が配置されている

 

体制面

  • (昇進を除く)異動や転職が少なく、経営企画への定着率が高い
  • 誰かが欠けても他の誰かがカバーできるように情報が同期されている

 

ブランディング面

  • 「経営企画メンバーは将来の経営陣候補」が絵空事ではなく、実例がある
  • 経営企画部がエリート部署という社内ブランディングができていて、各事業部でとびきり優秀な人材を社内ヘッドハントできる土壌が醸成されている

 

いかがでしょう?

あなたの会社の経営企画は当てはまっていますか?

 

こうした状況を作り出せていると、優秀な人材が常に入ってきて、3〜5年で一通りの経営企画の専門的職務が遂行できるような組織になります。

そして、更に経験を積んだ中堅〜ベテランは執行役員やマネジメントに抜擢されたり、あるいは他社に引き抜かれて外部で活躍するようになります。

外部で活躍してくれたらそこと新規取引につながったり、提携やM&Aといった紹介話も出てくるかもしれませんよね。

そうした新陳代謝・エコシステムがうまく回り出すと、更に人が人を呼び、厚く強い組織となっていくのです。

まとめ:企業のフェーズによってはニーズはあるけど、要件を満たしてなければ要らない子

では結論に入りましょう。

まず、企業のフェーズによっては経営企画の機能が必要になります。

それは成熟・衰退フェーズです。

オーガニック成長では市場の期待に応えられなくなってくるにつれて、経営企画の必要性は増してきます。

 

しかし形だけ経営企画を作っても意味がありません。

必要な要件を満たさない限り、経営企画としての機能を発揮できません。

申し訳程度に2〜3人を置いただけでは大したプロジェクトはできません。

ということで、特に重要な要件はその頭数と、それから組織の持続性だということで結論付けました。

最後に

経営企画って本当に必要な部署なの?ということについてじっくりと考えてきましたが、いかがだったでしょうか?

私は現在経営企画に所属しておりますが、日々どのようにすればもっと部がよくなるか考えています。

今回は良い機会なので、せっかくの経営企画を埋もれさせないための啓蒙活動としてこの記事を書きました。

厚い経営企画が出来て戦略的に企業価値を高めていけるような企業が増えれば良いなと願っております。